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ありきたりな始まりで
2話
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王の間にいた家臣に案内された大広間で、紅葉たちは人四人分はある水晶の柱の前に立たされていた。
そこで軍服を纏った金髪碧眼の男がみんなの前に立っている。
「私の名はアレッサンドロ。カイエン陛下より勇王国騎士団長を拝命したものだ。そして君たちの力を確認する役を仰せつかった。君たちも困惑しているだろう。だが現状把握は大切だ。ここに君たちの役割と特技を映し出す水晶がある。君たちは順番に触れてくれ」
その瞬間周りがざわめきだした。こんな少年心くすぐる展開に徐々に乗り気になっていく者も少なくなかった。なにせ漫画みたいな話だ浮つくなというほうが難しい。現に蓮兎も少し浮かれそうになっていた。それを無理矢理心の奥へと押し込んで、深呼吸をする。
「お、俺からいいですか!?」
「勿論だとも」
手を挙げたのは、蓮兎とはあまり関わりのない男子生徒だった。名前は高野文彦だったはずだと蓮兎は記憶を探り当てる。
「触れるだけでいい」
「よ、よし……行くぞ……!」
深呼吸をしたのちに、文彦は両手で水晶玉に触れた。
瞬間、水晶の柱の中心から色が変化した。色は緑色。それが何を指すのか、蓮兎にはわからなかったが、アレッサンドロの反応から驚くことではないようだった。
そうして映し出されたのは文字だった。
「…………?」
映し出されたのは紛れもなく日本語……なのだがどことなく違和感がある。そんな感覚を蓮兎は感じ取った。無理やり脳内で他の言語を翻訳したかのような違和感。
『タカノ・フミヒコ』
『眷属』
「おお、君は眷属なのだな」
「勇者じゃないんすね……」
何やらショックを受けたように文彦はうなだれた。そんな彼を諭すようにアレッサンドロは肩を叩いた。
「何も落ち込むことはない。勇者と眷属の戦闘能力はほとんど変わらない。むしろ戦闘特化型の眷属の方が強力な力を宿す場合もある」
「マジで!?」
「そして見てみろ、君の特技だ」
『特技:炎』
『心装真理・双刀』
「成る程、君の特技は基本的だからこそ強いタイプのものだな」
「おおっ! ……って特技ってなんですか?」
「特技というのは、人に宿る心装真理という道具を介して使用する力のことさ。私の場合は心装真理は戦旗で、特技は鼓舞。周囲の味方の力を一時的に底上げする能力だ。君の場合は心装真理は双刀。おそらくそれを使う事で炎を操れるのだろう」
「おお! カッコイイ!」
目をキラキラさせながら文彦は自分の両手を握りしめた。
その気持ちが蓮兎はわかるような気がした。今までの自分とは一線を画す自分になれる高揚感に浮かれているのだろう。
特技は翼だ。つまらない日常から遠く飛び立つための。
アレッサンドロは部下に文彦の能力値を紙に写させ、手渡した。
「さぁ、次は誰がする?」
「えーっと、じゃあ、アタシ」
そう手を挙げたのは金髪の一見主張の強そうな女子生徒。名前は篠浦咲。スラスラと名前が出てきたのは百合と仲が良いのでクラスの中では比較的交流があった。
それ以上でもそれ以下でもない。お互い相手のことは認識はしていても、自ら関わりに行くことはなかったのだ。
「ではこちらへ。手のひらで触って下さい」
「……」
緊張気味に水晶へと触れる咲。すると水晶は赤い色へと変化し、それから彼女の力が映し出された。
『シノウラ・サキ』
『眷属』
『特技:必中』
『心装真理・コンタクトレンズ』
アレッサンドロは部下にその結果を紙に写させながら、咲に握手を求める。
「君は眷属のようだね。その力でどうか勇者を支援してほしい」
「はぁ……」
なんとなく要領を得ないような返事をしながら咲は握手に応じた。
そして彼女に結果が写された紙を手渡し、文彦の方へと誘導する。
「さて、次は誰が———」
「私が行きます」
手を挙げたのは紅葉だ。真っ直ぐ水晶の前に進み出る。その進行方向にいた文彦は慌てて横に退く。そんな文彦を一度も見ることなく、水晶を睨みつけた。
「……いいから、寄越せ……」
祈るように水晶へと触れ、刹那のうちに水晶が黄金へと変化した。
明らかに先ほどとは違う反応に蓮兎は目を見張る。神々しささえ感じるその光景に蓮兎は心を奪われる。
『シシハラ・モミジ』
『勇者』
『特技:電気』
『心装真理・直剣』
「この反応は勇者! おめでとう! 今日から君は勇者だ!」
アレッサンドロが拍手を紅葉に送り、それにつられて他の者も少しずつ拍手を送りはじめた。
満場から送られる拍手の中で蓮兎は膝を折りそうになっていた。
「紅葉が……勇者……?」
また置いていかれる。置いていかれないためには己が勇者になるしかない。そう考えた蓮兎は手を挙げようとする。が、その前に隣の人物が手を挙げた。
「私がやります」
紅葉を睨みつけながら、百合が前に出る。アレッサンドロは歓迎するように彼女を水晶の前へと促した。
深呼吸をして水晶に触れる。と水晶は先ほどと酷似した反応を見せて、文字を浮かび上がらせた。
『アサガミ・ユリ』
『勇者』
『特技:未来予測』
『心装真理・大剣』
「連続して勇者か……二人目の勇者よ、君に星竜の加護があらんことを」
「……よしっ」
拳を握った百合は紅葉を睨みつけながら己の能力値が書かれた紙を受け取る。
「次、よろしいでしょうか?」
「もちろんだとも」
次こそはと蓮兎は手を挙げ、前に進み出た。アレッサンドロは蓮兎を水晶の前に行くように促す。
「……頼む」
祈るように水晶に手を伸ばす。触れる刹那、水晶の色が紫に染まった。
「……え?」
『アセビ・レント』
『眷属』
『特技:否定』
『心装真理・ガントレット』
「君は眷属か。この反応は珍しいな」
己が勇者ではない。そう示された瞬間、絶望から蓮兎の目の前は真っ暗に染まった。
だからこそ、それに目をつけられたのだ。深い、とても深い虚無の底から見出された。
———あなたはだぁれ?———
そこで軍服を纏った金髪碧眼の男がみんなの前に立っている。
「私の名はアレッサンドロ。カイエン陛下より勇王国騎士団長を拝命したものだ。そして君たちの力を確認する役を仰せつかった。君たちも困惑しているだろう。だが現状把握は大切だ。ここに君たちの役割と特技を映し出す水晶がある。君たちは順番に触れてくれ」
その瞬間周りがざわめきだした。こんな少年心くすぐる展開に徐々に乗り気になっていく者も少なくなかった。なにせ漫画みたいな話だ浮つくなというほうが難しい。現に蓮兎も少し浮かれそうになっていた。それを無理矢理心の奥へと押し込んで、深呼吸をする。
「お、俺からいいですか!?」
「勿論だとも」
手を挙げたのは、蓮兎とはあまり関わりのない男子生徒だった。名前は高野文彦だったはずだと蓮兎は記憶を探り当てる。
「触れるだけでいい」
「よ、よし……行くぞ……!」
深呼吸をしたのちに、文彦は両手で水晶玉に触れた。
瞬間、水晶の柱の中心から色が変化した。色は緑色。それが何を指すのか、蓮兎にはわからなかったが、アレッサンドロの反応から驚くことではないようだった。
そうして映し出されたのは文字だった。
「…………?」
映し出されたのは紛れもなく日本語……なのだがどことなく違和感がある。そんな感覚を蓮兎は感じ取った。無理やり脳内で他の言語を翻訳したかのような違和感。
『タカノ・フミヒコ』
『眷属』
「おお、君は眷属なのだな」
「勇者じゃないんすね……」
何やらショックを受けたように文彦はうなだれた。そんな彼を諭すようにアレッサンドロは肩を叩いた。
「何も落ち込むことはない。勇者と眷属の戦闘能力はほとんど変わらない。むしろ戦闘特化型の眷属の方が強力な力を宿す場合もある」
「マジで!?」
「そして見てみろ、君の特技だ」
『特技:炎』
『心装真理・双刀』
「成る程、君の特技は基本的だからこそ強いタイプのものだな」
「おおっ! ……って特技ってなんですか?」
「特技というのは、人に宿る心装真理という道具を介して使用する力のことさ。私の場合は心装真理は戦旗で、特技は鼓舞。周囲の味方の力を一時的に底上げする能力だ。君の場合は心装真理は双刀。おそらくそれを使う事で炎を操れるのだろう」
「おお! カッコイイ!」
目をキラキラさせながら文彦は自分の両手を握りしめた。
その気持ちが蓮兎はわかるような気がした。今までの自分とは一線を画す自分になれる高揚感に浮かれているのだろう。
特技は翼だ。つまらない日常から遠く飛び立つための。
アレッサンドロは部下に文彦の能力値を紙に写させ、手渡した。
「さぁ、次は誰がする?」
「えーっと、じゃあ、アタシ」
そう手を挙げたのは金髪の一見主張の強そうな女子生徒。名前は篠浦咲。スラスラと名前が出てきたのは百合と仲が良いのでクラスの中では比較的交流があった。
それ以上でもそれ以下でもない。お互い相手のことは認識はしていても、自ら関わりに行くことはなかったのだ。
「ではこちらへ。手のひらで触って下さい」
「……」
緊張気味に水晶へと触れる咲。すると水晶は赤い色へと変化し、それから彼女の力が映し出された。
『シノウラ・サキ』
『眷属』
『特技:必中』
『心装真理・コンタクトレンズ』
アレッサンドロは部下にその結果を紙に写させながら、咲に握手を求める。
「君は眷属のようだね。その力でどうか勇者を支援してほしい」
「はぁ……」
なんとなく要領を得ないような返事をしながら咲は握手に応じた。
そして彼女に結果が写された紙を手渡し、文彦の方へと誘導する。
「さて、次は誰が———」
「私が行きます」
手を挙げたのは紅葉だ。真っ直ぐ水晶の前に進み出る。その進行方向にいた文彦は慌てて横に退く。そんな文彦を一度も見ることなく、水晶を睨みつけた。
「……いいから、寄越せ……」
祈るように水晶へと触れ、刹那のうちに水晶が黄金へと変化した。
明らかに先ほどとは違う反応に蓮兎は目を見張る。神々しささえ感じるその光景に蓮兎は心を奪われる。
『シシハラ・モミジ』
『勇者』
『特技:電気』
『心装真理・直剣』
「この反応は勇者! おめでとう! 今日から君は勇者だ!」
アレッサンドロが拍手を紅葉に送り、それにつられて他の者も少しずつ拍手を送りはじめた。
満場から送られる拍手の中で蓮兎は膝を折りそうになっていた。
「紅葉が……勇者……?」
また置いていかれる。置いていかれないためには己が勇者になるしかない。そう考えた蓮兎は手を挙げようとする。が、その前に隣の人物が手を挙げた。
「私がやります」
紅葉を睨みつけながら、百合が前に出る。アレッサンドロは歓迎するように彼女を水晶の前へと促した。
深呼吸をして水晶に触れる。と水晶は先ほどと酷似した反応を見せて、文字を浮かび上がらせた。
『アサガミ・ユリ』
『勇者』
『特技:未来予測』
『心装真理・大剣』
「連続して勇者か……二人目の勇者よ、君に星竜の加護があらんことを」
「……よしっ」
拳を握った百合は紅葉を睨みつけながら己の能力値が書かれた紙を受け取る。
「次、よろしいでしょうか?」
「もちろんだとも」
次こそはと蓮兎は手を挙げ、前に進み出た。アレッサンドロは蓮兎を水晶の前に行くように促す。
「……頼む」
祈るように水晶に手を伸ばす。触れる刹那、水晶の色が紫に染まった。
「……え?」
『アセビ・レント』
『眷属』
『特技:否定』
『心装真理・ガントレット』
「君は眷属か。この反応は珍しいな」
己が勇者ではない。そう示された瞬間、絶望から蓮兎の目の前は真っ暗に染まった。
だからこそ、それに目をつけられたのだ。深い、とても深い虚無の底から見出された。
———あなたはだぁれ?———
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