喫茶店の日常

黒歴史制作者

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喫茶店のある二十四時間section7

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  その吹き抜けた風は二人に異変を知らせる結果となる。吹き抜けた方向に何があるか白夜は気づいたのかその場から消え去る。
  白夜の様子に慌てたのは初瀬だった。まさか転移を使って消えるとは思っていなかったらしく、白夜がいた場所を睨み付ける。

「ああ、もう。何で行き先を告げずにいなくなるのよ! 私は今回神社の場所を知らないのに」

  白夜が消えたことに愚痴を言いながら事態が急変したことで呆然としている少年に声をかける。

『貴方、この近くに神社知らない? いや知っているわよね。そこまで案内しなさい』

  初瀬を無理矢理少年に案内させる。突如として響いた声に少年は従うが、ほとんど属性が強い訳ではないこの少年は違和感を覚えたのだろう。

「何で俺を連れてきたんだ?」
『案内のためよ。私は全知ではない、それは白夜もまた。だからこそ、一人は絶対に必要なのよ、現地の人が』

  少年の後ろを行くが、少年は疲れで走ることはできないらしく歩いて向かうこととなる。それに関して初瀬は愚痴を言いながらも流石に急かさない様子である。

『知らなかったのは私が悪いとは言え、なんであいつは転移で行くのかしら』
「知らない方が悪いから、俺を気遣うのか?」
『気遣う、ね。急かさない理由はそれではないわ』

  先程の焦りは何だったのかという様子で初瀬はゆっくりと向かう。そのため、少年はここに来るまでと同じ様に質問をする。

「ならなぜ急かさないんだ?」
『もうどれだけ急いでも結果は変わらないから』

  だが、人でない者と関わったことのなかった少年はこの言葉の意味を理解することは不可能だっただろう。
  先程、初瀬が白夜にしていた様に答えてくれるのを良いことに質問を重ねる。

「変わらないのか? だって速くいけば変えられるものがあるかも知れないだろう。遅く行ったら後悔することがあるんじゃないのか!」
『耳元でうるさいわ。変わらないわね、特に白夜の場合は。走って行こうがね。転移の様なほとんど同時刻に着いていなければ結果は確定する。せいぜい程度が違うだけよ』

  訳の分からない様な理論を当然の様に初瀬は展開する。その理論は少年にとっては理解できない様子である。理解していないことに気づいたのか初瀬は溜息を吐いて考える。

『この理論はかなり面倒なところがあるのよね。私もよく分かっていないところがあるし。……つまりは、あれよ。白夜の敗北は確定してるから急ぐ理由はないということよ』

  そこまで言って初瀬はあることに気づいた様子で納得する。

『ああ、神様があんなことになっていた原因は神社の方にあったのね』

  初瀬は誰に聞かせる気のなさそうな発言ではあったが、信託の方だったため少年は聞こえてしまう。

「それはどういうことだ?」

  少年に聞こえてしまったことに気づいたのだろう、初瀬は舌打ちをしながらも答える。

『白夜のときの癖かしらね、余計な物を。あの神様は神社がなければ生きていけないのよ。』
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