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7.片鱗
しおりを挟む早めに寝ることにした。
…はずだったのに、やっぱり気になって眠れない。
そうこうしているうちに、いつも寝ている時間も過ぎてしまった。
ほんとに今日は来ないんだな…
諦めてケータイを枕の横に置いた。
目を閉じて、今日のことを思い出す。
私がちゃんとHRが終わってすぐに行っていれば、今日はもっといい日だったのかな?
少し後悔も入り雑じってきていた。
-♪♪-
突然メールの着信音が鳴り、飛び起きる私。
もちろん相手は駿二だった。
ドキドキしながらメールを開いた。
『寝てたらごめん。これからよろしくな。俺は礼が本当に好きだから。明日もまた会える?』
ちゃんと付き合うことになったこと、好きだと言われてなかったこと、次の約束があること。
このメールですべてがクリアになった。
まぁ正直に言えば、直接言われたかったけれど。
でもこの時の私はこれで十分ドキドキするほど嬉しかった。
『ありがとう。こちらこそよろしくね。明日も会えるよ。また放課後いつものとこに行けばいい?』
『どっか違うとこがいい?』
『ううん、どこでもいいよ。』
『今思いつかないから、とりあえずいつものとこで。それから移動しよう。どこがいいか考えといて。』
『わかった。私も思いつくかわからないから、東さんも考えといてね?』
そう言っていたのに、結局二人ともどこも考えていなかったのが次の日にわかる。
“人任せ”
この時はまだわからなかった。
お互いに“許してもらえるだろう”という甘えが、私たちの付き合いを何度も妨げることになる。
これが片鱗だった。
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