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異世界転生 出会い編
第49話 不機嫌なアリス
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私達は、冒険者ギルドの地下にある解体場へ案内されて、副ギルドマスターが私に向かって話し掛けた。
「ではこちらへ、討伐したという魔物を出して頂いてもよろしいですか?」
「はい、ここなら大丈夫だね。ヨイショ!」
私は【妖精の鞄】からワイバーンとキラーウルフを取り出したの。
『ズドォーン……』
目の前に大量の魔物が現れた事に、副ギルドマスターと受付嬢が驚いたの。
「「「えっ!?はっ!?」」」
「え~、ワイバーンが5体にキラーウルフが8体です。依頼書に書いてある魔物と同じですねよね?確認してもらえますか?」
私の言葉を聞いて『はっ』と我に返った2人が、慌てながら魔物を確認する。
「確かに、ワイバーンとキラーウルフで間違いありません。しかし、あなた達【光の絆】はRank Eでしたよね、どうして討伐依頼を受けたのですか?ギルド規約違反になるのですよ」
「規約違反って、依頼書の制限のところがRank-になってるのって、Rank指定が無い訳けだから受けたのに問題があるの?」
「はぁ~、確かにこの依頼書にはRank制限はないのですが、冒険者ギルドの規約で討伐はRank Dからなのです」
「それは、依頼書のRank制限を-にしてる冒険者ギルドが悪いと思いますよ。冒険者規約には-はRank制限なしと記載されてるので、完全にそちらのミスだと思います」
「まぁ、それはそうですが……」
「規約に-はRank制限無しは削除と、討伐の依頼書にはRank を必ず記載しておいて下さいね。今回の依頼無効で構いませんから、出した魔物はすべて持って帰ります」
なんか『イラッ』としたので、〚拒絶〛を使って買取ってもらっても良かったけど、魔物の死体は全て持って帰る事にしたので、妖精の鞄に収納しようとしたら、男性が慌てて駆け寄って声を掛けてきた。
「お嬢さん、その魔物からは貴重な素材が取れるんだ。うちで引き取らしてくれないか?」
冒険者ギルドの解体師さんらしき人が声を掛けてくるが、ここで収める理由がないの。
「討伐依頼が無効なら、このギルドへ収める理由がないですよね?ユーザニア市への護衛依頼を受けてるので、ユーザニア市の冒険者ギルドへ持って行くので結構です」
「おい、ナタリア!この町でこれ程の素材は滅多に手に入らねぇんだ。ギルドの非を認めて依頼達成を認めねえと、ユーザニアへ持って行かれるんだぞ!」
「解体長が言うのなら致し方ありませんね、今回はギルドの不手際をお詫び申し上げます。改めて討伐依頼を達成とさせて頂きますので、どうか魔物を引き取らせて頂けませんか?」
気分はスッキリしないけど、解体長が素材を欲しがってるので許す事にした。
「判りました。それと規約変更をよろしくお願いしますね」
「はい、依頼報酬は引き取り素材の査定額も一緒にお渡ししたいので、明日以降にギルドの受付へ声を掛けてください」
「判りました。」
なんとか討伐依頼は達成したので冒険者ギルドを後にしたの。明日は子爵邸に行く前にギルドで精算するのでかなり忙しそうなので、拠点へは戻らずポロ町の第2虚伝で泊まろうと話したら、ゼシカが『ニコニコ』していた。
「第2拠点で泊まるなら、お食事はミーパラですよね?お昼も夜もミーパラですよね?明日の朝食用にテイクアウトもしておきますか?」
「「夜だけで!!」」
「何故ですか?お肉を食べないと大きくなれないし歳もとりませんよ?」
「「大きくなるし、歳もとるから!!」」
ゼシカには夜の食事のみミーパラって事で我慢してもらい、私とアナは胸をなで下ろしたのだった。
「ではこちらへ、討伐したという魔物を出して頂いてもよろしいですか?」
「はい、ここなら大丈夫だね。ヨイショ!」
私は【妖精の鞄】からワイバーンとキラーウルフを取り出したの。
『ズドォーン……』
目の前に大量の魔物が現れた事に、副ギルドマスターと受付嬢が驚いたの。
「「「えっ!?はっ!?」」」
「え~、ワイバーンが5体にキラーウルフが8体です。依頼書に書いてある魔物と同じですねよね?確認してもらえますか?」
私の言葉を聞いて『はっ』と我に返った2人が、慌てながら魔物を確認する。
「確かに、ワイバーンとキラーウルフで間違いありません。しかし、あなた達【光の絆】はRank Eでしたよね、どうして討伐依頼を受けたのですか?ギルド規約違反になるのですよ」
「規約違反って、依頼書の制限のところがRank-になってるのって、Rank指定が無い訳けだから受けたのに問題があるの?」
「はぁ~、確かにこの依頼書にはRank制限はないのですが、冒険者ギルドの規約で討伐はRank Dからなのです」
「それは、依頼書のRank制限を-にしてる冒険者ギルドが悪いと思いますよ。冒険者規約には-はRank制限なしと記載されてるので、完全にそちらのミスだと思います」
「まぁ、それはそうですが……」
「規約に-はRank制限無しは削除と、討伐の依頼書にはRank を必ず記載しておいて下さいね。今回の依頼無効で構いませんから、出した魔物はすべて持って帰ります」
なんか『イラッ』としたので、〚拒絶〛を使って買取ってもらっても良かったけど、魔物の死体は全て持って帰る事にしたので、妖精の鞄に収納しようとしたら、男性が慌てて駆け寄って声を掛けてきた。
「お嬢さん、その魔物からは貴重な素材が取れるんだ。うちで引き取らしてくれないか?」
冒険者ギルドの解体師さんらしき人が声を掛けてくるが、ここで収める理由がないの。
「討伐依頼が無効なら、このギルドへ収める理由がないですよね?ユーザニア市への護衛依頼を受けてるので、ユーザニア市の冒険者ギルドへ持って行くので結構です」
「おい、ナタリア!この町でこれ程の素材は滅多に手に入らねぇんだ。ギルドの非を認めて依頼達成を認めねえと、ユーザニアへ持って行かれるんだぞ!」
「解体長が言うのなら致し方ありませんね、今回はギルドの不手際をお詫び申し上げます。改めて討伐依頼を達成とさせて頂きますので、どうか魔物を引き取らせて頂けませんか?」
気分はスッキリしないけど、解体長が素材を欲しがってるので許す事にした。
「判りました。それと規約変更をよろしくお願いしますね」
「はい、依頼報酬は引き取り素材の査定額も一緒にお渡ししたいので、明日以降にギルドの受付へ声を掛けてください」
「判りました。」
なんとか討伐依頼は達成したので冒険者ギルドを後にしたの。明日は子爵邸に行く前にギルドで精算するのでかなり忙しそうなので、拠点へは戻らずポロ町の第2虚伝で泊まろうと話したら、ゼシカが『ニコニコ』していた。
「第2拠点で泊まるなら、お食事はミーパラですよね?お昼も夜もミーパラですよね?明日の朝食用にテイクアウトもしておきますか?」
「「夜だけで!!」」
「何故ですか?お肉を食べないと大きくなれないし歳もとりませんよ?」
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ゼシカには夜の食事のみミーパラって事で我慢してもらい、私とアナは胸をなで下ろしたのだった。
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