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第五節 えっ?アタシ王都のコトは構えないわよ?
第43話 ベルンと蛇と冠と鎚 前編その弐
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ざっざっ
スコルがベルンに近付いていく。1歩ずつゆっくりと威風堂々と歩を進め、スコルはベルンに近付いていく。
「あと1歩、あと1歩近付けばコイツを吹き飛ばせる!」
ベルンはゆっくりと自分の方に近付いて来る狼に対して、「早く来い」と声を大にして言いたかったが、スコルはその1歩手前で止まった。
「なっ?!」
「俺を殺すのをやめたのか?」
ベルンは正直なところ驚いた。そして「命懸けの策に気付かれたか?」とも考えた。
然しながらベルンの目に映るスコルの様子が少し可怪しかった。どうやら上を気にしている様子だ。
「ふんッ。何かワナでも仕掛けていたのか?」
「だが命拾いしたようだな。お前とはまた後でだ」
「なん…だと?!」
ガオンっ
スコルはベルンに対してそう紡ぐと上に向かって吼えていた。
スコルの咆哮はその力を増していた。
それは既に先程までの咆哮ではなくなっていた。
それは既に概念能力の領域だった。
偏にハティの魔石をその身の内に取り込んだが故である。
スコルが吼えるとその頭上から1匹の大きな蛇が落ちてきて、蛇は床に落ちると霧散して消えていった。
「あの蛇は!」ベルンは心の中で叫んでいた。更には「おかげで助かるかも知れない!」という淡い期待も宿った。
「出て来い。このようなちっぽけな魔獣で、我は倒せん」
にゅるにゅる / ぞろぞろ / しゅるしゅる / にょろにょろ
「なッ?」
ウルルルルルゥ
スコルの視線はベルンのその遙か後方を見据えており、言葉を投げ付けながらもその表情はどこか鬼気迫っていた。
然しながらスコルが投げた言葉に反応したのはスコルが感じ取った気配の主ではなく、それに呼応したのは擦れる様な音を立てた数万にも及ぶ大小様々な蛇の群れだった。
その光景に対してスコルは驚いた表情をした上で低く唸り声を捻り出していた。
「うわぁ、いつ見ても気持ちが悪ぃなコレ!」
ベルンは心の中で悪態を付き、そんなベルンの事はスコルの眼中から既に失われていた。そして、その大群はスグそこにまで迫っていた。
スコルは向かって来る蛇に対して、その数の暴力に抗った。
迫り来る蛇に鋭利な爪を走らせ、襲い来る蛇を牙で噛み砕き、齧り付く蛇を咆哮で弾き飛ばした。
それでも一向に減らない蛇達の群れは、スコルに対して執拗に詰め寄ると飛び掛かりその牙を突き立てていく。
結果、噛み付かれたスコルは徐々に喰らわていったのだった。
それは、物理的だったのかそれとも精神的にだったのかは、味合わなければ分からない境地かもしれない。
次々と蛇がスコルに噛み付き、その牙から毒を流し込んでいく。そして、毒で爛れ紫色に染まり柔らかくなった肉を喰む。
数万もの蛇がスコルに噛み付き離れようともしない。
その様相はまるでゴルゴーン3姉妹に出て来るメデューサの様だった。
そこに広がるのは、大の男が見ても恐怖のあまり失神するか失禁する程の一生もののトラウマになり兼ねない光景。
剣を杖にして立ち尽くしているだけで全く動けないベルンは、その凄惨な光景に途中から見るのを止めて固く瞳を閉じていた。
既にベルンは眼中になく、目の前の蛇の群れに手一杯だったスコルはそれでも必死に抗った。
その脚や喉に幾百もの蛇を生やしながら…。
その腹や背に幾千もの蛇を生やしながら…。
その頭や尻尾を数千もの蛇に噛み付かれながら…。
必死に抵抗していたのだ。
更にはその牙からスコルの身体に流れ込む毒に対しても抗い続けていた。
もう既に勝敗は付いていた。だがスコルは自身の生命の輝きが燃え尽きるまで、1匹でも多く自身に噛み付いている蛇を引き剥がし続けた。
必死に床を転げ回り朽ちかけている壁に身体を打ち付けて必死に藻掻いていた。
これは既に闘いなどではない。先程までのベルンとのやり取りを闘いと呼ぶならば、これはもう既にそれのワクから外れている。
だから一方的な虐殺でしかない。
だから一方的な殺戮でしかない。
だから一方的な蹂躙でしかない。
スコルは自分の出来る限りの技量で壮絶に数の暴力に抗うと、その生命が尽きる直前に短く吼えた。
そして力無くその場に鈍い音を立てて倒れていった。
「ベルン!貴様ッ!!いつまで立ったままで寝ているつもりだ?」
「そんな余裕があるなら、とっとと仕事をしろッ!」
リヴィエの声が聞こえてきた。その言葉の中には慈悲の様相はない。
一方でベルンは主の声を受けて目を開ける前に恐る恐るながら言の葉を紡いでいく。
「もう終わりましたか、お館様?」
「なんの話しだ?」
「蛇ですよ、蛇ッ!!」
ベルンが紡いだ言葉に対して、リヴィエは「あぁ」と返した。
その返答を信じたベルンはゆっくりと目を開けていく。
目を開けたベルンの周囲には何も無かった。さっきまでこの朽ちかけた建物の中を埋め尽くしていたハズの蛇の群れは1匹もいなくなっていた。
更にはその身のどこにも傷が無い状態で横たわるスコルがそこにいる。
その生命は確認する事をしなくてもとうに事切れていた。
「相変わらず凄いものを見させて頂きました。暫く蛇はこりごりです。はぁ」
「あとお館様!「やるならやるで教えておいて頂きたいものです」と前に言った気がしますが、やはり覚えておられなかったようですね?」
「ほほう?それは妾に喧嘩を売っているという解釈で良いのかな?」
「それとも何か?動けない状態のお前は甚振られたいくらいマゾっ気が強いのか?」
「い、いやいやいや、滅相もない。ただ、部下のコトを少しは気遣って頂けると、より一層、お館様に仕える気が強まると言いたいだけです」
「ほほほう?妾が優しくない…と?今のままではこれ以上、仕えたくない…と?ベルン、遺言はそれだけか?」
リヴィエは口角を上げて眉尻を「ぴくぴく」と上げつつ、額に青筋を幾つも浮かべながら微笑んでいた。
それを見たベルンは慌てながら「めめ、滅相も御座いません」と返す以外に方法は無かった…と思える。いや、それ以外に無かったとしか言いようがない。
立っているだけでも辛いベルンにとって、リヴィエの微笑みは凶器でしかなかった。
さてさて話しを戻すが、リヴィエは実際に眷属を召喚したワケではない。
リヴィエは王都に狼が現れたその時から、それぞれの狼達が闘っている様子の、それら全てを観察し監視していた。
拠って遠吠えの後にベルンの報告を受ける前から狼達の全ての行動を把握していたのだ。
リヴィエとしては、より強大になった2匹をベルンでは討伐出来るとは考えておらず、その結果として自分が2匹纏めて倒す方法を思案していた。
しかしベルンが1匹は倒してしまったが、それは想定内だった為に面白くもなんともなかったのは余談である。
リヴィエが考え出した狼を倒す攻略法は2点だけだ。
・魔術は咆哮で掻き消す事が出来る →魔術以外で倒さなければならない。
・眷属召喚は魔術行使の為に咆哮で掻き消される可能性が高い →眷属召喚で倒せるのであれば儲けモノと言えるので試してみる価値はある。
リヴィエは魔王ディグラスから全幅の信頼を置かれているベルンが、万が一にも殺されるようなコトは爵位が無いサージュ家なので避けたかった。
だからサージュ家の信用問題になり兼ねないので助けに入る事を前提に様々な準備をしていた。
そしてベルンはリヴィエの推察通りに2匹を倒す事は叶わない。
だからこそリヴィエが考えていた攻略法に則り、リヴィエの幻視の魔眼に因ってスコルはその生命を奪われた事になる。
幻視の魔眼に囚われていない者がその場にいて光景を見ていたとしよう。
その場合、スコルは突然暴れ出し、のた打ち回った挙句、唐突に絶命した様に映った事だろう。
一方で魔眼の影響下に囚われていたのであれば、スコルが何で絶命したかは一目瞭然だ。
ただその場合は、そのグロさと、えげつなさに因って一生もののトラウマを植え付けられるのは否めない。
いかにリヴィエの力を理解しているベルンであってもそればっかりは慣れないし、慣れたくもない為に固く瞳を閉じたのだ。
「その脚じゃ暫くの間は勤めを果たせそうにないな。全く随分と無茶をしたものだ」
「勝てない相手と分かっていたなら逃げ出せば良かっただろうに」
「へへへ、お館様の期待に背くワケには参りませんので……」
「そんな大怪我をする方が期待に背くと思えないお前は、立派な大バカ者だ」
リヴィエは皮肉を込めて言の葉を投げると眷属を召喚していく。先程の蛇とは違い今回現れた眷属は犬だ。
召喚に拠って数頭の犬がリヴィエの元に現れると、リヴィエはベルンを乱雑に(まるで物のように)置いていった。
「眷属共よ、落とすなよ。そんなんでも大事な家臣だからな」
わぉんッ
ベルンは犬の背に揺られながら、何やら何かを言いたそうなどこか遣る瀬無い表情をしたまま戦場だった場所から強制退場させられていった。
スコルがベルンに近付いていく。1歩ずつゆっくりと威風堂々と歩を進め、スコルはベルンに近付いていく。
「あと1歩、あと1歩近付けばコイツを吹き飛ばせる!」
ベルンはゆっくりと自分の方に近付いて来る狼に対して、「早く来い」と声を大にして言いたかったが、スコルはその1歩手前で止まった。
「なっ?!」
「俺を殺すのをやめたのか?」
ベルンは正直なところ驚いた。そして「命懸けの策に気付かれたか?」とも考えた。
然しながらベルンの目に映るスコルの様子が少し可怪しかった。どうやら上を気にしている様子だ。
「ふんッ。何かワナでも仕掛けていたのか?」
「だが命拾いしたようだな。お前とはまた後でだ」
「なん…だと?!」
ガオンっ
スコルはベルンに対してそう紡ぐと上に向かって吼えていた。
スコルの咆哮はその力を増していた。
それは既に先程までの咆哮ではなくなっていた。
それは既に概念能力の領域だった。
偏にハティの魔石をその身の内に取り込んだが故である。
スコルが吼えるとその頭上から1匹の大きな蛇が落ちてきて、蛇は床に落ちると霧散して消えていった。
「あの蛇は!」ベルンは心の中で叫んでいた。更には「おかげで助かるかも知れない!」という淡い期待も宿った。
「出て来い。このようなちっぽけな魔獣で、我は倒せん」
にゅるにゅる / ぞろぞろ / しゅるしゅる / にょろにょろ
「なッ?」
ウルルルルルゥ
スコルの視線はベルンのその遙か後方を見据えており、言葉を投げ付けながらもその表情はどこか鬼気迫っていた。
然しながらスコルが投げた言葉に反応したのはスコルが感じ取った気配の主ではなく、それに呼応したのは擦れる様な音を立てた数万にも及ぶ大小様々な蛇の群れだった。
その光景に対してスコルは驚いた表情をした上で低く唸り声を捻り出していた。
「うわぁ、いつ見ても気持ちが悪ぃなコレ!」
ベルンは心の中で悪態を付き、そんなベルンの事はスコルの眼中から既に失われていた。そして、その大群はスグそこにまで迫っていた。
スコルは向かって来る蛇に対して、その数の暴力に抗った。
迫り来る蛇に鋭利な爪を走らせ、襲い来る蛇を牙で噛み砕き、齧り付く蛇を咆哮で弾き飛ばした。
それでも一向に減らない蛇達の群れは、スコルに対して執拗に詰め寄ると飛び掛かりその牙を突き立てていく。
結果、噛み付かれたスコルは徐々に喰らわていったのだった。
それは、物理的だったのかそれとも精神的にだったのかは、味合わなければ分からない境地かもしれない。
次々と蛇がスコルに噛み付き、その牙から毒を流し込んでいく。そして、毒で爛れ紫色に染まり柔らかくなった肉を喰む。
数万もの蛇がスコルに噛み付き離れようともしない。
その様相はまるでゴルゴーン3姉妹に出て来るメデューサの様だった。
そこに広がるのは、大の男が見ても恐怖のあまり失神するか失禁する程の一生もののトラウマになり兼ねない光景。
剣を杖にして立ち尽くしているだけで全く動けないベルンは、その凄惨な光景に途中から見るのを止めて固く瞳を閉じていた。
既にベルンは眼中になく、目の前の蛇の群れに手一杯だったスコルはそれでも必死に抗った。
その脚や喉に幾百もの蛇を生やしながら…。
その腹や背に幾千もの蛇を生やしながら…。
その頭や尻尾を数千もの蛇に噛み付かれながら…。
必死に抵抗していたのだ。
更にはその牙からスコルの身体に流れ込む毒に対しても抗い続けていた。
もう既に勝敗は付いていた。だがスコルは自身の生命の輝きが燃え尽きるまで、1匹でも多く自身に噛み付いている蛇を引き剥がし続けた。
必死に床を転げ回り朽ちかけている壁に身体を打ち付けて必死に藻掻いていた。
これは既に闘いなどではない。先程までのベルンとのやり取りを闘いと呼ぶならば、これはもう既にそれのワクから外れている。
だから一方的な虐殺でしかない。
だから一方的な殺戮でしかない。
だから一方的な蹂躙でしかない。
スコルは自分の出来る限りの技量で壮絶に数の暴力に抗うと、その生命が尽きる直前に短く吼えた。
そして力無くその場に鈍い音を立てて倒れていった。
「ベルン!貴様ッ!!いつまで立ったままで寝ているつもりだ?」
「そんな余裕があるなら、とっとと仕事をしろッ!」
リヴィエの声が聞こえてきた。その言葉の中には慈悲の様相はない。
一方でベルンは主の声を受けて目を開ける前に恐る恐るながら言の葉を紡いでいく。
「もう終わりましたか、お館様?」
「なんの話しだ?」
「蛇ですよ、蛇ッ!!」
ベルンが紡いだ言葉に対して、リヴィエは「あぁ」と返した。
その返答を信じたベルンはゆっくりと目を開けていく。
目を開けたベルンの周囲には何も無かった。さっきまでこの朽ちかけた建物の中を埋め尽くしていたハズの蛇の群れは1匹もいなくなっていた。
更にはその身のどこにも傷が無い状態で横たわるスコルがそこにいる。
その生命は確認する事をしなくてもとうに事切れていた。
「相変わらず凄いものを見させて頂きました。暫く蛇はこりごりです。はぁ」
「あとお館様!「やるならやるで教えておいて頂きたいものです」と前に言った気がしますが、やはり覚えておられなかったようですね?」
「ほほう?それは妾に喧嘩を売っているという解釈で良いのかな?」
「それとも何か?動けない状態のお前は甚振られたいくらいマゾっ気が強いのか?」
「い、いやいやいや、滅相もない。ただ、部下のコトを少しは気遣って頂けると、より一層、お館様に仕える気が強まると言いたいだけです」
「ほほほう?妾が優しくない…と?今のままではこれ以上、仕えたくない…と?ベルン、遺言はそれだけか?」
リヴィエは口角を上げて眉尻を「ぴくぴく」と上げつつ、額に青筋を幾つも浮かべながら微笑んでいた。
それを見たベルンは慌てながら「めめ、滅相も御座いません」と返す以外に方法は無かった…と思える。いや、それ以外に無かったとしか言いようがない。
立っているだけでも辛いベルンにとって、リヴィエの微笑みは凶器でしかなかった。
さてさて話しを戻すが、リヴィエは実際に眷属を召喚したワケではない。
リヴィエは王都に狼が現れたその時から、それぞれの狼達が闘っている様子の、それら全てを観察し監視していた。
拠って遠吠えの後にベルンの報告を受ける前から狼達の全ての行動を把握していたのだ。
リヴィエとしては、より強大になった2匹をベルンでは討伐出来るとは考えておらず、その結果として自分が2匹纏めて倒す方法を思案していた。
しかしベルンが1匹は倒してしまったが、それは想定内だった為に面白くもなんともなかったのは余談である。
リヴィエが考え出した狼を倒す攻略法は2点だけだ。
・魔術は咆哮で掻き消す事が出来る →魔術以外で倒さなければならない。
・眷属召喚は魔術行使の為に咆哮で掻き消される可能性が高い →眷属召喚で倒せるのであれば儲けモノと言えるので試してみる価値はある。
リヴィエは魔王ディグラスから全幅の信頼を置かれているベルンが、万が一にも殺されるようなコトは爵位が無いサージュ家なので避けたかった。
だからサージュ家の信用問題になり兼ねないので助けに入る事を前提に様々な準備をしていた。
そしてベルンはリヴィエの推察通りに2匹を倒す事は叶わない。
だからこそリヴィエが考えていた攻略法に則り、リヴィエの幻視の魔眼に因ってスコルはその生命を奪われた事になる。
幻視の魔眼に囚われていない者がその場にいて光景を見ていたとしよう。
その場合、スコルは突然暴れ出し、のた打ち回った挙句、唐突に絶命した様に映った事だろう。
一方で魔眼の影響下に囚われていたのであれば、スコルが何で絶命したかは一目瞭然だ。
ただその場合は、そのグロさと、えげつなさに因って一生もののトラウマを植え付けられるのは否めない。
いかにリヴィエの力を理解しているベルンであってもそればっかりは慣れないし、慣れたくもない為に固く瞳を閉じたのだ。
「その脚じゃ暫くの間は勤めを果たせそうにないな。全く随分と無茶をしたものだ」
「勝てない相手と分かっていたなら逃げ出せば良かっただろうに」
「へへへ、お館様の期待に背くワケには参りませんので……」
「そんな大怪我をする方が期待に背くと思えないお前は、立派な大バカ者だ」
リヴィエは皮肉を込めて言の葉を投げると眷属を召喚していく。先程の蛇とは違い今回現れた眷属は犬だ。
召喚に拠って数頭の犬がリヴィエの元に現れると、リヴィエはベルンを乱雑に(まるで物のように)置いていった。
「眷属共よ、落とすなよ。そんなんでも大事な家臣だからな」
わぉんッ
ベルンは犬の背に揺られながら、何やら何かを言いたそうなどこか遣る瀬無い表情をしたまま戦場だった場所から強制退場させられていった。
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