年下王子と口うるさい花嫁

いとう壱

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第47話 事件の顛末と花嫁の新たな試み

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 あの豚ドラゴン事件から一週間ほど経ったある日のこと。

 魔法・魔術研究所での灰色頭の授業から帰宅したクリストフは、クリストフの侍女であるエレナと、ローゼン公爵の侍従アルベルトの姉でエレナの教育係でもあるイルザから三つの知らせを聞いた。


 一つ目は、針に塗られていたものが、本当に毒だったということ。
 二つ目は、あのバルトル侯爵家の夜会で起きた騒動の関係者がどうなったのかという報告。
 三つ目は、ローゼン公爵からの驚くべき伝言だった。


 まず、針に塗られていたものについては、ローゼン公爵の娘アレクシアが予想していたとおり毒であった。死に至るほどのものではないが、体内に入れば意識が曖昧となり幻覚が見えるようになるとのこと。今はその毒物の出所を調査しているという。ローゼン公爵がエレナに伝えたところでは、クリストフの評判をおとしめることが目的ではないかということだ。

 まずは、ミルシュカという令嬢を使い、無理やりダンスに誘われたという嘘を事実として夜会で騒ぎ立て、クリストフをダンスのマナーすら知らない王族だと思わせたところで、少量の幻覚剤で僅かに怪しげな行動や言動を引き起こす。大事おおごとにしない程度にやることで、それがクリストフ本来の性質だと思わせたかったのではないか、と。

 大したことのない計画ではないかとクリストフは思ったが、次の報告で騒動の関係者の行末を聞き、その甘い考えは覆された。死者が二人も出たというのだ。




 まず、毒針を仕込んでいた男は牢屋の中で自身の吐瀉物としゃぶつで窒息死していた。牢番をしていた兵士の話では、軽い夕食を与えたあとしばらくして、急に苦しみ出したとのことだが、夕食から毒物などは検出されていない。そして、バルトル侯爵の弟で神殿所属の聖騎士であったユリウスも、軟禁されていた自室で首を吊っているのが発見された。

 クリストフが笑われて狙われただけの事件だ。クリストフ自身はまだその考えが心の底で拭えずにいた。だが、この二人の死は明らかに不審だ。日頃の安寧な生活が途端に危ういものに思え、胸に不安が湧き起こる。

 さらに、続いて説明された他の関係者についても、クリストフが想像するよりも重い罰がくだされていたのだった。


 ミルシュカは北方にある女性用の犯罪者収容施設兼修道院に送られた。しかし、出発前に王族をたばかった罪もあり百回も鞭で打たれることとなった。そして、マルラン伯爵令息オラースとの婚約は解消。

 そのオラースもマルラン伯爵家から籍を抜かれ平民として追放された。着の身着のまま放り出されてしまったらしい。

 ミルシュカと不貞を働いていたドゥネーブ伯爵令息カミーユは、ミルシュカやオラース同様にドゥネーブ伯爵家から除籍された。彼は両親の監督のもと、領地で平民として厳しい労働に従事するらしい。当然、バルトル侯爵令嬢オティーリエとの婚約は破棄だ。

 最後に、バルトル侯爵家への処分だが、夜会の騒動と不審者侵入の責を問われてとなんと男爵にまで爵位を落とされたとのことだ。その罰の重さに、少しやり過ぎではないかとクリストフは考えたが、イルザは「軽いぐらいです」と答えた。

 騒ぎに乗じて王族に毒を盛ろうとした。その企みを意図せずとも手助けすることとなった。その事実を甘くみることはできないという。






 それぞれの言い分はこうだ。


 ミルシュカはユリウスに、オティーリエとバルトル侯爵を追い出す計画を教えられたらしい。

 夜会でクリストフを陥れ、悪評をばら撒く。危なげな振る舞いをする第三王子を擁護しているとしてバルトル侯爵の立場を社交界で貶めていく。評判の悪くなった兄を蹴落として、ユリウスがバルトル侯爵として君臨、ミルシュカにはカミーユを婿として迎え入れる算段だ。その後、ユリウスがある程度年老いたらカミーユに侯爵位を引き継ぎ、ミルシュカは侯爵夫人となる。二人の子どもはもちろん次代のバルトル侯爵として華々しい道を歩む。そのためにユリウスの計画に手を貸してくれと。

 だが、ミルシュカが聞いたのはそれだけだ。役割もクリストフを騙すことのみ。毒針事件には一切関係ないと彼女は訴えている。そして愚かにも、オティーリエより愛らしい自分がバルトル侯爵夫人になるべきだと譲らなかった。

 オティーリエのことを「お義姉様」などと呼んでいたが、彼女は侯爵家の籍に入ってはいない。バルトル侯爵家に世話にはなっていただけの存在だ。その事実を取調官がいくら言い聞かせも、最後まで「嘘よ」と叫んでいたとか。


 オラースも毒針のことは知らないと、尊大な態度を一変させ泣き喚いたらしい。

 だが、クリストフの糾弾計画に関わっていたことは認めた。ユリウスに示された報酬は、こっそりと領地に囲っている平民の女性をバルトル侯爵家の養女とすることにより、彼女との婚姻を可能にするというものだった。オラースの両親であるマルラン伯爵夫妻の説得もユリウスが請け負うとの約束だ。ミルシュカと偽装婚約し、夜会でのクリストフの糾弾に手を貸すという話に、彼は戸惑いなく応えたという。

 取り調べの最後には泣きながら反省の弁を述べたようだが、家名を汚した行いをマルラン伯爵夫妻が許すことはなかった。迷うことなく息子の追放処分を決めたその決断を良しとされ、マルラン伯爵家は爵位の剥奪を免れることとなり、クリストフに慰謝料を支払うことで決着がついた。

 ……はずではあるのだが、その後のマルラン伯爵夫妻の態度は無礼だと言っても過言ではない。

 伯爵夫妻に対して、クリストフと顔を合わせての謝罪を要求したローゼン公爵に対し、マルラン伯爵夫妻は丁重に断ってきたという。「わたくしども犯罪者の親が第三王子のお目を汚すなどとんでもない」との言い分らしいが、本意でないことなどはローゼン公爵は見抜いている。何故ならマルラン伯爵家は、ベルモント公爵が世話をしている商会を運営している子爵家と懇意にしているからだ。

 オラースとの縁談もユリウスが秘密裏にマルラン伯爵に接触し、バルトル侯爵に無断で取りまとめたとみられているが、マルラン伯爵は「バルトル侯爵閣下ご本人から書面をいただいたと」とバルトル侯爵家の印章が押された書類を盾に知らぬ存ぜぬの顔だ。どうせ無断で印章を使ったのだと分かっているローゼン公爵は、バルトル侯爵家の罪を重くしたくないため、あえて追及はしなかった。だが、嫌味も兼ねて慰謝料を上乗せしてやったとのことだ。

 ちなみに、オラースが囲っていた平民の女性は、オラースが伯爵家を追放された話を聞き、一夜のうちにマルラン伯爵の領地から逃げ出したとの後日談がある。




 話は戻り、カミーユについては取り調べの結果、ただ巻き込まれてしまっただけだというのが分かっている。夜会での騒ぎに裏があることは全く知らず、終始ミルシュカの心配ばかりをしていた彼は、本気でミルシュカを守ろうとしてあの場に出てきてしまったのだろう。しかし、いかにミルシュカを愛していたとはいえ彼には婚約者であるオティーリエがいるのだ。不貞が仇となった結末を迎えたわけだ。

 カミーユの両親であるドゥネーブ伯爵夫妻は礼儀正しかった。クリストフのもとに謝罪のために訪れたいとローゼン公爵に対して頭を下げ、婚約が破棄となったバルトル侯爵家だけでなく、クリストフにも慰謝料も支払おうとしたらしいが、それはローゼン公爵が断った。代わりに後日、お詫びの品が送られてくるという。もちろんクリストフの好みそうな菓子だろうと期待したが、なんとローゼン公爵は菓子の申し出すら勝手に断ったとのとことだ。

 憤慨するクリストフにエレナが告げる。


「お詫びの品として、ドゥネーブ伯爵領の名産品である野菜が贈られてくるそうです……」


 しかもただの野菜ではない。薬草に使われることもあり、特徴的な苦味が売りだとのことだ。クリストフは顔をしかめた。





 さて、そんな彼の婚約者となったバルトル侯爵令嬢オティーリエだが、彼女はほとんど被害者ともいえる。

 バルトル侯爵家自体に落ち度はあっても彼女は未成年であり、その真面目な生活態度は多くの人が知るところであった。それが、急に婚約がなくなり家の爵位まで落とされてしまったのだ。

 にも関わらず、オティーリエは夜会のときのように冷静な態度で、父であるバルトル侯爵とともに屋敷内部にユリウスに同調した者がいないかを調査し、自分の侍女であろうと容赦なく罰したという。ユリウスに指示されて、クリストフ達の乗った馬車が案内される段取りを狂わせた使用人も複数いたらしく、彼等はすぐさまバルトル侯爵邸を追い出されたとのことだ。

 あれは、クリストフの腹違いの兄である王太子レオンハルトや、ベルモント公爵をパーティー会場に案内するための時間稼ぎだったらしい。

 そして、彼女はなんとクリストフに対する賠償金の支払いを申し出ているとか。

 もちろんそんなものを受け取れるはずもない。

 クリストフは断ってもらうようイルザに頼んだが、ローゼン公爵より「賠償金を受け取ることで、被害者であるクリストフがバルトル侯爵家を許したことを示すべきだ」と言われているとのことだった。そうでなければバルトル侯爵家自体が消えてしまう、と。

 というのも、この夜会の騒動のほとんどがバルトル侯爵の弟であり、神殿所属の聖騎士でもあるユリウスの計画だということになったからだ。





 ユリウスの死の現場には、いつ書いたのか遺書が残されており、「死をもって償うので娘は見逃してほしい」という言葉とともに今回の事件の裏が書かれていた。ミルシュカやオラースに話していた計画のことだ。目障りな第三王子を使って兄を失脚させ、愛する女性の娘とともにバルトル侯爵家の実権と金を握ること。それがユリウスの目的だったらしい。

 愛する女性の娘というのがミルシュカのことで、彼女はバルトル侯爵夫人とユリウス自身との間にできた子どもだとのことだ。クリストフは驚いたのだが、ローゼン公爵は事前に情報を得ていたようで、イルザもエレナも知っていたという。


「俺にも教えてくれれば良かったのに」


 クリストフがそう頬を膨らませると、


「殿下は素直なお方なので、お顔にお考えが全て出てしまうから、後ほど説明するようにと閣下が……」


 エレナが申し訳なさそうに小さく俯いた。




 ユリウスとバルトル侯爵夫人は、バルトル侯爵夫人がユリウスの兄の婚約者となってすぐに恋に落ち、バルトル侯爵夫人が婚姻して娘であるオティーリエを産んだあとは、何度もユリウスと体の関係を持ったらしい。バルトル侯爵夫人は平民の聖騎士見習いと不貞を働いたという話だったが、実は不貞の相手はユリウスだったのだ。バルトル侯爵は婚約していた時分から、ずっと裏切られ続けてきたということだ。

 しかも、ユリウスの悪業はこれだけにとどまらなかった。

 平民の聖騎士見習いとの不貞というのはユリウスが不貞の罪を逃れるためにでっち上げた嘘で、そのユリウスの罪をなすりつけられた平民の聖騎士見習いの若い男は神殿から追放されていた。だが、ユリウスの遺書によれば、彼はユリウスの手配した悪漢に人気ひとけのない森で殺害されてしまったようだ。彼の口から冤罪だと騒ぎ立てられることを恐れたのだろう。聖騎士の名を騙った極悪人だ。

 ユリウスのこの隠匿された罪は償われることがなく、代わりに罰を受けたのはバルトル侯爵夫人だった。

 彼女は不貞の事実を否定したが、妊娠したことでバルトル侯爵から離縁され、実家の伯爵家にも戻ることができず、市井でひっそりと暮らすこととなった。ユリウスはそんな彼女をこっそりと支援し、隠れて通っていたようだが、彼女は出産の際に亡くなってしまったのだ。

 生まれたミルシュカを途中までは乳母を雇って育てていたものの、娘に贅沢をさせてやりたいユリウスは、母親を失った哀れな娘だと兄であるバルトル侯爵に泣きついて、成人するまでという約束付きでバルトル侯爵家に迎え入れることに成功したらしい。




 クリストフが目障りだったというが、クリストフは例の夜会で初めてユリウスの存在を知った。顔を合わせたこともないクリストフの何が気に食わなかったというのか。首を傾げるクリストフにイルザが説明を続ける。


 侯爵家に属しながら当主に手が届かなかったユリウスは、平民という身分から王族という権力を持つ立場となったクリストフと自分とを比較して、クリストフを羨み、蔑んでいたらしい。全く身勝手な話だ。

 侯爵家の次男として生まれたものの、努力もせず偉そうな態度でいたユリウスへの周囲の評価は低かった。嫡男である兄がユリウスが恋した令嬢を婚約者にできたことへの苛立ちを周囲にぶつけ、さらに傍若無人に振る舞うようになった彼は、王立学院の勉強までをもおろそかにするようになった。その結果王宮の職を得ることができなかったのは当然のことだろう。その後、家門のつてを使ってなんとか聖騎士の職を手に入れはしたものの、そんな男がまともに仕事をするはずもない。うだつが上がらず、平民の聖騎士見習いのほうが評判が高いほどだったという。

 そんな日々の憂さを、こっそりと賭博で晴らす毎日を送っていたところでとある商人の男と出会う。

 賭博場で知り合ったその商人の男とユリウスは、お互い次男という立場で兄に対しての不満があることから意気投合し、酒を酌み交わす仲となった。そしてある日、商人の男から賭博に使う金を融通するかわりに今回の計画を持ちかけられたらしい。

 商人の男がユリウスに語ったところでは、男の家は商会を運営しており、兄が病弱だったため跡継ぎとして学んでいたが、クリストフの母であるローナが兄の病を治してしまったために跡を継ぐことができなくなり、商会の会計係という立場に甘んじることとなった。その恨みを晴らすためにローナの息子である第三王子クリストフの評判を貶めてやろうというのが計画の内容だということだ。

 ユリウスはこの計画に大いに賛同し、自身の企みにも使えると目論んだ。クリストフと兄であるバルトル侯爵を追い詰めるために、クリストフの腹違いの兄である王太子レオンハルトとベルモント公爵に改めて招待状を送り、そして、商人の男が夜会の会場に入れるように手配をしたのだ。

 遺書には、例の毒針を仕込んでいた男がその商人の男だと書かれていたが、今の調査の段階では男の名前はおろか働いていたという商会名も不明で、商会自体存在しているのかすら怪しい状況だとイルザが眉間に皺を寄せる。


 これは金と権力を持つ誰かの陰謀だ。貴族の策謀とやらに疎いクリストフでもそう思わざるをえない状況だった。なにしろ、その商人の男は牢で死んでしまい、もう事情を聞くことなどできないのだから。






「なんだか面倒だね」


 クリストフはため息をついて午後の日差しが形作る天井の影を仰いだ。


「そんなに俺のことが嫌いなら、いっそここまで殺しにきてくれた方がよっぽどいいよ」

「殿下……!」


 クリストフの侍女エレナが眉尻を下げた。彼女はクリストフを心配しているのだろうが、そんな心配は無用だ。クリストフを殺しにくるのなら、魔法を使って返り討ちにしてやればいい。エレナとイルザは知らないが、クリストフにはそれができるのだ。


「殿下。貴族間の闘争を甘くみられてはいけません」


 イルザが厳しい表情でたしなめる。


「もし仮に殿下の御命を狙うとすれば当然暗殺が考えられます。暗殺者は王宮の警備すらかいくぐることがあるのです。戦に熟練した者でも、その気配に気付くことは容易ではないと聞きます」

「そうです! 夜、殿下がお休みのときに、枕元に暗殺者が立っていたりしたら……」


 想像したエレナが青褪あおざめながらイルザの言葉に同意した。


「ちょ、ちょっとやめてよ。そんなの怖いっていうより不気味だよ」


 暗闇の中に立つ人影など想像したくもない。娼館の客が話していた怨霊の物語を思い出してクリストフは身震いした。寒気を感じた体を温めるためなのか、絶妙なタイミングでエレナが茶を注ぐ。


「それよりさ」


 思案顔のイルザの姿に重い空気が流れたところで、クリストフはこの解決を見ない話題を変えることにした。


「ローゼン公爵からの伝言ってなんなの?」

「それです! 殿下!」


 エレナが釣られて思い出したのか、急に明るい笑顔になった。


「すごく楽しみなお話ですよ! 閣下は殿下にビスケットを作ってくださるそうです!」

「はぁ??」


 事件の話とは全く異なる唐突な話題に、クリストフは目を丸くした。





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