ぐんかん島とすうちゃん

コユメ

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カメちゃんと別れてしばらくすると見慣れた黄色い野原が見えて来た。
トコトコと歩いて行くと見慣れたキノコのお家が見えて来たけど何かおかしい…?

「ん?あれ」

目の錯覚だろうか?
キノコのお家に…もう一本大きなキノコが生えてる…
もう嫌な予感しかない

「何でキノコのお家にキノコが生えてるの?」

「あ!本当だー!キノコキノコだねー!凄いー!」

帽子のキノコとキノコのお家を見上げて

「うわー…今度は一体何が起こってるの…」

「楽しみだねー!」

楽しそうな帽子のキノコと対照的に疲れが…
もう今日は朝から大変だったのに…
お家に帰ってもこれかぁ…。
もうしょうがない覚悟を決めて恐る恐るドアをノックすると中から

「どうぞー開いてるよー!」

よし!とドアを開けると

「おかえりー!」

「すうちゃんおかえりー!」

「なさいー!」

「………。」

声が出なかった。
真っ先に目に飛び込んできたのは朝には無かった階段らしき物が出来てる…
そして朝にはあった私のベッドが無い…
そしてベッドがあった場所にはキノコのソファとテーブルが部屋の真ん中に置かれ、その先には見たことが無い大きなキノコの置物?らしき物がドンと置かれてる…
思わず

「はぁ…一体なにがあってこうなったの?」

聞くと、いつもは私のベッドに生えていたキノコ達がいつの間にかテーブルに移動してる…
移動が出来るんだと心の中で思ってるとピンクのキノコが揺れながら

「うーんとね?大きく成長したのー!」

「成長?」

「うん!」

「凄いでしょー!」

「大きくなれたよー!」

「何で成長出来たの?」

「わかんないー!」

キノコ達の言葉に更に疲れが…
私は頭を抱えて

「もうー!毎日毎日何でこんなに色々あるのー!」

今日一番叫んでしまった。
一旦落ち着こうとキノコのソファにドン!と座ると一気に包み込まれるように沈んで思わず

「うわぁ!何これすごい!」

言った瞬間ポン!とソファから宙に浮いてまたソファに座った。
まるでトランポリンの様だ
ビックリしてるとキノコ達が

「気を付けて座らないと飛んじゃうよー!」

「そうそう!ゆっくり座らないと飛んじゃうよー!」

「うんうん!勢いよく座ると飛んじゃうよー!」

「皆同じ意味でしょそれ!もう、そう言う事は座る前に言ってよ!ビックリするでしょ!」

怒るとキノコ達が

「ごめんなさいー!」

「ごめんねー!」

「でも面白いでしょ?」

「うん…面白かったけど…」

「良かったー!」

「ねぇねぇ!それよりもっとお部屋見て見てー!」

「そうそう!2階も有るんだよー!」

「2階…」

私はゴホンと咳をして

「まぁ…少しだけ見て見ようかな?」

そう言うとキノコ達が

「探検だー!」

「何があるかなー!」

「幻のキノコがー!」

「そう言うのは要らない」

食いぎみに言うと途端

「ブー!」

「ブーー!」

「ブーーー!」

と謎なブーイングが出たが、それを無視して私は取り敢えずさっきから気になっているキノコの置物を覗き込んで

「ねぇ?これって何?」

「テレビだよー!」

「テレビって…こっちの世界にテレビがあるんだ!てっきりそう言う物は無いって思ってたけど…」

あれ?でもカメちゃん家にテレビあったけ?それに2人からテレビの話を聞いた事無かったような…クラスの皆からも昨日のテレビがどうのこうのって話も聞いた事が無いけど?
いやでも私がテレビの話をしないから気を使って敢えてテレビの話をしなかったとか?
首を傾げて考えてるとキノコ達が

「うん。こっちにテレビは無いよ?」

あっけらかんと言われ

「テレビ無いのに、ここにある意味は?」

「うんとねー在るとすうちゃん嬉しいかなって思って作ってみたんだー!嬉しい?」

「…作ったって、だったらこのテレビ何も映らないんじゃ…」

「映るよ!見て!」

「映るよってそもそも、これスイッチ何処?」

どこからどう見ても大きいキノコにしか見えないし画面らしき物も見当たらない私はスイッチを探してるとキノコが

「スイッチって何?」

「え?スイッチ押さないとテレビ見れないよ?まぁリモコンでもテレビつけるけど…」

「え?そうなのー?リモコン?」

テレビは知ってるのに何でリモコンは知らないんだろうか?
そもそも何でこっちに無いテレビを知ってるのかも疑問なんだけど

「そうだよ!だったらどうやってテレビ付けるの?」

「お願いすれば見せてくれるよ?」

…そうだった。
すっかり忘れていたけど、このキノコ達は意思疎通が出来るんだった。

「ちなみに何が見れるの?」

キノコ達は待ってましたと言わんばかりに胸を張り

「キノコの一生!」

「キノコの成長!」

「キノコの生きざま!」

「うん…そこまで興味無いかな」

テレビを素通りしようとするとキノコ達が焦ったように

「待って!待ってほら!ほらテレビをつけて!」

「はーい。テレビつけるよー!」

そう言うとキノコテレビのかさの部分が前に倒れて平たくなり画面になった。
なんか凄い仕様になってるけど…これ。
そして画面いっぱいにキノコの映像が…
キノコが胞子を飛ばしている画面が流れてる
なんだろうこれ?

「…これ面白い?」

「えー!超凄いー!キノコ凄いー!ね?」

「いっぱいー!キノコー!」

「うんうん!ドキュメンタリー!」

「聞くけど…チャンネルはこれだけ?」

「ううん?まだあるよ!変えて見る?」

「チャンネル変えられるんなら他も見てみたい!何処で変えられるの?」

「かさの部分が回るから回して見て!」

「へー面白い!」

かさの部分を触ると確かにカチッと動く
試しに回してみると…

カチッ

「生命の神秘キノコとは!」

キノコ達が大きいテーブルで討論してる…何の話をしてるのかと思ったら

「やはり我々はジメジメが最高だと思ってる!」

「うんうん!分かる!」

討論じゃ無かった。


「怪奇!暗闇で蠢くキノコとは!」

怪奇でも無いし答えいっちゃってるじゃん…
私は

「もう次の部屋見に行こうかな…」

そそくさとキノコのテレビから離れると、ふとキノコの棚に見慣れない大きさのキノコが…手に取って見るとかさの部分が取れる?
取って見ると中からキノコが…
そしてまた小さなキノコが中に入ってる

「これって…キノコのマトリョーシカ?」

「うん!かわいいでしょー?」

「無限にキノコー!」

「しかも!食べれるよー!」

かわいいかと問われれば…
そうでもない…
それにリアルなキノコの形をしたマトリョーシカ?(食べれる)なんて…
私は黙って元の位置にキノコのマトリョーシカを置いてゴホンと改めて

「よし!それじゃ2階を見て来るね!」

気を取り直して2階に上がるキノコの階段に足を乗っけるとポン!と勢いよく体が跳ねた。

「うわぁ!また?」

一気に2階まで飛んで置いてあったキノコのクッションにボスン!と座っていた。
私はハッと

「何?今のビックリしたー!何が起こったの?」

「この階段は踏むと凄いんだよー!」

「…さっきのソファみたいだけど…これって階段降りるときとか大丈夫かな?落ちない?」

「大丈夫だよー!試しにすうちゃん降りる階段に座ってみて!」

言われるように階段に座るとポン!と音をたててポン!ポン!ポン!と座りながら階段を降りて行って最後の階段で大きく跳ねてリビングのソファに座った。

「キャー!これ凄いね!楽だし!楽しい!」

「でしょ!面白いでしょ!ちなみに立って降りても大丈夫だよ!床柔らかいから怪我しないよー!」

さすがキノコのお家だ。
もうアトラクションの様で楽しい私はソファから立ち上がりキノコの階段を勢いよく踏むとポーン!と飛び上がり一気に2階にあるキノコのクッションに座った。

「すごー!これめちゃくちゃ楽しい!」

ポン!ポンと揺れるキノコで遊んでると

「すうちゃんお部屋見なくて良いの?」

「ハッ忘れてた!」

キノコ達に言われてハッとし改めて部屋を見ると、どうやら2階は寝室になっているようで部屋の真ん中に私のベッドがあった。
そして私のベッドの横にキノコのクローゼットがあった。
試しにクローゼットを開くと私の服が掛けられてる…
持ってきた記憶が無いのに何でだろう?と不思議思いながらクローゼットを閉めると、クローゼットの横にキノコの机が見えた。
近づいてみると机の様に見えたけど多分鏡台の様だった。
なんで鏡台かと分かったのかというのは机の上にはクシやら髪ゴムが置かれていたから。でも何故か鏡が見当たらない…
何でだろう?不思議だ。
ま、でも1階の洗面所には鏡があるしそんなに困らないかと特に気にしなかった。
そして改めて部屋を見渡して

「はぁーなんだかこの部屋落ち着く」

「気にいったー?」

いつの間にかキノコ達が定位置のベッドに戻っていた。
いつの間に…まぁ今は嬉しいからどうでもいいか!

「うん!気にいったー!」

ベッドにゴロンと寝転がると

「すうちゃんすうちゃん!電気消して見て!」

そう言われ起き上がって

「電気のスイッチって何処にあるの?」

「あ、そうだった!ベッドに生えてる白いキノコを押して見て!」

確かにベッドから白いキノコが生えてる。
白いキノコをポンと押してみると部屋の電気が消えたと同時に天井の部分がガラスの様に透明になり星空が見えた。

「うわぁ!星が綺麗!」

「凄いでしょー!」

「うん!凄い!」

「うわー褒められた!」

「やったー!」

「成功だねー!」

嬉しそうにキノコ達がはしゃいでるのをジーと見て

「んで?何で急にこうなったの?」

改めて聞くとキノコ達はモジモジしながら

「うんとね…最近お家を水浸しにしちゃったでしょー?」

「…ああ、うん。それで?」

「うん!皆と相談してこうなったー!」

「…え?どういう事?何か理由があって大きくしたとかじゃなくて?」

「うん!無いよー。ただこうしたら面白いかなーってやってみたー!」

「面白いでしょー!」

「楽しかったねー!」

「ええ、そうなんだ…まぁでもこんな素敵なお部屋ありがとうね」

キノコ達にお礼を言うとキノコがクネクネと揺れて

「えへへ嬉しいー!」

「うふふ照れちゃうー!」

「褒められちゃったー!」

すると

「ぐごごごー」

私のお腹が鳴った。
そういえば…夜ご飯まだだった。
キノコ達が慌てて

「すうちゃんが大変ー!」

「すうちゃんお腹凄い音したー!!」

「僕食べるー?美味しいよー!」

ご飯ご飯と大騒ぎになり急いで1階に降りてご飯の用意と鍋を持ち上げてテーブルに運びながら

「そろそろお米がたべたいなー」

言うと鍋からグツグツと音を立てながらお米が炊けた匂いがしきた。

「ご飯が炊ける匂いがする」

慌てて蓋を取るとご飯が炊けてる。

「凄い!これご飯も炊けてるんだーでもご飯だけかーどうしょう…」

うーんと悩んで

「あ!そうだ!前ウマ美さんから少しお塩とか貰ったんだった。だったらおにぎりにしよう!おにぎり祭りにしよう!」

「おにぎり祭りだー!」

急いで台所に行って塩とお皿と水を用意して

「手を洗ったし!よし!おにぎりを作ります!」

「わー!パチパチ!」

「がんばれー!」

「僕達の方が美味しいけどねー!」

水に手を浸して
お塩を手に馴染まして
大きなスプーンでご飯を上手く取って

「あっち!あつ!あつ!」

ご飯を丸めて丸めて!

「はい!」

お皿の上にコロン

「上手く出来た。じゃあ次!」

そしてお皿の上にはおにぎりが3つ出来た。
お母さんの様に上手くは行かないけど美味しそうだ!
よし!食べようとすると鍋がまたポン!と音をたてた。
何だろうと蓋を取ると中には湯気をたててるお味噌汁が入ってた。

「わ!お味噌汁だ!お椀!」

急いでお椀を台所に取りに行って味噌汁をよそい

「それじゃあ!はい!いただきます!」

おにぎりを食べて

「うん!美味しい!」

アツアツの味噌汁を飲んで

「美味しい!」

おにぎりを食べてお味噌汁も食べて

「はぁ、ごちそうさまでした!」

お腹もいっぱいになり

「ふわぁ」

あくびをするとキノコ達が

「すうちゃんお風呂が沸いたよー!!」

「わかった。着替えの準備してくるね」

と着替えの準備をしてお風呂に

「あー今日も色々あったなー」

お風呂に浸かり今日あった事を思い返して
うん、今日も楽しかったな…
一番驚いたのはキノコのお家が大きくなった事だけど…でも何で急に?と考えて
もしかして私のベッド?だろうか、あのベッドは私にとって大事なベッドだ。
それに唯一向こうから私と一緒に来た物…
だから海の水が溢れた時ベッドが無事で安心したんだった。
もしかして…キノコ達が海の水が入ってるビーカーがまた溢れても問題が無いように1階からベッドを2階にあげたんだろうか?

「フフフまさかね?」

思わず笑いが出た。

「どうしたの?すうちゃんー」

ポンとお風呂の壁に黄色いキノコが生えた。

「ううん、何でもないよ!」

「ふうん?変なの」

「ところで、どにでも生えられるの?」

「うん、だってキノコのお家だもんー」

まぁそれもそうか…とお風呂から出て洗面所で髪を乾かして歯を磨いて

「よし!もう寝よー」

そう言うとキノコが何を勘違いしたのか

「…すうちゃん怒ってる?」

ビックリして

「何で?怒ってないよ」

「良かったー!」

「何で怒ってるて思ったの?」

「すうちゃん黙っちゃったから」

「ああ、何だか疲れが出ちゃって…ふわぁ~」

あくびが出た。
キノコが

「眠い?」

「うん、今日はよく眠れそう」

2階にあがりベッドに付いてる白いキノコを押してベッドに横になると綺麗な星空が見える
うつらうつらしながら

「…明日も…楽しいといいな…」

するとキノコ達が小さな声で

「すうちゃんおやすみなさい」

「…うん。また明日…おやすみ…」







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