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王子と唐揚げとボク7
(…俺…高瀬…に謝ったほうがいいのかな?)
(いや…それもちょっと違うよな…)
亮は、やっぱり昼間の件が気になってしょうがない。
「……もう…」
(…!)
やはり高瀬の声だ。
「……もうやめとけよ…俺…ああいうの…嫌いだから」
「牧野のこと?」
亮の心臓が震えた。
あの高瀬が自分の事を話してる。
「いいじゃん別に」
「あいつは…」
「人の弁当食うとかまじでキモい…」
日野をさえぎり放った高瀬の声が亮の心臓に刺さる。
「…もう二度とすんなよ」
亮は階段から急いで降りて踊り場の陰に逃げる。震える心臓を両手で抑え一人その場にうずくまった。
きついな…と亮は思った。
自分の存在を今すぐ消したいと感じた。
たった今俺を拒絶したは同級生は、あの高瀬だ。憧れが過ぎて恋心こそ自覚していた、高瀬なのだ。
相手が違えばまだ、立ち直れるのに。
(……ああ…きっつい……)
高瀬に拒否される自分がこの世にいていいわけがなかった。
正直に生きられるのは高瀬みたいな選ばれた人気者だけだ。
自分みたいな人間は体裁を考えずに生きてなんかいけないと思い、キャラも慎重に装ってきた。けれど、結局キャパ越えのこんな有り様だ。
少し太陽が傾き、廊下の床に反射した西日が赤くなった。夕日沈む寸前、空が最も赤く染まる。
亮はそれを見つめながらずっと、その場を動くことが出来なかった。
(いや…それもちょっと違うよな…)
亮は、やっぱり昼間の件が気になってしょうがない。
「……もう…」
(…!)
やはり高瀬の声だ。
「……もうやめとけよ…俺…ああいうの…嫌いだから」
「牧野のこと?」
亮の心臓が震えた。
あの高瀬が自分の事を話してる。
「いいじゃん別に」
「あいつは…」
「人の弁当食うとかまじでキモい…」
日野をさえぎり放った高瀬の声が亮の心臓に刺さる。
「…もう二度とすんなよ」
亮は階段から急いで降りて踊り場の陰に逃げる。震える心臓を両手で抑え一人その場にうずくまった。
きついな…と亮は思った。
自分の存在を今すぐ消したいと感じた。
たった今俺を拒絶したは同級生は、あの高瀬だ。憧れが過ぎて恋心こそ自覚していた、高瀬なのだ。
相手が違えばまだ、立ち直れるのに。
(……ああ…きっつい……)
高瀬に拒否される自分がこの世にいていいわけがなかった。
正直に生きられるのは高瀬みたいな選ばれた人気者だけだ。
自分みたいな人間は体裁を考えずに生きてなんかいけないと思い、キャラも慎重に装ってきた。けれど、結局キャパ越えのこんな有り様だ。
少し太陽が傾き、廊下の床に反射した西日が赤くなった。夕日沈む寸前、空が最も赤く染まる。
亮はそれを見つめながらずっと、その場を動くことが出来なかった。
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