“彼”

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23.GW

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待ちに待ったGW!
駿二が車で迎えに来てくれて、駿二の家に向かった。
駿二がくれたペンダントもちゃんとつけて。
駿二もつけているのを見た時は、すごく嬉しかった。
やっぱり会えるのが一番だと思った。

いろんな話をしたけど、やっぱり共通の話題が少なくなったことに寂しさを感じる私。


「礼?どうした?元気ない?」

「え?そんなことないよ。大丈夫。」

「そうか?なんかあるなら言えよ?」

「ありがとう。でもほんと何でもないから。」


駿二が気づいてくれたことは嬉しかったけど、言っても仕方ないこと。
無駄に心配かけてギクシャクするのは嫌だと思った私は、本当のことがだんだん言えなくなっていった。


GWも毎日会えたわけではなかった。
駿二は同じように地元に帰ってきている友達とも約束があったし、家の用事なんかもあった。
そして、結局2日間しか会えずにあっという間にGWが終わり、駿二はまた行ってしまった。


楽しみだったGWが、むしろ二人の間に見えない溝を作り、お互いに違和感を残して終わってしまった。
そこからだんだんとすれ違い始めていたのかな…

6月末、私はあっちゃんの前で泣くことになる。
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