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五月の連休が明けた途端、教室の景色が白っぽく様変わりした。男子生徒の半数以上が自主的に衣替えをしたのだ。
フライングOKならおれも替えたい。
「いくら新陳代謝が高いってもさあ。制服の衣替えは6月でしょ」
母さんはぶつくさ言いながらも準備だけはしてくれたようだ。長袖と一緒に半袖が置かれていた。
今朝、母さんは早く家を出た。日帰りの出張らしい。
顔を合わせずにすんだので、誰に咎められることなく半袖で登校した。
正解だった。
部活の朝練で汗をかいたあとも快適だ。もう一か月もしないうちにシャツの襟が鬱陶しく感じるようになるだろう。しばしの清々しさを求めての判断だった。
それが、まさか一日目の終わりにして判断ミスだったと悔いることになるとは。
「っつー……」
左の二の腕に激痛が走り、反射的に指先までぴんっと伸びる。
おれでない多数の声で騒然とする。
ホームルームも終わった放課後、クラスメイトのほとんどがまだ教室に残っている。おちゃらける帰宅部を横目に、おれは部活に向かうつもりで荷物をまとめるところだった。
「アッキー!」
中でも親友の碇青葉が一番焦った叫びを出した。おれは視線で「頼んだ」と拝む。青葉は大きく頷いて教室を飛び出した。
「あ、、、あっくん」
咄嗟に匿った右腕の中を見下げると、椎名莉子が唇をワナワナと震わせている。
「りぃこ?」
莉子は幼稚園から一緒だ。あっくん呼びはその頃の名残で、おれも釣られた。
あっくん呼びは久々に聞いた。普段は「久我島くん」か「彬くん」だし、おれも「椎名」と呼ぶようにしている。いつの間にか、なんとなく。
「わたしよりあっくんが……」
莉子の無事を確認できた。ひとまず間に合ったらしい。
めちゃくちゃ痛ぇ。とは言わず、「平気」とちびっこい莉子の頭にトンと乗せるだけのチョップをかました。
莉子はぷるぷると左右に首を振りながらポケットをガサゴソと探る。
「離れとき」
莉子を背中に押し込んで、左腕を確認しつつ振り返る。
真新しいワイシャツに転々と血が飛んでいる。去年までの半袖シャツがサイズアウトして、今朝下ろしたばっかなのに。
あーあ。最悪。母さんに叱られる。
恨めしく、半ば呆然と立ち尽くす宇垣龍を睨み付けた。
「それしまえや」
龍の手に握られているカッターナイフを顎でしゃくった。それだけの動きなのに、左の肘辺りにドロリと液体が垂れてきた。思わず眉間に力が入ってしまう。
「ごめん、あっくん。ああ、どうしよう。ごめんなさい」
逃がしたはずの莉子が、後ろからおれの腕に触れた。だらりと垂らした手首の方から袖口に向かって血を拭おうとする。
「ばっ! 離れろって」
「でも」
涙目で唇を紫にさせてまですることか。
痛む左腕で莉子を押して、汚れたハンカチは右手で奪った。
「くくく久我島っ、おめえかかかっこつけて流血なんてダッセェの!」
どもっちゃってんじゃん。おまえのほうがダセエわ。
莉子のハンカチで傷口を押さえる。これ縛ったほうがいいんだっけ? わからん。いずれにしても片手では押さえるぐらいしかできない。
布越しに、じわりと血の染みる感触がした。莉子に悪い気がしたけれど、遠慮なく使わせてもらう。部活用に汗拭きタオルは持ってきているけれどハンカチはない。どうせ汚してしまったんだから、今更だろうとも思う。
「宇垣おまえさあ……まあいいや。とりあえずカッター置けって」
言いたいことは山ほどある。
一つ、中三のこの時期に他害行為やらかすなんてアホの極み。どう考えても内申に響く。
一つ、いくら莉子のことが好きだからって、この絡み方はない。小学生かって。
一つ、なんといっても刃物をヒトサマに向けるんじゃねぇ。
バカが。
ペン回しの要領でカッターを見せびらかして、一体なにがしたかったんだコイツは。
粋がって十中八九出まかせだろう武勇伝を語りやがって。面白くもない話、誰も聞きたくねえのに。莉子の注意を引きたかったのだろうけど、肝心の莉子はドン引きしてた。
「マジなにしてんだよ」
ペン回しの腕を見せびらかしたいならペンを使え。百歩譲って刃は出すな。クラスメイトを脅すな。ちっこい女子を相手にだなんて言語道断。
それにしてもコイツ、体つきだけでなくて顔もどっしりしてんなあ。教科書に載っていたアレに似ている。……ほら、あれだアレ。興福寺の仏頭。真正面から見ると本当にそっくり。
ありがたみは微塵もねーけど。
「知らんぞ、おれは」
関わりたくない。
あー痛え。
ズキズキと脈打つ二の腕が気になってしかたない。部活の前に保健室に行かんとヤバいかもしれん。
「おいっ! おまえら何をっ」
武道場までの道順を遠回りで考えていたら、体育教師が勢いよく駆け込んできた。
「アッキー!」
続いて青葉が、んでもってほぼ同時に生活指導担当がゴールイン。
さすが青葉。仕事が早い。つーか足が速い。青葉も俺と同じ剣道部だが、短距離走なら陸上部にひけをとらない俊脚だ。
寸分違わず頼みを聞き届けてくれた青葉に感謝だ。
「大丈夫なんか」
青葉はおれから視線を外さず、莉子に問う。莉子は相変わらず青ざめたままで、けが人のおれよりよっぽど具合が悪そうに見える。
「刃物を捨てろ!」
「宇垣っ!」
体育教師が龍を羽交い締めにして、生活指導の先生が龍の右腕を捻るように固定する。おれの左腕を切りつけたカッターが床に落ちて軽い音を立てた。
龍が確保されたところで、ようやく担任と養護教諭が走り込んできた。登場したおばはんとおねーさん先生に、おれは黙って莉子を指差した。
担任のおばちゃんが莉子を庇うようにしてから、ハッとしたようにクラス全員に指示を出す。
「こっちこい!」
龍は男性教職ふたりに脇を固められたまま引っ立てられる。
モーゼの十戒よろしく、野次馬が左右に分かれて道を開ける。
なんの抵抗か、龍は踏ん張る仕草をみせたけれど、大人ふたりに敵うはずもなく引き摺られるようにして退場していく。
教室のドアのわずかな敷居に躓いて「ぐがっ」と短く鼻を鳴らした。豚の物真似オブザイヤーって感じの鳴き声だった。
「リアルドナドナじゃん」
自分の呟きにぷっと笑えてしまった。
あーあ。しょーもねえ。
そろそろ血ぃ止まったかいなと、ハンカチをずらしてみる。
ん? 見にくい。
ちょうど傷口あたりにある頭が邪魔をする。
「久我島くんだめ! そのまま押さえて」
養護教諭が厳しい声を出した。
ドナドナされる龍を眺めているうちに隣に来ていたらしい。
「いてえ」
ハンカチで抑えるおれの手の上からぐっと圧をかけてくる。
「竹村センセ、絆創膏一枚ください」
そう言うと、よけいにぐぐぐっと押さえつけてきた。
「何言ってるの! このまま病院にいきます」
きっと睨み付けられて、思わず顔をそらした。
近い。
つーか病院やだ。
オレ、ブカツ、イク。
青葉に助けを求めてみたけれど無駄だった。
「碇くん、顧問の先生に伝えてね」
「あ、はい」
先手を打つ竹村先生に、青葉は「大丈夫でぇす」と軽く請け合う。
テメエ、青葉。あとで覚えとけよ。
こうしておれもドナドナされることになってしまった。
フライングOKならおれも替えたい。
「いくら新陳代謝が高いってもさあ。制服の衣替えは6月でしょ」
母さんはぶつくさ言いながらも準備だけはしてくれたようだ。長袖と一緒に半袖が置かれていた。
今朝、母さんは早く家を出た。日帰りの出張らしい。
顔を合わせずにすんだので、誰に咎められることなく半袖で登校した。
正解だった。
部活の朝練で汗をかいたあとも快適だ。もう一か月もしないうちにシャツの襟が鬱陶しく感じるようになるだろう。しばしの清々しさを求めての判断だった。
それが、まさか一日目の終わりにして判断ミスだったと悔いることになるとは。
「っつー……」
左の二の腕に激痛が走り、反射的に指先までぴんっと伸びる。
おれでない多数の声で騒然とする。
ホームルームも終わった放課後、クラスメイトのほとんどがまだ教室に残っている。おちゃらける帰宅部を横目に、おれは部活に向かうつもりで荷物をまとめるところだった。
「アッキー!」
中でも親友の碇青葉が一番焦った叫びを出した。おれは視線で「頼んだ」と拝む。青葉は大きく頷いて教室を飛び出した。
「あ、、、あっくん」
咄嗟に匿った右腕の中を見下げると、椎名莉子が唇をワナワナと震わせている。
「りぃこ?」
莉子は幼稚園から一緒だ。あっくん呼びはその頃の名残で、おれも釣られた。
あっくん呼びは久々に聞いた。普段は「久我島くん」か「彬くん」だし、おれも「椎名」と呼ぶようにしている。いつの間にか、なんとなく。
「わたしよりあっくんが……」
莉子の無事を確認できた。ひとまず間に合ったらしい。
めちゃくちゃ痛ぇ。とは言わず、「平気」とちびっこい莉子の頭にトンと乗せるだけのチョップをかました。
莉子はぷるぷると左右に首を振りながらポケットをガサゴソと探る。
「離れとき」
莉子を背中に押し込んで、左腕を確認しつつ振り返る。
真新しいワイシャツに転々と血が飛んでいる。去年までの半袖シャツがサイズアウトして、今朝下ろしたばっかなのに。
あーあ。最悪。母さんに叱られる。
恨めしく、半ば呆然と立ち尽くす宇垣龍を睨み付けた。
「それしまえや」
龍の手に握られているカッターナイフを顎でしゃくった。それだけの動きなのに、左の肘辺りにドロリと液体が垂れてきた。思わず眉間に力が入ってしまう。
「ごめん、あっくん。ああ、どうしよう。ごめんなさい」
逃がしたはずの莉子が、後ろからおれの腕に触れた。だらりと垂らした手首の方から袖口に向かって血を拭おうとする。
「ばっ! 離れろって」
「でも」
涙目で唇を紫にさせてまですることか。
痛む左腕で莉子を押して、汚れたハンカチは右手で奪った。
「くくく久我島っ、おめえかかかっこつけて流血なんてダッセェの!」
どもっちゃってんじゃん。おまえのほうがダセエわ。
莉子のハンカチで傷口を押さえる。これ縛ったほうがいいんだっけ? わからん。いずれにしても片手では押さえるぐらいしかできない。
布越しに、じわりと血の染みる感触がした。莉子に悪い気がしたけれど、遠慮なく使わせてもらう。部活用に汗拭きタオルは持ってきているけれどハンカチはない。どうせ汚してしまったんだから、今更だろうとも思う。
「宇垣おまえさあ……まあいいや。とりあえずカッター置けって」
言いたいことは山ほどある。
一つ、中三のこの時期に他害行為やらかすなんてアホの極み。どう考えても内申に響く。
一つ、いくら莉子のことが好きだからって、この絡み方はない。小学生かって。
一つ、なんといっても刃物をヒトサマに向けるんじゃねぇ。
バカが。
ペン回しの要領でカッターを見せびらかして、一体なにがしたかったんだコイツは。
粋がって十中八九出まかせだろう武勇伝を語りやがって。面白くもない話、誰も聞きたくねえのに。莉子の注意を引きたかったのだろうけど、肝心の莉子はドン引きしてた。
「マジなにしてんだよ」
ペン回しの腕を見せびらかしたいならペンを使え。百歩譲って刃は出すな。クラスメイトを脅すな。ちっこい女子を相手にだなんて言語道断。
それにしてもコイツ、体つきだけでなくて顔もどっしりしてんなあ。教科書に載っていたアレに似ている。……ほら、あれだアレ。興福寺の仏頭。真正面から見ると本当にそっくり。
ありがたみは微塵もねーけど。
「知らんぞ、おれは」
関わりたくない。
あー痛え。
ズキズキと脈打つ二の腕が気になってしかたない。部活の前に保健室に行かんとヤバいかもしれん。
「おいっ! おまえら何をっ」
武道場までの道順を遠回りで考えていたら、体育教師が勢いよく駆け込んできた。
「アッキー!」
続いて青葉が、んでもってほぼ同時に生活指導担当がゴールイン。
さすが青葉。仕事が早い。つーか足が速い。青葉も俺と同じ剣道部だが、短距離走なら陸上部にひけをとらない俊脚だ。
寸分違わず頼みを聞き届けてくれた青葉に感謝だ。
「大丈夫なんか」
青葉はおれから視線を外さず、莉子に問う。莉子は相変わらず青ざめたままで、けが人のおれよりよっぽど具合が悪そうに見える。
「刃物を捨てろ!」
「宇垣っ!」
体育教師が龍を羽交い締めにして、生活指導の先生が龍の右腕を捻るように固定する。おれの左腕を切りつけたカッターが床に落ちて軽い音を立てた。
龍が確保されたところで、ようやく担任と養護教諭が走り込んできた。登場したおばはんとおねーさん先生に、おれは黙って莉子を指差した。
担任のおばちゃんが莉子を庇うようにしてから、ハッとしたようにクラス全員に指示を出す。
「こっちこい!」
龍は男性教職ふたりに脇を固められたまま引っ立てられる。
モーゼの十戒よろしく、野次馬が左右に分かれて道を開ける。
なんの抵抗か、龍は踏ん張る仕草をみせたけれど、大人ふたりに敵うはずもなく引き摺られるようにして退場していく。
教室のドアのわずかな敷居に躓いて「ぐがっ」と短く鼻を鳴らした。豚の物真似オブザイヤーって感じの鳴き声だった。
「リアルドナドナじゃん」
自分の呟きにぷっと笑えてしまった。
あーあ。しょーもねえ。
そろそろ血ぃ止まったかいなと、ハンカチをずらしてみる。
ん? 見にくい。
ちょうど傷口あたりにある頭が邪魔をする。
「久我島くんだめ! そのまま押さえて」
養護教諭が厳しい声を出した。
ドナドナされる龍を眺めているうちに隣に来ていたらしい。
「いてえ」
ハンカチで抑えるおれの手の上からぐっと圧をかけてくる。
「竹村センセ、絆創膏一枚ください」
そう言うと、よけいにぐぐぐっと押さえつけてきた。
「何言ってるの! このまま病院にいきます」
きっと睨み付けられて、思わず顔をそらした。
近い。
つーか病院やだ。
オレ、ブカツ、イク。
青葉に助けを求めてみたけれど無駄だった。
「碇くん、顧問の先生に伝えてね」
「あ、はい」
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