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53.虚しくて苦しい
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せっかくあっちゃんが“とっておきの話”をしてくれたのに、駿二とは連絡を取らなくなってしまっていた。
私もまた傷つくのが怖かったし、少し距離を置いて落ち着きたかった。
駿二からも連絡は来なかった…
秋も終わりに近づき、徐々に冬の気配がし始めた頃だっただろうか。
前回あっちゃんちに集まった地元の友達の一人、みなちゃんからメールが来た。
忘れもしない。
この時は、この日が人生で一番の厄日だと思えた。
今までのは何だったんだと、全部が否定された気持ちになった。
『礼ちゃん、いきなりメールでごめんね。私、東さんのこと好きになってしまった。付き合ってもいいかな?』
『そうなんだ!そんなのわざわざ私に聞かなくてもいいよ!どうぞどうぞ。』
『礼ちゃん東さんのこと好きだったんじゃない?礼ちゃんとはずっと友達でいたいから、ちゃんと話しておきたいなと思って。』
『そっか。連絡くれてありがとう。でもほんとにもう何とも思ってないから大丈夫だよ。私のことは気にしないでね。』
『ありがとう。急にごめんね!また遊ぼうね!』
とにかくみなちゃんに悟られないようにすぐに返信した。
でも本当は何とも思ってないなんて嘘。
息が上手くできないくらい苦しかった。
なんでそうなったのか、後日あっちゃんが話してくれた。
あっちゃん兄たちの飲み会にあっちゃんが友達数人を連れて参加していたそうだ。
そこで駿二とみなちゃんが連絡先を交換して、後々付き合うことになったらしい。
私も誘われたけど、大学が忙しかったこともあって断っていたやつだった。
めちゃくちゃ後悔した。
忙しくても絶対行けないわけではなかった。
まさかこんなことになるなんて…
しかも実は高校生の頃、駿二は私と付き合う前にみなちゃんのことを可愛いと気に入っていた。
結局そういうことか。
そう言えば、高校の頃も駿二とそんな会話したな。
(付き合ってしばらくした頃…)
「本当はみなちゃんが良かったんでしょ?でも無理だから妥協して私にしたんじゃない?」
「そりゃ最初は可愛いと思ってたよ。でも妥協とかじゃない。」
「なんでみなちゃんに言わなかったの?」
「いや、礼が誤解したらやだなと思って言ってなかったけど、連絡先は聞いたんだよ。でも断られた。」
「…そうだったんだ。じゃあやっぱり私はみなちゃんの代わりってことか。」
「ほら、そうやって誤解するだろ?だから言わなかったけど、元々可愛いとだけしか思ってなかったから断られても別に気にしてなかったんだよ。礼のことは可愛いとも思ったし、話とかもしてちゃんと好きになったから。」
「ほんとに?」
「俺がどんだけ好きかわかる?俺もわからんくらいだし!」
この会話が駿二の本音だったのか言い訳だったのか、今となってはわからない。
でもあの時は信じてたし、嬉しかったのにな。
結局こうなってしまったのなら、やっぱり私は代わりだったとしか思えなくなっていた。
虚しさと苦しさだけが残った。
<捕捉>
[51.衝撃の告白]で駿二が話していた“気になる人”はみなちゃんではありません。
わかりにくくてすみません。
私もまた傷つくのが怖かったし、少し距離を置いて落ち着きたかった。
駿二からも連絡は来なかった…
秋も終わりに近づき、徐々に冬の気配がし始めた頃だっただろうか。
前回あっちゃんちに集まった地元の友達の一人、みなちゃんからメールが来た。
忘れもしない。
この時は、この日が人生で一番の厄日だと思えた。
今までのは何だったんだと、全部が否定された気持ちになった。
『礼ちゃん、いきなりメールでごめんね。私、東さんのこと好きになってしまった。付き合ってもいいかな?』
『そうなんだ!そんなのわざわざ私に聞かなくてもいいよ!どうぞどうぞ。』
『礼ちゃん東さんのこと好きだったんじゃない?礼ちゃんとはずっと友達でいたいから、ちゃんと話しておきたいなと思って。』
『そっか。連絡くれてありがとう。でもほんとにもう何とも思ってないから大丈夫だよ。私のことは気にしないでね。』
『ありがとう。急にごめんね!また遊ぼうね!』
とにかくみなちゃんに悟られないようにすぐに返信した。
でも本当は何とも思ってないなんて嘘。
息が上手くできないくらい苦しかった。
なんでそうなったのか、後日あっちゃんが話してくれた。
あっちゃん兄たちの飲み会にあっちゃんが友達数人を連れて参加していたそうだ。
そこで駿二とみなちゃんが連絡先を交換して、後々付き合うことになったらしい。
私も誘われたけど、大学が忙しかったこともあって断っていたやつだった。
めちゃくちゃ後悔した。
忙しくても絶対行けないわけではなかった。
まさかこんなことになるなんて…
しかも実は高校生の頃、駿二は私と付き合う前にみなちゃんのことを可愛いと気に入っていた。
結局そういうことか。
そう言えば、高校の頃も駿二とそんな会話したな。
(付き合ってしばらくした頃…)
「本当はみなちゃんが良かったんでしょ?でも無理だから妥協して私にしたんじゃない?」
「そりゃ最初は可愛いと思ってたよ。でも妥協とかじゃない。」
「なんでみなちゃんに言わなかったの?」
「いや、礼が誤解したらやだなと思って言ってなかったけど、連絡先は聞いたんだよ。でも断られた。」
「…そうだったんだ。じゃあやっぱり私はみなちゃんの代わりってことか。」
「ほら、そうやって誤解するだろ?だから言わなかったけど、元々可愛いとだけしか思ってなかったから断られても別に気にしてなかったんだよ。礼のことは可愛いとも思ったし、話とかもしてちゃんと好きになったから。」
「ほんとに?」
「俺がどんだけ好きかわかる?俺もわからんくらいだし!」
この会話が駿二の本音だったのか言い訳だったのか、今となってはわからない。
でもあの時は信じてたし、嬉しかったのにな。
結局こうなってしまったのなら、やっぱり私は代わりだったとしか思えなくなっていた。
虚しさと苦しさだけが残った。
<捕捉>
[51.衝撃の告白]で駿二が話していた“気になる人”はみなちゃんではありません。
わかりにくくてすみません。
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