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5.気まずい空気
しおりを挟む待ち合わせの階段を上っていくとやっぱり駿二は先に来ていた。
でも、珍しく階段には座らず立って外を眺めているのに少し違和感を感じた。
「遅くなってごめんね。HRが今日も長くて、そのあと友達と話し込んじゃって…」
「…もしかしてあんまり俺と会いたくない?」
「え…なんで?そんなことないよ?」
「実はさっき、友達に背中押されてんの上から見たんだ。」
「あっ…違うよ!あれは私が恥ずかしがってただけだから…ほんと遅くなってごめん。」
うちの学校は、一、二年と三年では棟が違っていて、東側は二階に西側は三階に両棟を繋ぐ渡り廊下がある。
しかも私たちがいつも会っていた屋上へと上がる階段の窓からは、西側の渡り廊下と私のクラスがよく見えていた。
ひろチーには渡り廊下の入り口まで背中を押されていた。
駿二にもしっかりそのやりとりが見えていたらしい。
私が行くのを嫌がってるように見えたんだろうな…
HRが終わってるのも見えてただろうし…
その後はいつものように駿二は階段に座って、私は手摺にすがりながら話をした。
でも、誤解は解けたもののお互いぎこちなさを感じながらの会話だった。
私は気まずくて、顔もあまり見れなかった。
今日はもう帰った方がいいのかな…とさえ思ってしまった。
そんな時だった。
「あぁー、もう言うわ!」
そう言って階段に座っていた駿二が立ち上がり、私の方を向いたその瞬間…
「俺と付き合って。」
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