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第五章 ファミリア編
第55話 ファミリア会議
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工房から食堂へ向かうと既に夕食の準備が出来ていた。エリカも目覚めていたようで食堂へ来ていて、私と目が合うと顔を赤くして『プイッ』とそっぽを向いてしまった。
(あらら……まだ朝の事を怒ってるのね)
「ハルカさん、アニーとパーネが戻れば夕食にしますから、もう少し待ってくださいね」
ルカが4人がダンジョンから戻れば食事にすると言うので、アニエラへ〚以心伝心〛をしてみる。
『アニー、今どこ?そろそろご飯だよ』
『屋敷に戻ったところだよ。直ぐに食堂へ行くから抱きしめてね』
『あ、うん、バッチ来いだよ』
〚以心伝心〛が終わった直後に、食堂のドアが開くとアニエラがもの凄い勢いで飛び込んできた!
『バンッ!』
「キャッホーーイ!」
「うわっ、ちょっ、アニー!」
なんとか受け止めたけど、勢いに負けて後ろに倒れてしまう。アニエラはそんな事を気にせずに、頭を私の胸に『グリグリ』と押し付けた。
「はぁ~、ハルカはいい匂いがするね~」
「はいはい、みんな集まってるから落ち着こうね?ご飯の後に大事な話をするんだからね」
「は~い」
アニエラ達が帰ってきたので、直ぐに食堂へ食事が運ばれてきて夕食が始まった。
そして楽しい食事が済んで、少し落ち着いた頃合いに、ファミリアのこれからについての話を始めた。
「じゃあ、ファミリアのこれからについて、大事な話をするね。後でみんなの意見を聞くから最後まで聞いて欲しいの」
私が話した内容はこんな感じ。
・ヤリテール以外にも必要物資を手に入れる候補地はダンジョンのある港湾都市を探す事に変更はない。
・インビエルノ王国に追われているので、エルピス山脈の麓でファミリアを構えるのは危険で、山脈を越えた北側にある不毛の地へ移住出来そうな土地を探して移住する。
・移住後は少しずつ集落の規模を大きくして、王国から攻撃を受けても自衛出来るようにして、将来的には都市化して独立国家を目指す。
「こんな感じに進めて行こうかと思ってるの。これは決定じゃないからね。みんなで多数決を取ってファミリアの方向性を決めたいんだよね」
果樹園を任されたヴェルジュが、不安気な表情をしながら質問をしてきた。
「移住するなら、果樹園や菜園は放棄する事になるのでしょうか?」
質問の後はアグリも頷きながら、ヴェルジュと同様に不安な顔をしていた。2人が丹精込めて育ててきた果樹園と菜園を、こんな形で放棄する事になるのは辛いもんね。
「その辺りの事は今のファミリアにある物は、私の〘無限収納〙へ全て収めて移設するから安心して良いよ」
「ファミリアの全てなんて、とてつもない規模の量になりますが、ハルカ様の〘無限収納〙って本当に容量は無限なんですか?」
「麓のダンジョンにあった巨大な一枚岩があったでしょ?あれも余裕で入るよ」
「それなら余裕で収まりますね……」
トラパーネが〘無限収納〙の事について聞いてきたので、その通りだと答えると驚いて最後は絶句していた。
「他になにか質問はある?ないなら3つの案を進めるかどうかの多数決をするよ。賛成の人は手を上げて~」
全員が手を上げたので、ファミリアの進むべき方向性が改めて決定した。
(あらら……まだ朝の事を怒ってるのね)
「ハルカさん、アニーとパーネが戻れば夕食にしますから、もう少し待ってくださいね」
ルカが4人がダンジョンから戻れば食事にすると言うので、アニエラへ〚以心伝心〛をしてみる。
『アニー、今どこ?そろそろご飯だよ』
『屋敷に戻ったところだよ。直ぐに食堂へ行くから抱きしめてね』
『あ、うん、バッチ来いだよ』
〚以心伝心〛が終わった直後に、食堂のドアが開くとアニエラがもの凄い勢いで飛び込んできた!
『バンッ!』
「キャッホーーイ!」
「うわっ、ちょっ、アニー!」
なんとか受け止めたけど、勢いに負けて後ろに倒れてしまう。アニエラはそんな事を気にせずに、頭を私の胸に『グリグリ』と押し付けた。
「はぁ~、ハルカはいい匂いがするね~」
「はいはい、みんな集まってるから落ち着こうね?ご飯の後に大事な話をするんだからね」
「は~い」
アニエラ達が帰ってきたので、直ぐに食堂へ食事が運ばれてきて夕食が始まった。
そして楽しい食事が済んで、少し落ち着いた頃合いに、ファミリアのこれからについての話を始めた。
「じゃあ、ファミリアのこれからについて、大事な話をするね。後でみんなの意見を聞くから最後まで聞いて欲しいの」
私が話した内容はこんな感じ。
・ヤリテール以外にも必要物資を手に入れる候補地はダンジョンのある港湾都市を探す事に変更はない。
・インビエルノ王国に追われているので、エルピス山脈の麓でファミリアを構えるのは危険で、山脈を越えた北側にある不毛の地へ移住出来そうな土地を探して移住する。
・移住後は少しずつ集落の規模を大きくして、王国から攻撃を受けても自衛出来るようにして、将来的には都市化して独立国家を目指す。
「こんな感じに進めて行こうかと思ってるの。これは決定じゃないからね。みんなで多数決を取ってファミリアの方向性を決めたいんだよね」
果樹園を任されたヴェルジュが、不安気な表情をしながら質問をしてきた。
「移住するなら、果樹園や菜園は放棄する事になるのでしょうか?」
質問の後はアグリも頷きながら、ヴェルジュと同様に不安な顔をしていた。2人が丹精込めて育ててきた果樹園と菜園を、こんな形で放棄する事になるのは辛いもんね。
「その辺りの事は今のファミリアにある物は、私の〘無限収納〙へ全て収めて移設するから安心して良いよ」
「ファミリアの全てなんて、とてつもない規模の量になりますが、ハルカ様の〘無限収納〙って本当に容量は無限なんですか?」
「麓のダンジョンにあった巨大な一枚岩があったでしょ?あれも余裕で入るよ」
「それなら余裕で収まりますね……」
トラパーネが〘無限収納〙の事について聞いてきたので、その通りだと答えると驚いて最後は絶句していた。
「他になにか質問はある?ないなら3つの案を進めるかどうかの多数決をするよ。賛成の人は手を上げて~」
全員が手を上げたので、ファミリアの進むべき方向性が改めて決定した。
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