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51.衝撃の告白
しおりを挟むしばらく私を抱きしめたままだったけれど、手を離すと駿二は衝撃的な告白をし始めた。
「礼は今連絡取ってるやつとかいる?」
「それは男でってこと?」
「うん。」
「うーん、男友達ならいるよ。駿二は?」
「…俺も一人いる。」
「友達としてじゃなくて?」
「うん…」
「どういうこと?それで私と付き合おうとしてたの?」
「礼が付き合うって言ったらちゃんと礼と付き合おうと思ったんだよ。だから今日は俺の気持ちを確かめにきたってのもある。」
「何それ。じゃあもう私が付き合わないって言ったから、その人と付き合うの?」
「それはわからない。その人はまだ気になるくらいだけど、礼とは話してたらキスしたいって思ったから実際した。」
「…私も駿二のこと好きは好きだけど、そんな話聞いたらやっぱり付き合うとは言えないよ。」
「ごめん。」
「…わかった。もういいよ。」
「礼のわかったは本当にいいと思ってのわかったじゃないだろ?ちゃんと話そう。」
「何を話すの?じゃあ私が今やっぱり付き合うって言ったら付き合うの?」
「付き合う。」
「私はやだ。」
「じゃあ礼はどうしたい?」
「…普通に駿二と楽しく過ごしたかった。」
「過ごそうよ。俺、このまま礼置いて帰りたくないんだけど。」
「それは無理でしょ。」
「…だよな。泊まる準備もないし。礼も明日はあきなたちと会うんだろ?」
「うん。…帰る?」
「そうだな…こんな時間だし、帰るわ。」
駅まで駿二を送っていった。
無言ではなかったけど、当たり障りのない会話だったと思う。
気をつけて帰ってねと見送って、その後は脱け殻のようだった。
なんで先に話してくれなかったんだろう?
なんでキスしたんだろう?
私のことは好きなの?
それともただ一緒にいて楽な相手だから?
考えても何もわからなかった。
考えるのもしんどかった。
楽しみにしてたのに。
会えて嬉しかったのに。
意地とか捨てて、好きな気持ちだけを考えて付き合うって言えば良かったのかな…
ご飯も食べず、座り込んだ私の目からは涙がこぼれていた。
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