異世界転生、授かったスキル【毎日ガチャ】って…

小桃

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覚醒編

第49話 階層主vsセレン

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 大きな扉を開けて部屋へ入ると、そこはテニスコート一面くらいある草原になっていたの。
 本当にダンジョンの中なのかしら?日光の下の草原に居る感じがするんだから、ダンジョンって本当に不思議な場所だよね。

 そんな事に気を取られ過ぎて、魔物に隙をつかれない様に前を見据えると、『ボワッ』と煙が湧いて出たので目を向けると、そこには魔物が3体現れたの。

「オークジェネラルとハイオークが2体か」
「なるほどねぇ、ここより下層へ進めば、この程度の魔物がわんさか出るって事なんだろうねぇ」

 ブラッドとミスティーク先生が話をしおえると、私にミスティーク先生が話し掛けてきたの。

「嬢ちゃんなら1人でも余裕で倒せるはずだよぉ。気負わずに軽く捻ってやるつもりでやりなぁ」
「はい、やってみます!」

 私は、こちらに向かってくるオークに対して、水魔法に風魔法を掛け合わせてから、氷の槍を3本をイメージして魔法を発動させて放った。

「貫け〚氷槍アイスランス〛!」

 3本の氷槍が、オーク達の膝に命中すると、激しい痛みから『ブッフォ~』と声を荒げながら前崩れに倒れたの。私は大きな隙が出来た事を確認したので、間を置かずに高速回転した風の刃をイメージしてから魔法を連続で放った。

「斬り裂け〚風刃エアブレード〛」

 倒れたオーク達の首に向かって、高速回転した風の刃が襲う。躱す行動すらとる事が出来ないオーク達の首を刎ね飛ばすと、ドロップだけを残してオークジェネラルとハイオークの巨体は消滅したの。

「あっ、圧倒的な魔法の威力ですね……連続での詠唱もお見事でした!」

 ユーリは、私の魔法の威力に驚きながらも褒めてくれた後に、オークのドロップを回収する。

「オークの魔核が3つに肉塊のドロップなんて、こんな事がありえるの?」

 ユーリがドロップを回収してる様子を見ながら、ブラッドは驚きながら呟いてると、ミスティーク先生が言葉に反応した。

「まぁ、魔石と牙が普通だからねぇ、嬢ちゃんの運気の高さは凄まじいんだよぉ、このドロップはありがたい限りだねぇ」
「実際に目の当たりにすると、驚きを通り越して冷静になるわね(笑)それよりドロップの回収を終えたからら、6階層へ降りて転移陣でダンジョンから地上へ戻るぞ」
「はい~」
「了解さねぇ」
「了解」

 ダンジョンは階層主の部屋をクリアすると、下の階層へ進む道が現れるの。下の階層へ降りると直ぐに地上へ戻る事が出来る転移陣があって、ハンターカード持って転移陣へ入ると、地上へ戻ったりやって来たりする事も出来るの。

 こうして初めてのダンジョン攻略は何事もなく終わって、ママへオークの肉塊というお土産を持って帰った後は、みんなで美味しい夕食を食べたの。

➖➖➖➖➖本日のガチャ➖➖➖➖➖

『ガチャ…〘精霊のブレスレット〙Rank S』
※装備すると、混乱や魅了等の精神攻撃を一切受け付けない。
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