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39.温度差①
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春休みのある日。
お昼もかなり過ぎた頃、ヤットから電話がかかってきた。
「今何してた?今から出られない?」
「え?今から?」
「うん、会いたいなと思って。」
「夕飯までなら大丈夫だけど…」
「じゃあすぐ迎えに行くわ。実はもうすぐ近くまで来てる。」
「え、そうなの?わかった。準備するからちょっと待ってて。」
急だったし、もうすぐ夕方になりそうだったし、私は少し戸惑った。
この時、来てくれて嬉しいとかめちゃくちゃ会いたいとか思わなかった私は、やっぱりまだ“人として好き”の方だったんだろう。
でも私は、そろそろ生理も近くて気分が乗らないだけだと思っていた。
電話を切って準備して外に出ると、ヤットはすでに来て待っていた。
自転車で来ていたので、ヤットは押しながら二人で歩いた。
どこか座って話そうとなり、あまり人が来なさそうな裏道の階段に座って話をした。
最初は隣に座っていたのに、ヤットが私の後ろへ回り、後ろから抱きしめられる形になった。
顔も見えないし、どうしていいのか戸惑っていたら、ヤットが話し始めた。
「礼はまだ元彼さんのこと気になってる?」
そうだとも言えず、「どうかな?」と誤魔化した。
「そっか。俺、頑張るから。これから遠距離になるけど、めっちゃ連絡取り合おうな。」
「うん。」
温度差を感じた。
たぶん私だけではないはず。
しばらく沈黙が続いたと思ったら、ぐいっと顔を向けられキスされた。
「礼、初めてじゃないよな?」
「うん。」
「いや、キスじゃなくて…」
「あ、…うん。」
そのうちヤットとすることになるのかな…と考えたけど、全然想像出来なかった。
が、ヤットは先に進みたがっていたんだと思う。
次に会った時のこと。
この日は私の家で会うことになっていた。
来てすぐからキスしたいんだろうなというのを感じた。
でもそんな雰囲気になるのを私が避けていた。
それもすぐにバレるわけで…
「…おれとキスするの嫌?」
「そういう訳じゃないよ…」
否定する返事ではなかったとわかった途端、壁際の本棚に押しつけられるようにしてキスされた。
そのまま服の上から胸も揉んできた。
だんだんとヤットの手が服の中に入り、ブラも外された。
服を捲り上げ、直に胸を触られたかと思ったら、今度は揉みながらぺろっと舐められた。
「やっ…!だめ!」
「なんで?」
そう言いながらも舐めるのをやめてくれない。
なんでと言われたら理由を言えなかった。
まさか“ヤットとのこの先が想像出来ない”なんて言えるはずもなく。
むしろそんな思いの後ろめたさから、この行為をはっきり断ることも出来なかった。
途中でキスも挟みながら胸を弄られ、恥ずかしさと罪悪感で逃げ出したかった。
お昼もかなり過ぎた頃、ヤットから電話がかかってきた。
「今何してた?今から出られない?」
「え?今から?」
「うん、会いたいなと思って。」
「夕飯までなら大丈夫だけど…」
「じゃあすぐ迎えに行くわ。実はもうすぐ近くまで来てる。」
「え、そうなの?わかった。準備するからちょっと待ってて。」
急だったし、もうすぐ夕方になりそうだったし、私は少し戸惑った。
この時、来てくれて嬉しいとかめちゃくちゃ会いたいとか思わなかった私は、やっぱりまだ“人として好き”の方だったんだろう。
でも私は、そろそろ生理も近くて気分が乗らないだけだと思っていた。
電話を切って準備して外に出ると、ヤットはすでに来て待っていた。
自転車で来ていたので、ヤットは押しながら二人で歩いた。
どこか座って話そうとなり、あまり人が来なさそうな裏道の階段に座って話をした。
最初は隣に座っていたのに、ヤットが私の後ろへ回り、後ろから抱きしめられる形になった。
顔も見えないし、どうしていいのか戸惑っていたら、ヤットが話し始めた。
「礼はまだ元彼さんのこと気になってる?」
そうだとも言えず、「どうかな?」と誤魔化した。
「そっか。俺、頑張るから。これから遠距離になるけど、めっちゃ連絡取り合おうな。」
「うん。」
温度差を感じた。
たぶん私だけではないはず。
しばらく沈黙が続いたと思ったら、ぐいっと顔を向けられキスされた。
「礼、初めてじゃないよな?」
「うん。」
「いや、キスじゃなくて…」
「あ、…うん。」
そのうちヤットとすることになるのかな…と考えたけど、全然想像出来なかった。
が、ヤットは先に進みたがっていたんだと思う。
次に会った時のこと。
この日は私の家で会うことになっていた。
来てすぐからキスしたいんだろうなというのを感じた。
でもそんな雰囲気になるのを私が避けていた。
それもすぐにバレるわけで…
「…おれとキスするの嫌?」
「そういう訳じゃないよ…」
否定する返事ではなかったとわかった途端、壁際の本棚に押しつけられるようにしてキスされた。
そのまま服の上から胸も揉んできた。
だんだんとヤットの手が服の中に入り、ブラも外された。
服を捲り上げ、直に胸を触られたかと思ったら、今度は揉みながらぺろっと舐められた。
「やっ…!だめ!」
「なんで?」
そう言いながらも舐めるのをやめてくれない。
なんでと言われたら理由を言えなかった。
まさか“ヤットとのこの先が想像出来ない”なんて言えるはずもなく。
むしろそんな思いの後ろめたさから、この行為をはっきり断ることも出来なかった。
途中でキスも挟みながら胸を弄られ、恥ずかしさと罪悪感で逃げ出したかった。
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