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第三節 The Surface Take
第100話 Benevolence Destroyer Ⅲ
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「えっとぉ……ここは、どこかしら?」
「前にもどっかで見た記憶がないワケではないんだけど、まったく分からないわね」
「前はどうやって、ここから抜け出したんだっけ?よく思い出せないなぁ。でもそう言えば、アタシは何でここにいるんだろう?」
少女は真っ黒い世界に漂いながら自問自答を繰り返していた。その真っ黒い世界は自分と世界との境界を忘れさせてくれる。だからこそ恐怖心はないし不安もない。
何故なら世界と1つになってる気がするからだ。
あるとすれば小さな子供の「なぜなぜ期」のように「何故?」という疑問だけが次々と湧き上がってくる事だけだった。
「あッ……思い出した!アタシは炎龍ディオルギアと闘ってたんだッ!」
「って……そうだ、爪に引き裂かれたんだったぁ。はぁ」
「流石に前回……そうだ、前回は魔犬種の王だったわね」
「でも前回に続き今回もこんな結果になっちゃって……」
「やっぱりアタシ、リビングデッドなのかなぁ?」
「これで目が覚めてまた身体が元通りだったら本当に……はぁ。ヤだなぁ……」
「アタシは人間でいたかったわよ。はぁ……」
少女は黒い世界にたった1人で自虐していた。
APFSDSの命中は炎龍ディオルギアの身体に大きな爪痕を残していった。その結果、炎龍ディオルギアは首の付け根辺りからは肉片が大きく抉り取られ、勢い良く血が吹き出していた。
今となっては刀の拘束を解こうと躍起になって、ジタバタ暴れていた事がまるで嘘のように大人しくぐったりとしている。
「痛い」 / 「憎い」
「痛い痛い」 / 「憎い憎い」
「痛い痛い痛い」 / 「憎い憎い憎い」
「痛い憎い痛い憎い痛い憎い痛い憎い痛い憎い痛い憎い痛い痛い憎い痛い痛い痛い憎い憎い憎い憎い憎い痛い痛い痛い痛い痛い憎い憎い憎いッ」
しかし突如として炎龍ディオルギアに異変が奔る。そして良く分からないうちに炎龍ディオルギアの身体は、突如として光を帯びていく。帯びた光に拠って抉れた傷口は急速に塞がり、欠損した肉片はその形を取り戻していった。
身体の中に残っていた砲弾の欠片は、筋肉に拠って押し出されるようにジワジワと次々に体外へと排出されていった。
更には自らを刺し穿いている「神刀展開・生殺天羽」を自らの爪で掻き毟り、その「概念」にすら爪を届かせていくのだった。
ぎりッ
「なん……だと。何ということですかッ!ディオルギアッ!」
「こうなっては急いで殺し尽くさないとお嬢様をお助け出来ないッ」
「シソーラス、急ぎなさい!APFSDS再装填」
「APFSDS再装填完了シマシタ」
「照準セットノ指示ヲ下サイ。ソレトモ先程ト同ジ場所ニ向ケテ発射シマスカ?」
「手動照準デアレバ発射ハイツデモ出来マス」
爺の口からは激しい歯ぎしり音が響いていた。そして口の端からは血が滴っている。
しかし焦る事なく爺はオートで照準を合わせずに、自分から照準器を覗き込んでいった。
すると信じられ無い事に炎龍ディオルギアを拘束している「神刀展開・生殺天羽」にヒビが入り、更にはそれが拡大していくのが目に映ったのである。
爺はその目に「ぱきいぃぃぃぃぃん」という乾いた音と共に「神刀展開・生殺天羽」が細かい光の粒子となり砕け散ったのを見た。それには流石の爺も驚愕を隠し切れなかった。
何故ならば信じられないモノを見た気がしていたからであり、それは信じたくなどない事実だったからだ。
「シソーラス!先程の場所に照準を再セットしなさい!」
「照準セット、完了シマシタ」
「オート発射、スタンバイ完了」
「イツデモ発射可能デス。御指示ヲ」
「撃ちなさいシソーラス!」
「了解致シマシタ」
「対ショック性能最大」
「反動ニ御注意下サイ」
ドッッッッゴォォン
シソーラスから響く3度目の轟音。だが2発目のAPFSDSは、着弾する事なく炎龍ディオルギアのブレスに因って掻き消されていった。
本来であればAPFSDSは射出されても1秒も掛からず、炎龍ディオルギアに到達する。だが炎龍ディオルギアはまるでオート迎撃でもするかのようにAPFSDSに向かって最大出力の息吹を吐いていったのだった。
因って砲弾は綺麗サッパリと消滅した。それは文字通りの消滅であり、完全に融解したことになる。更にその息吹はシソーラスにまで到達していく。
しかし軍装の仕様に因って地面に縫い付けられているシソーラスは、動くに動けないのだった。
従って炎龍ディオルギアの放った息吹の直撃を受け、その身に纏っている絶対防御の外装は融かされ剥がされていく。
「絶対防御」と謳っていても炎龍の息吹はキャパオーバーであり、防げない程の想定外だったと言えた。
「手も足も身体の何処も動かない。腕の感覚も、脚の感覚も無い」
「前回はよく分かんないまま助かったけど、今回は多分……ダメよね?」
「それこそ本当にリビングデッドでもない限り……ね」
「そんな事を言って、フラグを立てて……。目覚めたらベッドの上にちゃんといないかな?」
「あぁでもッ!リビングデッドはフラグなんかじゃないからねッ!!」
「あっ、でもなんだか凄く眠い」
「アタシ、やっぱり本当に……死んじゃうの……かな?」
「最後にもう一度だけ……会いたかったな。キ……ク」
爺は超高温の炎で融かされていくシソーラスに対して、何もする事が出来なかった。シソーラスもこの状況下では、搭乗者の緊急脱出を行う事の無意味さを理解していた。
拠って少しでも長く搭乗者の延命をする為の措置を施していたが、雀の涙程度の頑張りでしかなかった。
それはもうどうしようもない程にまで迫って来ていた絶対なる「死」の気配だ。そんな中で爺が「死」を覚悟したその時に、状況は一変していく。
シソーラスを融解させていた炎龍ディオルギアのブレスが止んだのだった。
-・-・-・-・-・-・-
炎龍ディオルギアは、何故再三に渡り死の淵から甦って来れたのかよく分からなかった。何故かは分からないが身体の中から不思議な力が湧き出して、死の淵から生還した事だけは理解していた。
一方で自身の自由を奪っている目障りな刀が憎かった。どうしようもない程に恨めしかった。
だから拘束している刀を引っ掻いてやった。
憎い刀を掻き毟るが、残念な事にその硬さに爪は負けて欠けていく。欠けて折れていった爪は平然と何事も無かった様子で、再び生えて元通りになった。だが、理由など分からないし、そんな事はどうでもよかった。
しかしながら元通りになった爪の強度は、先程より格段に増していた……。
その行為を炎龍ディオルギアは幾度となく繰り返していった。それ故に結果として爪は、刀の持つ「概念」にまで到達したのである。
炎龍ディオルギアの爪は、刀の「概念」をも打ち砕く程の強固さを手に入れたのだった。
炎龍ディオルギアは「概念」にヒビを入れ、一気に刀を打ち砕いていった。すると正面に憎い「敵」の姿が目に入ったのである。
だからその敵に向けて息吹を吐いたのだ。全ては憎しみに拠って為した事だった。
しかし炎龍ディオルギアの怒りは、恨みは、憎しみは、息吹を吐いたくらいじゃ収まらなかった。だから息吹を吐き続けるつもりだった。
この身を焦がす程の憎しみを炎に変えて、全てのモノ達にくれてやるつもりだった。
生物としての本能すら捨て去り、負の感情に支配された炎龍ディオルギアは息吹を吐く事のみが、自分の存在価値を示せるのだと考えていたのかもしれない。
ドんッ / ガチッ
ドォォォン
それは突然の事で、炎龍ディオルギアに対して衝撃は下からやって来た。自身の下顎に対して、下から突き上げる凄まじい衝撃が襲ったのだ。
その結果息吹を吐いていた口は、強制的に閉じる羽目になる。
結果として自身の口より勢い良く放出されていた息吹は、突如として行くアテを失い炎龍ディオルギアの口の中で弾ける事になっていった。
炎龍ディオルギアは当然の事ながらワケが分からなかった。何が起きたのかサッパリ分からなかった。
そして何も分からないまま見上げさせられた空に、「光」を見ていた。
炎龍ディオルギアが見たその光は、たちまちのうちに自分の頭上から大地へと疾走り抜け炎龍ディオルギアの身体を一刀両断にしたのだ。
頭のてっぺんから尻尾の先に至るまでを、一瞬にして真っ2つに切り離したそれは、炎龍ディオルギアの中に宿っていた「光玉」にも届いていた。
その結果、光玉は2つに割れ誰にも知られる事なく光の余韻を残して霧散していった。
グ……グルォ
ずりゅっ
炎龍ディオルギアは断末魔の叫びを盛大に上げる事も出来ずに、微かな咆哮のみを残してその身体は左右へと泣き別れていった。
どおぉぉぉンッ
炎龍ディオルギアが完全に大地に崩れ落ちると、辺りは急速に静寂に拠って支配されていったのである。
赤く爛れた大地も燃えている草木も、今はまだ赤々と空を照らしている。しかし炎龍という火種を失った事で闇は、その赤い光すらも取り込もうと様子を窺っていたのだった。
「前にもどっかで見た記憶がないワケではないんだけど、まったく分からないわね」
「前はどうやって、ここから抜け出したんだっけ?よく思い出せないなぁ。でもそう言えば、アタシは何でここにいるんだろう?」
少女は真っ黒い世界に漂いながら自問自答を繰り返していた。その真っ黒い世界は自分と世界との境界を忘れさせてくれる。だからこそ恐怖心はないし不安もない。
何故なら世界と1つになってる気がするからだ。
あるとすれば小さな子供の「なぜなぜ期」のように「何故?」という疑問だけが次々と湧き上がってくる事だけだった。
「あッ……思い出した!アタシは炎龍ディオルギアと闘ってたんだッ!」
「って……そうだ、爪に引き裂かれたんだったぁ。はぁ」
「流石に前回……そうだ、前回は魔犬種の王だったわね」
「でも前回に続き今回もこんな結果になっちゃって……」
「やっぱりアタシ、リビングデッドなのかなぁ?」
「これで目が覚めてまた身体が元通りだったら本当に……はぁ。ヤだなぁ……」
「アタシは人間でいたかったわよ。はぁ……」
少女は黒い世界にたった1人で自虐していた。
APFSDSの命中は炎龍ディオルギアの身体に大きな爪痕を残していった。その結果、炎龍ディオルギアは首の付け根辺りからは肉片が大きく抉り取られ、勢い良く血が吹き出していた。
今となっては刀の拘束を解こうと躍起になって、ジタバタ暴れていた事がまるで嘘のように大人しくぐったりとしている。
「痛い」 / 「憎い」
「痛い痛い」 / 「憎い憎い」
「痛い痛い痛い」 / 「憎い憎い憎い」
「痛い憎い痛い憎い痛い憎い痛い憎い痛い憎い痛い憎い痛い痛い憎い痛い痛い痛い憎い憎い憎い憎い憎い痛い痛い痛い痛い痛い憎い憎い憎いッ」
しかし突如として炎龍ディオルギアに異変が奔る。そして良く分からないうちに炎龍ディオルギアの身体は、突如として光を帯びていく。帯びた光に拠って抉れた傷口は急速に塞がり、欠損した肉片はその形を取り戻していった。
身体の中に残っていた砲弾の欠片は、筋肉に拠って押し出されるようにジワジワと次々に体外へと排出されていった。
更には自らを刺し穿いている「神刀展開・生殺天羽」を自らの爪で掻き毟り、その「概念」にすら爪を届かせていくのだった。
ぎりッ
「なん……だと。何ということですかッ!ディオルギアッ!」
「こうなっては急いで殺し尽くさないとお嬢様をお助け出来ないッ」
「シソーラス、急ぎなさい!APFSDS再装填」
「APFSDS再装填完了シマシタ」
「照準セットノ指示ヲ下サイ。ソレトモ先程ト同ジ場所ニ向ケテ発射シマスカ?」
「手動照準デアレバ発射ハイツデモ出来マス」
爺の口からは激しい歯ぎしり音が響いていた。そして口の端からは血が滴っている。
しかし焦る事なく爺はオートで照準を合わせずに、自分から照準器を覗き込んでいった。
すると信じられ無い事に炎龍ディオルギアを拘束している「神刀展開・生殺天羽」にヒビが入り、更にはそれが拡大していくのが目に映ったのである。
爺はその目に「ぱきいぃぃぃぃぃん」という乾いた音と共に「神刀展開・生殺天羽」が細かい光の粒子となり砕け散ったのを見た。それには流石の爺も驚愕を隠し切れなかった。
何故ならば信じられないモノを見た気がしていたからであり、それは信じたくなどない事実だったからだ。
「シソーラス!先程の場所に照準を再セットしなさい!」
「照準セット、完了シマシタ」
「オート発射、スタンバイ完了」
「イツデモ発射可能デス。御指示ヲ」
「撃ちなさいシソーラス!」
「了解致シマシタ」
「対ショック性能最大」
「反動ニ御注意下サイ」
ドッッッッゴォォン
シソーラスから響く3度目の轟音。だが2発目のAPFSDSは、着弾する事なく炎龍ディオルギアのブレスに因って掻き消されていった。
本来であればAPFSDSは射出されても1秒も掛からず、炎龍ディオルギアに到達する。だが炎龍ディオルギアはまるでオート迎撃でもするかのようにAPFSDSに向かって最大出力の息吹を吐いていったのだった。
因って砲弾は綺麗サッパリと消滅した。それは文字通りの消滅であり、完全に融解したことになる。更にその息吹はシソーラスにまで到達していく。
しかし軍装の仕様に因って地面に縫い付けられているシソーラスは、動くに動けないのだった。
従って炎龍ディオルギアの放った息吹の直撃を受け、その身に纏っている絶対防御の外装は融かされ剥がされていく。
「絶対防御」と謳っていても炎龍の息吹はキャパオーバーであり、防げない程の想定外だったと言えた。
「手も足も身体の何処も動かない。腕の感覚も、脚の感覚も無い」
「前回はよく分かんないまま助かったけど、今回は多分……ダメよね?」
「それこそ本当にリビングデッドでもない限り……ね」
「そんな事を言って、フラグを立てて……。目覚めたらベッドの上にちゃんといないかな?」
「あぁでもッ!リビングデッドはフラグなんかじゃないからねッ!!」
「あっ、でもなんだか凄く眠い」
「アタシ、やっぱり本当に……死んじゃうの……かな?」
「最後にもう一度だけ……会いたかったな。キ……ク」
爺は超高温の炎で融かされていくシソーラスに対して、何もする事が出来なかった。シソーラスもこの状況下では、搭乗者の緊急脱出を行う事の無意味さを理解していた。
拠って少しでも長く搭乗者の延命をする為の措置を施していたが、雀の涙程度の頑張りでしかなかった。
それはもうどうしようもない程にまで迫って来ていた絶対なる「死」の気配だ。そんな中で爺が「死」を覚悟したその時に、状況は一変していく。
シソーラスを融解させていた炎龍ディオルギアのブレスが止んだのだった。
-・-・-・-・-・-・-
炎龍ディオルギアは、何故再三に渡り死の淵から甦って来れたのかよく分からなかった。何故かは分からないが身体の中から不思議な力が湧き出して、死の淵から生還した事だけは理解していた。
一方で自身の自由を奪っている目障りな刀が憎かった。どうしようもない程に恨めしかった。
だから拘束している刀を引っ掻いてやった。
憎い刀を掻き毟るが、残念な事にその硬さに爪は負けて欠けていく。欠けて折れていった爪は平然と何事も無かった様子で、再び生えて元通りになった。だが、理由など分からないし、そんな事はどうでもよかった。
しかしながら元通りになった爪の強度は、先程より格段に増していた……。
その行為を炎龍ディオルギアは幾度となく繰り返していった。それ故に結果として爪は、刀の持つ「概念」にまで到達したのである。
炎龍ディオルギアの爪は、刀の「概念」をも打ち砕く程の強固さを手に入れたのだった。
炎龍ディオルギアは「概念」にヒビを入れ、一気に刀を打ち砕いていった。すると正面に憎い「敵」の姿が目に入ったのである。
だからその敵に向けて息吹を吐いたのだ。全ては憎しみに拠って為した事だった。
しかし炎龍ディオルギアの怒りは、恨みは、憎しみは、息吹を吐いたくらいじゃ収まらなかった。だから息吹を吐き続けるつもりだった。
この身を焦がす程の憎しみを炎に変えて、全てのモノ達にくれてやるつもりだった。
生物としての本能すら捨て去り、負の感情に支配された炎龍ディオルギアは息吹を吐く事のみが、自分の存在価値を示せるのだと考えていたのかもしれない。
ドんッ / ガチッ
ドォォォン
それは突然の事で、炎龍ディオルギアに対して衝撃は下からやって来た。自身の下顎に対して、下から突き上げる凄まじい衝撃が襲ったのだ。
その結果息吹を吐いていた口は、強制的に閉じる羽目になる。
結果として自身の口より勢い良く放出されていた息吹は、突如として行くアテを失い炎龍ディオルギアの口の中で弾ける事になっていった。
炎龍ディオルギアは当然の事ながらワケが分からなかった。何が起きたのかサッパリ分からなかった。
そして何も分からないまま見上げさせられた空に、「光」を見ていた。
炎龍ディオルギアが見たその光は、たちまちのうちに自分の頭上から大地へと疾走り抜け炎龍ディオルギアの身体を一刀両断にしたのだ。
頭のてっぺんから尻尾の先に至るまでを、一瞬にして真っ2つに切り離したそれは、炎龍ディオルギアの中に宿っていた「光玉」にも届いていた。
その結果、光玉は2つに割れ誰にも知られる事なく光の余韻を残して霧散していった。
グ……グルォ
ずりゅっ
炎龍ディオルギアは断末魔の叫びを盛大に上げる事も出来ずに、微かな咆哮のみを残してその身体は左右へと泣き別れていった。
どおぉぉぉンッ
炎龍ディオルギアが完全に大地に崩れ落ちると、辺りは急速に静寂に拠って支配されていったのである。
赤く爛れた大地も燃えている草木も、今はまだ赤々と空を照らしている。しかし炎龍という火種を失った事で闇は、その赤い光すらも取り込もうと様子を窺っていたのだった。
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