喫茶店の日常

黒歴史制作者

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喫茶店のある二十四時間section6

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  初瀬は自身で偏見を覆せる環境にないことを認めてしまったため、不服そうな顔をしている。だが白夜の言葉を無理してまで否定することはしない様だ。
  初瀬は舌打ちをしながらも更に質問を続ける。

「ちっ。じゃあなにかしら、神様はただ偶然その属性の者に見つかり殺されかけたということかしら?」

  白夜自身も言いたい訳ではないのか、苦虫を噛み潰した顔をしながらも初瀬の言葉を肯定する。

「残念ながら、こうとしか見えないんだよね」

  そこまで来て初瀬は今まで気づいていなかったあることに気づいてしまった様に目を見開き質問をする。それは始めに白夜と会ったときに聞くことでもあったが、他の出来事に目を奪われ忘れていたことでもあった。

「そもそも、何で白夜はここに来ていたのかしら? 神様が狙われたのは偶然、そしてここはどう見ても神社ではない。貴女どうしてここにいたのかしらね」

  その質問をかけられたとき、白夜の肩は跳ね上がる。そして今まで初瀬と合っていた目が横に逸れた。その様子に初瀬は胡乱な目で白夜を見る。

「何でかしらね。ねえ、白夜。答えてくれるのよね?」

   白夜が何かを隠していてわざと触れていなかったということに気づいたのだろう。初瀬は笑顔を浮かべながら白夜に詰め寄る。白夜は詰め寄って来る初瀬から逃げようとするが、木に寄っ掛かっていたため逃げ場はない。

「ぐ、偶然ね。遊びに行こうとしたら血の匂いがしたから、気になって。そしたらそこの少年は彼女を庇っていたし、殺されそうだったから」
「何で私のところに送ったのよ。狙われていたというだけなら、私のところにする必要はないわ。実際ここから離れているし。それにどうしてこの時期に遊びに行こうとしているのかしら? この時期は神様は忙しいって言っていたのよ」

  白夜は答えるが重要なことは言わずにいたのを初瀬は切り捨てる。戦闘をしている内に気づいたというのなら、少年達を助けたときは何も知らなかったはずなのだ。そして、偶然ここにいたというのは不自然であるというのは初瀬のセリフで分かる。

  初瀬は問い詰めることを止めない。この機会を逃すと、何で白夜がここにいたのかという疑問は解消されることはないからだ。

  白夜は問い詰められたら何かを返すしかないと思っている様子だが、煙に巻く言葉を思いつかないのか言葉にならない声が続く。

「さあ、速く答えなさい」
「え、いや待って。これは」

  白夜は顔を青くさせながらも言葉を探している様子だがいつまでも進展はない。このままだと永遠にまともな答えが返ってこないと思ったのか初瀬は媒体であるロザリオを取り出す。
   そして、白夜の目の前に翳しながら言った。

「ほら、消したはずの傷を復元はされたくないでしょう?」
「ちょっと待って! どれだけ聞きたいのかな、初瀬ちゃんの能力にそんなのあったの。私知らなかったんだけど」

   横暴な脅迫をされたことで白夜は焦る。
  初瀬が白夜に対する扱いは怪我人のそれではないが、今さらのことだろう。白夜は脅迫をされたことで諦めた様子で自棄気味に口を開く。

「むう、この狂信者め。……はあ、話せばいいんでしょ話せば」
「誉め言葉として受け取っておくわ。そうよ、速く話しなさい」

  白夜が話そうとした途端、何かが通り抜けた様に風が吹く。白夜は話そうとしていたのを止めてある方向を見る。

「あれは神社かな」
「ちっ、せっかく知れると思ったのに余計なことをしてくれたわね」
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