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第一章
1-1 転生って赤ん坊から?!
しおりを挟む【前回のあらすじ】
「それでは行ってらっしゃいませ。良い旅を。転生魔法!」
その呪文をチェルノが唱えると俺の体は白い光に包まれていき、フワリとした浮遊感を味わった後意識を失った。
生前飼っていた黒猫がバステト族の女神になっていた。転生させてくれると言っていたのでそれを信じ、転生を頼んだ。
本当かなんて分からないんだけどね。
◆◇◆◇◆◇◆◇
ズキンと頭が痛む。ここはどこだ?「転生させてくれ」といってあの後意識が遠のいて‥‥。そこから何があったのか分からない。
周りはぼやけて見える。しかもなぜか体が動かない。ん??目を凝らすと周りは西洋風のシャンデリアが飾ってある。凄く高価そうだ。
そして人がこちらに近づいてきているような?誰だろう。
「(だれだ?)」
声が出ない。なぜだ?声が枯れたのか?でもそんなに声を出した記憶がない。気を失っているうちに何かがあったのだろうか。
ガチャリ。人が入ってきた。トコットコッと靴の音がする。そしてその人は俺の目の前に立った。胸元を露出させて。
「ご飯の時間ですよー。アレク?」
「(は?!)」
その後あった出来事は予想できるだろう。言いたくなるものではないね。そう。なぜか赤ん坊になっていたのだ。本当に転生した‥‥ということか?
転生って最初からなのか!?なんてこったい。でもこれでスタートからできる。これでいい人生が送れる!多分。
アレクとその女性は言っていたが、俺はアレクという名前なのだろうか。
ガチャンッ!大きな音がしドアがあいた。
息が荒いことから走ってここに来たのだろうことが想像できる。そして俺を抱っこした。上に持ち上げられた俺はその人の顔を見ることができる。
「アレク!父さんだぞー!」
「もう。生まれてからずっと言ってますよ。お父さん」
この人達が俺の父さん母さんなのか?父さんは青い空色の髪の毛に深緑の深い森のようなの瞳。そして兵士のような格好。鎧で身を包んでいる。
その鎧はしっかりと作られたのか重そうだ。腰にはすごく太い太刀を下げている。威力が高そうだな‥‥。それで切られたらひとたまりもないだろう。
母さんは白い髪の毛に神秘的な銀色の瞳。服装は何重かに重なっている控え目なマーメイドドレスみたいなものを着ていた。
色は黄色など優しい色合いが多い。それと違い父さんは鋼ーーグレーが多く、腰に下げている太刀は黒の取っ手だ。太刀の取っ手の上についている水晶のようなものは水色に輝いている。
俺はどんな感じなのだろうか。母さんに父さんは美男美女だ。少し自分の容姿に期待してしまう。
昔の俺は中の下だったからな。ここでは上くらいは味わってみたい。なんてさ。なんか最近夢見がちじゃないか?俺。
「はーい。ねんねよ」
あれ。だんだん眠気が‥‥。まさか身を心も赤ちゃんに‥‥‥。
◆◇◆◇◆◇◆◇
そんな子供生活を目まぐるしく始めること七年。俺はついに七歳の誕生日を迎える。その間に色々なことも勉強した。そして俺の顔は想像以上に凄かった!
父さんと母さんを足して割った海のように透き通る水色の髪に若葉の様な黄緑色の瞳。そして肌は白い。服装は光や水がベースの正装。
俺は『アレクシス・フォアード』という名前。そしてここはフォアード家。俺の生まれは貴族の長男。色々大変な人生になりそうだな‥‥。
父さんは『エリック・フォアード』聖騎士団第一兵隊長聖剣士という魔物を討伐する隊に所属している凄い人らしい。
母さんは『ウェルルカ・フォアード・アルカ』フォアード家女性当主という女手一つでフォアード家を支えている、魔力が高い人だ。アルカというのはこの街の名前で街の領主は最後に領土の名前をつける決まりらしい。
俺の家族が凄いということは置いといて、ここでは魔法が使えるらしい!ここは俺が知るゲームや小説に出てくる異世界みたいだ。
この世界。インシュピタール。俺が住んでいる所はベアニ大陸のギアルと呼ばれる国だ。そして地球の鏡世界の様なものらしい。
まあ、このアンダーワールドの事は古いinnJupiter伝書に載っていたことだから本当かなど分からないが。
そして今俺は父さんに呼ばれている。誕生会は夜らしいからな。何のようなのだろうか。父さんの部屋はここから近いのだが俺が住んでいる屋敷自体が馬鹿でかい。
前、屋敷の説明地図を見たのだが一階に玄関と高級温泉な並のお風呂。そしてメイドや侍女、執事の寝床。
二階は母さん、父さん、俺の部屋に加え色々な種類がある魔法大図書館。そしてペットハウス。すごく高級そうな場所で、ペットが住むところだ。三階は倉庫だ。でも倉庫もきちんと整理されており、工夫すれば住める。
外は大庭園。食べ物も育てているし、花は勿論木もペットが走れるところもある。めちゃくちゃ庭は広い。屋敷に負けず劣らずだ。
移動するのが面倒くさいが、これは贅沢な悩みというものなのだろうなぁ。数歩歩くとエリックとかかれているドアがあった。
ドアを開ける。ガチャリと音がしてその中にはソファーに座っている父さんがいた。
「そこに座ってくれ。アレク」
「はい。父さん」
父さんの前にあるソファーに腰掛ける。父さんの目には真剣で、そしてどこかに期待の気持ちがこもってる目だった。
聞きたいことは大体予想がつく。俺も何もしてないわけじゃない。大図書館の本でも、家庭教師からも学んだ事がある。
そう。この世界では七歳になると本格的に就職にむけて学園に入って勉強に励む。
「お前のなりたいものを聞きたい。もう7歳だろう。学園に入り、なりたいもの──職に向けて勉学に励むんだ」
「俺は‥‥‥」
俺が考えていた願い。それは俺のなりたい職。それは───。
「黒魔術師になりたい」
【今回の魔法】
なし
【用語説明】
〈魔物〉‥この異世界に住まうモンスター。魔物を倒すとお金やアイテムがゲットできる。有害な動物みたいなものと思ってもらって構わない。
〈魔力〉‥魔法を使う上で欠かせない存在。魔力(MPでもいい)がなければ魔法は使えない。魔力が高い人は基本的に重宝される。
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