2度目の青春

花森 雲空

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多恵姉さんとの戦い

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「愛菜、おはよう。仕事行きたくないな」

蒼瑠を渡したくなかった。  

私は鬼になってしまったのだ。  

私は今日、姉と話さなければいけない。

「ほら、遅刻するよ!起きないと!」

私はお弁当を包み、蒼瑠に渡した。



「行ってらっしゃい!また、寄ってね!」

迎えが来たみたいに携帯が鳴り、蒼瑠はキスをくれた。

蒼瑠がでたあとに、多恵姉さんが代わりにやってきた。

「愛菜、やましいと思わないの!?あんな録音送ってきて!頭おかしいんじゃない?」

私は、多恵姉さんを玄関に抑え、紙を出して見せた。

[新一には親権を与えず。多恵に親権をもたす]

「あとね、蒼瑠と話し合ったんだけど、3人同意の上、引き抜かせてもらう。[Silver]ってモデル事務所作ったの。子供みてなさいよ。大人しく」

私は微笑んで、多恵姉さんをおいだした。



あとは、蒼瑠の気持ちに任せるだけ。

焼酎の水割りを作り、飲み干した。

笑いを抑えるのに必死で、次を注いだ。

時間が経ってから、畑に向かおう。

都会に住む両親に野菜を送るためだ。

そして、飲みながら、したたかに手紙を書いた。

[多恵姉さんに親権がいくから大丈夫だよ]と。

チャイムが鳴り、モニターを見て、玄関を開けた。

敏腕弁護士の伊藤和正(いとうかずまさ)だ。



「お世話になります。中にどうぞ」

私は、コーヒーとケーキを出した。

「何かあったたら、すぐに呼んでください」

とても頼りになる人だ。

蒼瑠にも会わせないといけないな。

すると、携帯が鳴った。

多恵姉さんからだ。

「いらない人間ばかりもらったみたいね。すぐに事務所は潰すわ」

私は、携帯をスピーカーにしていたので、伊藤さんにも聞こえていた。

「お電話変わりました。弁護士の伊藤と申します。恐喝されているとうけとりました。失礼します」

そして、電話は切られた。

私は、順調に進むとは思っていなかった。



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