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29.二度目の電話
しおりを挟むその日の夜、私は自分の部屋で少し考えた。
実際私は受験生だし、成績にも悩んでるし、駿二のことを考えてる暇はないんじゃないか?と。
いっそ、これをバネにして勉強に没頭するのもいいのかも。
そうするうちに少しずつ忘れていけばいいんじゃないか?
そう思うと今すぐ覚悟を決めなくてもいい気がして、少し楽になった。
なのに、また私を惑わす電話が鳴る。
--♪♪♪--
「もしもし?」
「あ、礼?」
「駿二…何?」
「ごめん!昨日の話、なかったことにして!」
「は?あれだけ言っといて、なかったことにはならないでしょ。」
「そうなんだけど、昨日礼と話したあとすげぇ考えて…俺やっぱ礼じゃないとダメだわ。」
「じゃあ、なんで昨日…あんなこと、言ったの?」
話ながら涙が出た。
駿二もそれに気づいたみたいだった。
「何回も泣かせてごめん。昨日話したことで本当の気持ちに気づけた。もう遅い?」
「………。」
「絶対もう泣かせないから!」
「…ほんとに?」
「ほんとに!」
「信じていいの?」
「うん、不安にさせてごめんな。」
「うん…わかった。…ねえ、もしかしてあっちゃんから何か聞いた?」
「え?あきな?いや、聞いてないけど、なんかあった?」
「ううん、なんでもない。じゃあまたね。」
「うん、ほんとごめんな。また明日な。」
この電話は、正直嬉しさ半分不安半分だった。
また気持ちが変わるんじゃないか?
ほんとに私を好きでいてくれるのか?
駿二の気持ちが全然わからなくなっていた。
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