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異世界転生 学園編
第50話 魔力測定②
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マルクセス君までの魔力測定が終わった。次は私と従者の順番となり、リューネは教壇に置かれた魔力測定機に触れる前に口を開いた。
「私は姉妹の中で1番魔法が苦手だから期待するな」
「肆席なんだから自信を持ちなさい!」
『コクッ』
軽く頷いたリューネが軽く手を当てると、これまでにない輝きを放った。これには他のクラスメイト達から『おぉ~』と驚きの声があがると、これにはウィンディ先生も驚いた様子で、魔力測定機に表示された数値を伝えた。
「本当に魔法が苦手なの? 魔力81,500Pって学生の域を遥かに超えてるよ」
「うん、姉様はもっと凄いはず」
「世界に名を轟かす英雄の資格を持ってるね」
ウィンディ先生に英雄の資格があると言われたけど、リューネは全く反応しなかった。デッカード君なんて嫉妬の炎を『メラメラ』と燃やしまくっているのが不憫に思えた。
「私はそんなモノに興味はない。アリス様の傍にいることが私の望み」
「リューネ、よく言いました。あなたの姉として誇らしく思うわ」
ゼシカは嬉しそうな表情で、席に戻るリューネの頭を撫でてから教壇へと向った。そして席に着いたリューネは『ニコッ』と笑みを浮かべながら私に話しかける。
「姉様に褒められました!」
「傍にいたいと言ってくれて、私も嬉しいよ。リューネありがとう!」
「はい」
私がリューネに声をかけていると、ゼシカが教壇に立って魔力測定機に触れようとする。
「魔力量はアナには勝てないかな?」
『パァッーー!』
ゼシカが触れると、目が眩むような輝きを放ったことで、すごい数値が出ると期待してるんだけど、ウィンディ先生はなかなか魔力を教えてくれないので、不思議に思ってると理由が判った。
「目、目がぁ~!」
うん、魔力測定機の光で目が『チカチカ』していて数値を確認できなかったみたい……。その様子を見たゼシカはため息をつきながら自分の数値を見て伝えたのだった。
「はぁ~、私の魔力は216,000Pのようです」
「「!?」」
あまりにも大きな数値に、教室に居る誰もが言葉を失っていた。それは目の『チカチカ』状態が回復して、魔力測定機を確認したウィンディ先生の表情は強張っていた。
「本当に……、216,000Pだ。過去を振り返ってもゴルディ兄様に匹敵するなんて……」
「私はハーフエルフなので、そのへんの者よりは少しは魔力が高いのだと思います。次のアナは私を超えてるはずですよ」
涼しい顔をしたゼシカが教壇を降りていくと、アナは席を立って教壇へと向う途中でゼシカと交差する時に声をかけあう。
「アナ、あなたの魔力で驚かせてあげなさい」
「はい、行ってきます」
そして、教壇にあがって魔力測定機にふれる前に、ウィンディ先生に顔を向けて声をかけた。
「私が触れる時は目を閉じるように」
「わ、判ってるわ」
アナは『クスッ』と笑みを浮かべてから魔力測定機に手を伸ばして触れると、ゼシカの時と同じように激しい光を放った。
「光は治まったかな? えっと……、318,000P!?」
「この程度で驚いて……、アリス様の数値を見たら死にますよ?」
「じょ、冗談でしょ? 『ゴグリ』」
アナの言葉を聞いて、ウィンディ先生は生唾を飲む。他のクラスメイトはというと、さっきから口が開きっ放しだった。
「私は姉妹の中で1番魔法が苦手だから期待するな」
「肆席なんだから自信を持ちなさい!」
『コクッ』
軽く頷いたリューネが軽く手を当てると、これまでにない輝きを放った。これには他のクラスメイト達から『おぉ~』と驚きの声があがると、これにはウィンディ先生も驚いた様子で、魔力測定機に表示された数値を伝えた。
「本当に魔法が苦手なの? 魔力81,500Pって学生の域を遥かに超えてるよ」
「うん、姉様はもっと凄いはず」
「世界に名を轟かす英雄の資格を持ってるね」
ウィンディ先生に英雄の資格があると言われたけど、リューネは全く反応しなかった。デッカード君なんて嫉妬の炎を『メラメラ』と燃やしまくっているのが不憫に思えた。
「私はそんなモノに興味はない。アリス様の傍にいることが私の望み」
「リューネ、よく言いました。あなたの姉として誇らしく思うわ」
ゼシカは嬉しそうな表情で、席に戻るリューネの頭を撫でてから教壇へと向った。そして席に着いたリューネは『ニコッ』と笑みを浮かべながら私に話しかける。
「姉様に褒められました!」
「傍にいたいと言ってくれて、私も嬉しいよ。リューネありがとう!」
「はい」
私がリューネに声をかけていると、ゼシカが教壇に立って魔力測定機に触れようとする。
「魔力量はアナには勝てないかな?」
『パァッーー!』
ゼシカが触れると、目が眩むような輝きを放ったことで、すごい数値が出ると期待してるんだけど、ウィンディ先生はなかなか魔力を教えてくれないので、不思議に思ってると理由が判った。
「目、目がぁ~!」
うん、魔力測定機の光で目が『チカチカ』していて数値を確認できなかったみたい……。その様子を見たゼシカはため息をつきながら自分の数値を見て伝えたのだった。
「はぁ~、私の魔力は216,000Pのようです」
「「!?」」
あまりにも大きな数値に、教室に居る誰もが言葉を失っていた。それは目の『チカチカ』状態が回復して、魔力測定機を確認したウィンディ先生の表情は強張っていた。
「本当に……、216,000Pだ。過去を振り返ってもゴルディ兄様に匹敵するなんて……」
「私はハーフエルフなので、そのへんの者よりは少しは魔力が高いのだと思います。次のアナは私を超えてるはずですよ」
涼しい顔をしたゼシカが教壇を降りていくと、アナは席を立って教壇へと向う途中でゼシカと交差する時に声をかけあう。
「アナ、あなたの魔力で驚かせてあげなさい」
「はい、行ってきます」
そして、教壇にあがって魔力測定機にふれる前に、ウィンディ先生に顔を向けて声をかけた。
「私が触れる時は目を閉じるように」
「わ、判ってるわ」
アナは『クスッ』と笑みを浮かべてから魔力測定機に手を伸ばして触れると、ゼシカの時と同じように激しい光を放った。
「光は治まったかな? えっと……、318,000P!?」
「この程度で驚いて……、アリス様の数値を見たら死にますよ?」
「じょ、冗談でしょ? 『ゴグリ』」
アナの言葉を聞いて、ウィンディ先生は生唾を飲む。他のクラスメイトはというと、さっきから口が開きっ放しだった。
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