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ありきたりな始まりで
8話
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「……?」
「どうかされたか?」
ふと、何も無い方に目を向けた彼女に、王子コル・レグルスは何事かと首を傾げた。
彼女、獅子原紅葉は蓮兎に何か嫌なものが近づいていることを悟る。だが、会いに行くわけにはいかない。会って仕舞えば、己が蓮兎を頼ってしまうのは明白だったから。
「いえ、なんでもありません。話を続けますと、我々はあくまで勇王国の戦力ではなく、人という勢力の戦力でありたいとは考えています。が支援をしてくださっているのは勇王国のみなのが現状です」
「成る程、ならば国としてではなくなるが、私という派閥からある程度の支援は出せるように手配する。それに父にも君たちへ支援を出せるように掛け合ってみよう」
「感謝いたします。コル王子」
頭を下げながら、紅葉は蓮兎が健康に暮らしているだろうかという心配を、蓮兎ならばどんなことがあっても大丈夫だという根拠のない信頼で蓋をする。
言ってしまえば彼女も蓮兎に関しては判断力が鈍ってしまうのだった。
なお、その判断は間違いかどうかはわからない。
◆
井戸から桶で水を汲んで柄杓で掬い、シルに渡す。
受け取ったシルは上品に柄杓の水を飲み干した。
それからシルは柄杓を桶に入れ、一息ついて蓮兎に向き直る。
「……ごめんなさい。助けるつもりが、助けられた」
「いや、こっちこそ。困っていたところを助け舟を出してくれて助かった」
お互いに頭を下げ合う。それから顔を見合わせて、吹き出した。
「改めて自己紹介だな。俺は馬酔木蓮兎。色々あって《星の剣》の見習いやってます。蓮兎って呼んで」
「私はシル。難民で、今は生きるために冒険者をやってます」
お互いに自己紹介をし合い、何がおかしいのか本人たちもわからないが笑い合う。
ひとしきり笑ったところで、シルは蓮兎に質問して来た。
「レントはどこの人? 聞きなれない名前だけど」
「えーっと、ここだけの話なんだけど。俺……」
異世界の人間なんだ。と言おうとした瞬間だった。
蓮兎の真後ろに彼女が現れたのは。
「やあ」
「っっっ!!」
蓮兎の身の毛がよだつ。前方に全力で跳び、シルの横でククリを構えた。
シルも蓮兎の隣でいつでも武器を抜けるようにしていた。
そんなふたりを宥めるように押しとどめるようなジェスチャーをするローブの女。蓮兎はその姿に見覚えがあった。
「落ち着いてくれたまえ。私だ、アレイスターだ」
この世界に来た初日にカイエン王と廊下で話をしていた者であると蓮兎は思い出した。
警戒は解かずに、武器をしまう蓮兎。それに倣ってシルも武器から手を離した。
「すまないね、驚かせてしまって。見知った顔がいたものだからつい声をかけてしまったんだ」
「私たちに対して気配や姿を消して?」
「これでもお忍びで来ていたからね。あとはほんのイタズラ心だよ」
悪びれもせずにローブの中で笑うアレイスターに、取り敢えずこの人は信頼すべき人間ではないとふたりは悟った。
「で、何の用でしょうか? 《アレイスター》の称号は勇王国の最高位魔術師に与えられるものだったはず。つまりあなたはこの国で最高の魔術師だということですよね」
「おや、これは嫌われたかな?」
「……どうでしょうね。でも魔術師は信用できない人種が多いので」
シルは辛辣に言い捨てる。肩を竦めるアレイスターだが、自業自得なので蓮兎は何も言わない。
ふと、アレイスターは蓮兎に向き直る。
「ところで授業の方はどうかな? アセビレントくん」
「授業……ああ、ゼノビア先生の授業ですね? 今のところ現在の職についてまで習いました」
「そうかそうか。なら今ある国についてや魔族、亜人族の知識はまだなんだね。では教えてあげよう!」
急に生き生きとし始めたアレイスターが指を鳴らすと、突然黒板のようなものが出て来た。ビクッと体を震わせた蓮兎とシルを横目にアレイスターはなにかを黒板に貼り付けた。
「これが現在の魔法で読み取った大雑把な世界地図さ」
「世界地図……これが……」
「こんな正確なの、国の宝物庫に入れられるレベルなのだけど!?」
蓮兎は陸続きの二つの大陸を見つめ、シルはその正確さに驚いていた。
「魔法の研究はこの国が一番進んでいるからね。さてそれはともかく、私たち勇王国は右の大陸にあって、こっちの大陸の上の部分が人間領、下の方を亜人領と呼ばれている」
アレイスターは上と下にそれぞれ円を書くようにどこからか取り出した筆で書き込んだ。
「三十年前に魔王が倒されるまで人間領、亜人領は左の大陸の全域に広がっている魔族領からの侵攻を受けていたのさ。それこそ……」
「第一次人魔大戦ですね」
シルはアレイスターの言葉を継ぐ。合っていた様で、アレイスターは頷いて蓮兎に向けて続けた。
「そう。魔族と人、亜人の戦争だ。魔族は魔物を使役し、人、亜人に対して優勢を保っていたのだけどね」
アレイスターは魔族領から人間、亜人領へと矢印を書き込んで
「ある日、戦争が長引いたことで疲弊した王国が勇者を召喚したんだ。勇者は進んで戦闘地域に行っては勝利を重ねて……いくつか敗走はあったけどそれでもだいぶ犠牲は軽減させた。彼の功績は計り知れないね」
「ここまでは大丈夫かい?」とアレイスターは蓮兎に問いかけ、蓮兎は大丈夫であると頷いた。
「そして人側が優勢を保ち続けたことで魔族側が不利になり、その結果として魔王を前線にまで引っ張りだすことに成功したのさ。それを受けて人間領の国は魔王を倒すために人間の中での最高峰を選りすぐり、勇者パーティーを結成することにしたのさ」
ツノの生えた人影とそれに対抗する四つの人影を黒板に書くアレイスター。どうやら魔王と勇者パーティーのつもりらしいと蓮兎は気がついた。
「死闘の末、勇者パーティーは勝利した。勇者は王国に迎え入れられ、勇者を讃えるために名を勇王国と変えたのさ。パーティーのメンバーもそれぞれ国に戻って重要な役職についたらしい」
一区切りついたのか黒板から蓮兎の方へと向き直るアレイスター。
「まぁ、ここまではいいんだ。よくある勇者の話さ。けどここからが問題なのさ。三十年、魔族は魔族領に引きこもったんだよ。そして魔王が新たに現れ、それを契機にまた攻め込んできたのさ……見たこともない兵器を携えてね」
「見たこともない兵器?」
「うん。魔導兵器って言ってね。この物量に人類は次々と領地を失っていったのさ。そして六ヶ月前、皇国の皇都が魔族の進行によって陥落した。死者や行方不明者は数え切れないほど出てしまったよ」
自嘲するように笑うアレイスター。シルもまた両手をぎゅっと前で握りしめた。おそらくその時のことを思い出しているのだろうと蓮兎は当たりをつけた。
「さて、これくらいでいいかな。今残っている人間の国は三つだ。一つはここ勇王国、魔法の研究がもっとも進んでるんだ。次に帝国は技術がどの国よりも発展してる。最後に聖教国。守りに関しては他の追随を許さないよ。今はこの国が手を取り合って魔族に対抗しているんだ。それでも防戦一方なんだけどね」
「それ、不味いんじゃ……?」
「だからこそ、この国の者は勇者召喚を行おうとしたのさ。その結果、勇者が四人現れた。少しだけ希望が見えたのさ」
そりゃあれだけ大切にされるのも納得だと蓮兎は頷いた。そして紅葉のことを思い出し、思いっきり落ち込んだ。この男、案外引きずるタイプである。
「こんなところかな。さて、続きはまた今度にしよう。教えて欲しいことがあれば城の研究室に来てくれたまえ」
「あ、はい。わかりました。わざわざありがとうございます」
「いいよいいよ。教えるの楽しいし。じゃあまた会おう。あと隣の子のフォローもお願いね」
フォローとはどういうことかと蓮兎が隣を見やると、そこにはまた怖がっているシルの姿があった。落ち着いてきたのに、またぶり返したようだ。
それに苦笑しながら蓮兎はまたシルを慰めるのであった。
「どうかされたか?」
ふと、何も無い方に目を向けた彼女に、王子コル・レグルスは何事かと首を傾げた。
彼女、獅子原紅葉は蓮兎に何か嫌なものが近づいていることを悟る。だが、会いに行くわけにはいかない。会って仕舞えば、己が蓮兎を頼ってしまうのは明白だったから。
「いえ、なんでもありません。話を続けますと、我々はあくまで勇王国の戦力ではなく、人という勢力の戦力でありたいとは考えています。が支援をしてくださっているのは勇王国のみなのが現状です」
「成る程、ならば国としてではなくなるが、私という派閥からある程度の支援は出せるように手配する。それに父にも君たちへ支援を出せるように掛け合ってみよう」
「感謝いたします。コル王子」
頭を下げながら、紅葉は蓮兎が健康に暮らしているだろうかという心配を、蓮兎ならばどんなことがあっても大丈夫だという根拠のない信頼で蓋をする。
言ってしまえば彼女も蓮兎に関しては判断力が鈍ってしまうのだった。
なお、その判断は間違いかどうかはわからない。
◆
井戸から桶で水を汲んで柄杓で掬い、シルに渡す。
受け取ったシルは上品に柄杓の水を飲み干した。
それからシルは柄杓を桶に入れ、一息ついて蓮兎に向き直る。
「……ごめんなさい。助けるつもりが、助けられた」
「いや、こっちこそ。困っていたところを助け舟を出してくれて助かった」
お互いに頭を下げ合う。それから顔を見合わせて、吹き出した。
「改めて自己紹介だな。俺は馬酔木蓮兎。色々あって《星の剣》の見習いやってます。蓮兎って呼んで」
「私はシル。難民で、今は生きるために冒険者をやってます」
お互いに自己紹介をし合い、何がおかしいのか本人たちもわからないが笑い合う。
ひとしきり笑ったところで、シルは蓮兎に質問して来た。
「レントはどこの人? 聞きなれない名前だけど」
「えーっと、ここだけの話なんだけど。俺……」
異世界の人間なんだ。と言おうとした瞬間だった。
蓮兎の真後ろに彼女が現れたのは。
「やあ」
「っっっ!!」
蓮兎の身の毛がよだつ。前方に全力で跳び、シルの横でククリを構えた。
シルも蓮兎の隣でいつでも武器を抜けるようにしていた。
そんなふたりを宥めるように押しとどめるようなジェスチャーをするローブの女。蓮兎はその姿に見覚えがあった。
「落ち着いてくれたまえ。私だ、アレイスターだ」
この世界に来た初日にカイエン王と廊下で話をしていた者であると蓮兎は思い出した。
警戒は解かずに、武器をしまう蓮兎。それに倣ってシルも武器から手を離した。
「すまないね、驚かせてしまって。見知った顔がいたものだからつい声をかけてしまったんだ」
「私たちに対して気配や姿を消して?」
「これでもお忍びで来ていたからね。あとはほんのイタズラ心だよ」
悪びれもせずにローブの中で笑うアレイスターに、取り敢えずこの人は信頼すべき人間ではないとふたりは悟った。
「で、何の用でしょうか? 《アレイスター》の称号は勇王国の最高位魔術師に与えられるものだったはず。つまりあなたはこの国で最高の魔術師だということですよね」
「おや、これは嫌われたかな?」
「……どうでしょうね。でも魔術師は信用できない人種が多いので」
シルは辛辣に言い捨てる。肩を竦めるアレイスターだが、自業自得なので蓮兎は何も言わない。
ふと、アレイスターは蓮兎に向き直る。
「ところで授業の方はどうかな? アセビレントくん」
「授業……ああ、ゼノビア先生の授業ですね? 今のところ現在の職についてまで習いました」
「そうかそうか。なら今ある国についてや魔族、亜人族の知識はまだなんだね。では教えてあげよう!」
急に生き生きとし始めたアレイスターが指を鳴らすと、突然黒板のようなものが出て来た。ビクッと体を震わせた蓮兎とシルを横目にアレイスターはなにかを黒板に貼り付けた。
「これが現在の魔法で読み取った大雑把な世界地図さ」
「世界地図……これが……」
「こんな正確なの、国の宝物庫に入れられるレベルなのだけど!?」
蓮兎は陸続きの二つの大陸を見つめ、シルはその正確さに驚いていた。
「魔法の研究はこの国が一番進んでいるからね。さてそれはともかく、私たち勇王国は右の大陸にあって、こっちの大陸の上の部分が人間領、下の方を亜人領と呼ばれている」
アレイスターは上と下にそれぞれ円を書くようにどこからか取り出した筆で書き込んだ。
「三十年前に魔王が倒されるまで人間領、亜人領は左の大陸の全域に広がっている魔族領からの侵攻を受けていたのさ。それこそ……」
「第一次人魔大戦ですね」
シルはアレイスターの言葉を継ぐ。合っていた様で、アレイスターは頷いて蓮兎に向けて続けた。
「そう。魔族と人、亜人の戦争だ。魔族は魔物を使役し、人、亜人に対して優勢を保っていたのだけどね」
アレイスターは魔族領から人間、亜人領へと矢印を書き込んで
「ある日、戦争が長引いたことで疲弊した王国が勇者を召喚したんだ。勇者は進んで戦闘地域に行っては勝利を重ねて……いくつか敗走はあったけどそれでもだいぶ犠牲は軽減させた。彼の功績は計り知れないね」
「ここまでは大丈夫かい?」とアレイスターは蓮兎に問いかけ、蓮兎は大丈夫であると頷いた。
「そして人側が優勢を保ち続けたことで魔族側が不利になり、その結果として魔王を前線にまで引っ張りだすことに成功したのさ。それを受けて人間領の国は魔王を倒すために人間の中での最高峰を選りすぐり、勇者パーティーを結成することにしたのさ」
ツノの生えた人影とそれに対抗する四つの人影を黒板に書くアレイスター。どうやら魔王と勇者パーティーのつもりらしいと蓮兎は気がついた。
「死闘の末、勇者パーティーは勝利した。勇者は王国に迎え入れられ、勇者を讃えるために名を勇王国と変えたのさ。パーティーのメンバーもそれぞれ国に戻って重要な役職についたらしい」
一区切りついたのか黒板から蓮兎の方へと向き直るアレイスター。
「まぁ、ここまではいいんだ。よくある勇者の話さ。けどここからが問題なのさ。三十年、魔族は魔族領に引きこもったんだよ。そして魔王が新たに現れ、それを契機にまた攻め込んできたのさ……見たこともない兵器を携えてね」
「見たこともない兵器?」
「うん。魔導兵器って言ってね。この物量に人類は次々と領地を失っていったのさ。そして六ヶ月前、皇国の皇都が魔族の進行によって陥落した。死者や行方不明者は数え切れないほど出てしまったよ」
自嘲するように笑うアレイスター。シルもまた両手をぎゅっと前で握りしめた。おそらくその時のことを思い出しているのだろうと蓮兎は当たりをつけた。
「さて、これくらいでいいかな。今残っている人間の国は三つだ。一つはここ勇王国、魔法の研究がもっとも進んでるんだ。次に帝国は技術がどの国よりも発展してる。最後に聖教国。守りに関しては他の追随を許さないよ。今はこの国が手を取り合って魔族に対抗しているんだ。それでも防戦一方なんだけどね」
「それ、不味いんじゃ……?」
「だからこそ、この国の者は勇者召喚を行おうとしたのさ。その結果、勇者が四人現れた。少しだけ希望が見えたのさ」
そりゃあれだけ大切にされるのも納得だと蓮兎は頷いた。そして紅葉のことを思い出し、思いっきり落ち込んだ。この男、案外引きずるタイプである。
「こんなところかな。さて、続きはまた今度にしよう。教えて欲しいことがあれば城の研究室に来てくれたまえ」
「あ、はい。わかりました。わざわざありがとうございます」
「いいよいいよ。教えるの楽しいし。じゃあまた会おう。あと隣の子のフォローもお願いね」
フォローとはどういうことかと蓮兎が隣を見やると、そこにはまた怖がっているシルの姿があった。落ち着いてきたのに、またぶり返したようだ。
それに苦笑しながら蓮兎はまたシルを慰めるのであった。
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