親指姫のアイデンティティ

茜琉ぴーたん

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Void and vainness

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「ラム、あー、上手だ、前の男に教えられたのかな、舌使いがエッチだ、ああ♡ラム、ラム♡」
「ん、ん♡」
「しっかり掴んで、そう、あー、喉も狭いんだな、ラム…気持ち良い、最高だよ、エッチで可愛いッ♡」
「んふ♡」
 奉仕とまではいかないわ、虐められるのは好きじゃない。
 でも私の頑張りでとろけてる男を見るのは好き、小さな私に骨抜きにされているのがザマァって感じで…スッキリする。

 じゅぷじゅぷよだれが溢れて太ももに伝い出すと咲也さんは
「もういい、ラムさん」
と私を引き剥がし、意外や私を縦抱きにしてベッドへと運んだ。
「えっ⁉︎あ、」
「イきたい、ラムさんが大っきくしてくれたち◯ぽで、ラムさんに入りたい、」
「無理しないで」
「ハメたい、ラム♡…正直に言って、Mなの?」
「じゃない、でも大きい人と対比される自分は好き」
「ふは、ならバックだ、イけるまで…最悪夜明けまでコース」
「ひえ」
 ベッドで跳ねつつ彼が侵入しやすい向きに体を向けてスタート姿勢につく、パチンとコンドームの端が竿を打てば私も尻を上げて出走を待つ。
「エッチなお尻、ラム♡んッ♡」
「ひア♡」
 ずんと脳が前に揺れて体が引き戻されて、咲也さんの都合の良いように踊れば彼の喘ぎ声は笑っているようにも聞こえた。
「ラムっ♡あ、たまんね、征服感だよッ、僕が、あはッ♡ラム、小さい男に泣かされる気持ち、どう、ねぇッ♡」
「あッ、くやし、い、けどッ、どっちでも、いい、の、」
「んン?」
「誰だって、大きいからァ、どっちでも、いい、」

 相手が大きいか小さいかは最早どうだって良い。私より大きくて見下ろしてくれるならその差が5センチだろうが20センチだろうが同じこと…でももしかしたらそれは物理的な大きさじゃなくて態度によるものなのかもしれない。
 同じ目線の高さでもそれより低くても、こうして愛してくれる時に私を従えてくれるなら体格とのギャップにキュンと来るかもしれない。
「ラムよりは大きいからっ⁉︎ん、あ、ラムは僕より、小さいから、ん♡優越感ッ、感じちゃうんだッ…性格悪くてッ、ごめん、あー…ちょっとゆっくりするね…ん…」
「小さい女、ンっ…従える、優越感ですか」
「あるよ、ある…ショボい優越感…あー気持ち良い……性格も合ってたのは儲けもの、んッ♡…離さないよ、僕にぴったりのラム♡」
「ふゥ、性格、悪いッ」
「お互い様だ、誰だって弱い者には力を誇示するもんだよ、んッ♡ラム、僕の可愛いお姫様♡」
 それって親指姫なのかしら、皆から見下ろされる私たちの特異な国で繰り広げられる恋愛模様、けれどそこにだって皆と同じ価値観が存在するの。
 小さい王子はより小さな姫を隣に据えることでちっぽけなプライドを満たすの、周りの国では『滑稽こっけいだ』なんて笑われてるのかな、でも関係無いじゃない。
「おやゆびッ、ひめ、」
「あぁ、親指姫、あの時から可愛いと思ってた、今思えばそうだッ、ん♡ラム、あー♡」
「落ち着いてェ、咲也ざんッ」
「欲だ、なかなか認められなかったんだ、謙遜して卑下して自分より小柄な恋人の優位に立っていい気になってさ、でももういい、僕は背が低いからより小さいラムさんを選んだ、これが本音だッ!」
 もうなりふり構わないのね、「なら私が高身長ならデートしなかった?」なんて愚問は後でいい。
 少なくともこの愉悦のひとときが終わってから…最悪夜明けになるだろうけど、好青年の仮面を剥がした咲也さんの暴れっぷりが見事だから私は身を任せる。

 何度出入りしてもその勢いの衰えない彼は、その後休みながらも一切私から外れること無く…途中で話をしたりしつつ超ロングプレイにいそしんだ。
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