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教室に入って来るなりクマ先生が皆を見渡して
「皆さん!おはようございます。早速ですがお話があります!」
何だろうと皆が顔を見合わせているとクマ先生はニコニコと
「実は今度の月曜日は遠足に決まりました。なので各自お弁当と水筒とおやつを準備してください!」
クラスの皆が一斉に
「やったー!遠足だって!」
「楽しみだね!」
教室中がザワザワとしてる中チュー君がハイと手を挙げて
「ハイ!クマ先生ー!」
「はい、なんですか?チュー君」
「遠足は何処に行くんですか?」
チュー君が質問するとクマ先生がニッコリと
「それはですね!先生も楽しみにしている海です!」
海と聞いてクラスの皆も
「海だ!」
「海かー!すげー!楽しみだ!」
「私海なんて初めて!」
「海ってどんなとこ?」
「うーん?聞いた話だと大きな湖みたいらしいよ?」
「え?大きな湖?」
「そうなんだー」
私は皆の声を聞きながら
「海かぁ…」
ポツリと呟きながら
そう言えば小さい頃お父さんとお母さんで海水浴場行った記憶があるけど、こっちの海も同じなんだろうか?と考えているとクマ先生が手を叩き
「ハイハイ!皆さん落ち着いて!当日は校庭に集まってから海に出発しますからねー!忘れ物とか無いように、きちんと準備をしてくださいねー」
クマ先生が言うと皆が
「ハーイ!」
皆の声でふと我に返った。
あれ?私…そう言えば…お弁当箱とか水筒持ってない!
それにおやつを買うお金も持ってない!
このままじゃ!おやつ無しの遠足になってしまう!
どうしょう…キノコ達に相談する?
いや…そんな事言っても…どうせキノコ持っていけとか言われそう…いや!絶対に言う!
だったら相談する相手は決まってる。
私は学校の帰り道にカメちゃんとうーちゃんに
「あのね、2人に相談があるの」
そう言うとカメちゃんとうーちゃんが立ち止まって
「ん?なんだ?急に改まって」
「相談?何すうちゃん?」
「うん、今度遠足があるでしょ?実は私こっちのお金とか無くて…お弁当とか水筒とかを買うお金が無くて…」
2人はハッとした顔で
「そう言えばそうだ!すうがこっちのお金持ってる訳が無いもんな!」
「そうよね!すっかり忘れてた!ごめんなさい!すうちゃん!」
2人がワタワタと焦りながら
「そっかぁー金かぁ…そうだよな基本物々交換で今までやって来たもんなー」
こんな事を相談するのは気が引けたがこのままなのも困るし…
するとカメちゃんが
「ねぇ、すうちゃん私がお金出そうか?」
カメちゃんの言葉に私は首を振り
「それは、ダメだよ!お金の貸し借りだけはしちゃあダメってパパが…それに私も嫌なの、ごめんねカメちゃん」
言うとカメちゃんはショボンとして
「…うんわかった。そうだよね、でもどうしょうか?」
うーんと悩んでいるとうーちゃんが
「だったらバイトするしかないな!」
私はビックリしながら
「バイト?」
「確か町の掲示板に書き込みが出来るだろ?」
カメちゃんがパンと手を叩き
「あー!成る程!だったら早速行ってみよう!」
と私の手を掴んで来た。
私は焦りながら
「あの…でも私バイトとかした事無いけど良いの?」
「何言ってるんだよ!何事も経験だろ?向いてなかったら止めればいいだけなんだし!それに俺もカメも手伝うし取り敢えず掲示板見るだけでもいいから行ってみようぜ?」
それもそうかと思い直し
「うん!そだよね!行ってみる!」
そう言うと
「じゃ!決まりだな!取り敢えずランドセルは置いて行こうぜ、そしてまた此処に集合な!」
そう言うとうーちゃんが走って行ってしまった。
カメちゃんも
「私も急いで荷物置いてくるね!」
と手を振り行ってしまった。
私も急いでキノコのお家に走って帰った。
そして帰るなり
「ただいまー!」
「あ!お帰りなさいすうちゃんー!」
「今日は早いねー」
「おかえりー!」
私は急いでランドセルを下ろして
「あのね、今度遠足に行くから…お金が必要だからバイトに行ってくるね!」
早口で言うと
「バイト?ってなに?」
「遠足?ってなに?」
「お金?ってなに?」
私はキノコに
「えっと…遠足っていうのは、皆で一緒にお出かけして一緒にお弁当を食べたりしたりして…帰る迄が遠足…って言ってたけど…どういう意味だっけ?」
キノコに説明しながら遠足の意味を考えていると
「うわー!いいな遠足!」
「楽しそう!」
「お弁当にキノコー!」
「…キノコはいらない…」
そう言うとキノコ達からの
「美味しいのにー!」
「そうだよー!」
「遠足にぴったりー!」
文句を言おうとすると帽子のキノコが
「すうちゃん!すうちゃん!カメちゃんとうーちゃんとの待ち合わせに遅れちゃうよ!」
「ハッ!まずい!早くいきなきゃ!それじゃあ!行ってきます!」
走って、さっきの場所に戻るとうーちゃんが腕組しながら
「遅いぞ!」
私は
「ごめん!キノコ達に遠足の事説明してたら遅れちゃった。」
私は辺りを見渡して
「あれ?うーちゃんカメちゃんは?」
聞くと
「あー…。ほらあそこだ」
指指した方を見るとカメちゃんが手を振りながら
「2人ともーまってー!ハァハァ」
そして付くと
「良かったー。間に合った!」
3人が揃うと
「それじゃあ!掲示板の所行ってみようぜ!」
そう言うなり、うーちゃんはさっさと歩いて行ってしまった。
「もう、待ってよ!」
私とカメちゃんは慌ててうーちゃんの後ろに付いて行った。
町と言われていたから、てっきりお店とか色んな物があるんだろうかと期待していると…本当にただの住宅地だった。
お店が1つも無い…あるのは…綺麗に並んだお家ばっかりだった。
そして更に奥に進むと小さな広場があり、そこに掲示板らしき物が見えた。
うーちゃんが私とカメちゃんに振り向き
「ほら!あれが掲示板だ!」
指さされた掲示板を見ると結構色々な事が掛かれていた。
「これ?…」
掲示板の前に立ち内容を確認すると
果物を売りたいとか掃除のお願いとか多い様だった。
どれが良いのかな?と掲示板を覗き込んで見て
「うわー色々あるんだねー」
「うん、ここで売る事も買う事も出来るぽいね」
突然うーちゃんが
「あ!だったら俺達もキノコ取って来て、ついでに売ろうぜ!」
そう言われて、そう言えばそうだと
「私ちょと帰ってキノコ達取ってくるよ」
「じゃぁ!私は家からキノコさん達を入れる袋持ってくるね?」
「だったら俺は掲示板をチャックしながらキノコの事とか書いて待ってるから」
私達は
「わかった!じゃあ、ちょと待っててね!行こうカメちゃん!」
「うん!」
走ってまたキノコのお家に帰りキノコ達に説明すると
「いいよー!」
「どうぞー!」
「とってー!」
と早速抜こうとするとキノコ達が
「すうちゃん!僕達をたくさんは持てないでしょう?」
確かに私が持てる量なんてたかがしれてるけど…だったらどうしょう?するとキノコが
「一本だけ抜いて見て?」
言われるままに一本抜くと
「お願いしてみて!」
?意味が分からず
「え?どういう事?お願いって何を言えば良いの?」
「いーっぱいになれって!」
「いっぱい?」
言うと手の平からこぼれる程のキノコがミルミル増えていく
「うわー!これどうしたら良いの?」
慌てて聞くと
「もういいよって言ってみて?」
「も!もういいよ!」
するとピタリと止まった。
「ビックリしたー!でも一本キノコがあればたくさん増えるんだ…。」
「そうだよーいっぱいキノコ食べれるの!」
「凄いでしょ!」
「画期的でしょ!」
「…う、うん?」
逆に怖いと思ったけど…言わずにキノコを握りしめ
「それじゃ、私行ってくるね!」
「うん!」
「いっぱい売ってきてね!」
「行ってらっしゃいー!」
私はキノコを手に持って来た道を戻っていった。
途中カメちゃんと一緒になって2人でうーちゃんが居る掲示板の所に戻った。
「おー!戻ってきたか!」
私は2人にキノコの事を説明するとカメちゃんもうーちゃんもビックリしてたけど
まぁ…あのキノコなら、そう云う物なんだろうで落ち着いた。
良いんだろうか?と思ったけど私は考えない事にした。
「ところで何か良いバイトとかあった?」
聞くと、うーちゃんが胸を張り
「色々あるみたいだぞ!ここら辺がバイトの情報があるところだ。」
掲示板を指指した。
カメちゃんと掲示板を見ると
「うわー色々あるね何々?庭のお花達の水やり?こんな簡単なのでお金もらえるのかな?」
少し心配で聞くとカメちゃんが青い顔で
「お花達の水やり…」
うーちゃんも、ああって顔で
「結構大変だからじゃね?」
「大変?」
水やりが大変?首をかしげてるとカメちゃんが
「うーちゃんが言う通り…私も一度やったけど…凄く辛かった。」
「うわ!よくやったな花達の水やりなんて!俺でさえも面倒臭くてやんねーのに」
「…だってお花屋さんのおばさん足を怪我しちゃったから…それで私お手伝いしたんだけど…水やり上手く出来なくてお花達を枯らしそうになっちゃって…」
え?水やりの失敗って何?水のあげすぎ?とか?意味が分からず
「えーと?花にお水をあげるんだよね?」
カメちゃんとうーちゃんに聞くと2人は、うん、と頷き
「そうだよ?」
「まぁ…でもすうなら多分大丈夫だろう。うん!足まあまあ早いしなんとかなるだろう」
たかが水やりで足の早さは関係無いのに何で?
「はぁ?ちょっと待って何で足の早さが必要なの?」
カメちゃんとうーちゃんがえ?っという顔で
「もしかして知らないのか?」
「何が?」
「花は足が早いって…」
「それは切り花の話だよね?」
切り花は管理をしてないと直ぐ枯れてしまうから
「何いってるんだよ?花を切ったら、あいつら枯れちゃうだろ?」
話が噛み合わないカメちゃんを見ると
「もしかして…すうちゃんまだお花達を見た事無い?」
花を?そう言えば草原は見たけど花は無いかもしれない
「無いかも…」
そう言うとカメちゃんが
「やっぱり…だったら今回はこのお花達の水やりにしてみようか?」
カメちゃんが言うとうーちゃんも
「そうだな、見た方が早いもんな!」
そう言って2人に案内されて行った家は可愛い作りのお家だったけど…
お花屋さんなのに花が一本も無い何で?
するとカメちゃんが大きな声で
「こんにちわー!」
と声を掛けると家の中からズルズルと音をたてて出てきたのは大きなイグアナだった。
ビックリしているとワンピースを着たイグアナはしっぽを振りながら
「あらあら?カメちゃんこんにちわー。今日はどうしたの?お花を買いに来てくれたのかしら?」
カメちゃんが
「アナさん今日は違うの私達お花の水やりのバイトに来たの」
「あらあら!あなた達掲示板を見てお花の水やりを手伝ってくれるの?ありがとうね」
私は一本前に出て
「あの…今日はよろしくお願いします。」
頭を下げると
「あらー初めて見る子ね?私はイグアナのアナって言うのお嬢さんは?」
「私はすうって言います!」
「まあまあ!すうさんって言うのね私の事はアナって呼んでちょうだいね?」
「アナさん…あの私実はお花の水やり初めてで…どうやればいいんでしょうか?」
言うとアナさんが
「お花の水やり初めてなのね、わかったわ、そんなに難しい事じゃないの、ただ庭を走ってるお花達にお水をあげてくれれば」
私は聞き間違えたんだろうか?
お花達が走ってる?
アナさんを見ても、ふざけてる訳じゃ無いみたい…
カメちゃんとうーちゃんを見ても普通だ。
すると何処からかドタドタと音がする。
誰かが走ってるのか段々近付いてくる…
「ほら、来たわ!」
アナさんが指を指した方から、お花の集団がこっちに走ってきてる!
思わず
「何でお花が走ってるの!」
アナさんがニコニコと
「あれはね、太陽の光を効率良くとる為に走ってるらしいの健気よね?」
そう言う私達の前を花達が凄いスピードで走り去っていく…
「…あの?お花達走って行ってしまいましたけど?」
そう言うとアナさんはニコニコと
「大丈夫よーお花達はこのお庭をぐるぐると走ってるから、しばらくするとまた戻ってくわ」
そう言われても…あのスピードのお花達にどうやって水やりを?
「あの、アナさんあのお花達にどやって水やりをすれば?」
出来る気がしない。
するとアナさんが私の手にボトルを渡して
「これをお花達に渡して欲しいの」
これって…よくテレビで見たマラソン選手に給水で渡すやつ
「これをお花達に渡せば良いんですが?」
「そうなの!走ってる全てのお花にあげて欲しいの」
そんなお花の水やり見た事ないけど…
いやそもそもお花は走らない!
でもやるときめたのは私!
よし!と2人を見て
「私頑張るね!」
「俺達も手伝うぞ!」
「そうだよ頑張ろうね!」
ドタドタと音がして早速お花達が戻って来た。
「まずはどのお花が水が欲しいのか見分けて!」
ボトルを持って渡そうとしたが失敗!
「そのお花はさっき、お水渡したよ!」
何度かやってるうちに段々コツが分かってきて、どうにか全部のお花達に水を渡せた!
「ゼェゼェ!やったー!」
「終わった!」
「凄い出来たね!」
ニコニコとアナさんが
「お疲れ様ーハイこれ今日の分よー」
と渡してくれた。
するとうーちゃんが
「アナさんこれ」
とキノコを渡して
「何かしら?キノコ?良いの?お花の水やり手伝てもらったのにこんなもの迄もらってしまって?」
「これはサービスです。もしこのキノコがうまかったら今度買ってください!」
そう言うとアナさんは
「あらあら商売上手ね、わかったわ美味しかったらお友達にも紹介しておくわね?」
「ヘへ、毎度ありー」
私は
「あの、今日は本当にありがとうございます。」
頭を下げると
「いいのよー手伝てもらって本当に助かってるの、今私足をひねってしまって、お花達のお世話が出来なくて困ってたから今日はありがとうねー」
私達はアナさん挨拶をして3人で公園のベンチに座り
「この調子で行けば、お弁当箱と水筒とおやつは買えそうだよね!」
それから私達は毎日掲示板でキノコを売りアナさんの所でお花の水やりのバイトで…とうとう
「これだけあればお弁当箱とか大丈夫だよ!カメちゃんうーちゃん本当にありがとう!」
「は、こんぐらいたいした事じゃねーよ」
「そうそう、それに楽しかったよね!」
「確かにお花の水やりは最初大変だったけど最近じゃ上手に出来るようになってたよね!」
「それにアナさんの足大分良くなって、もう良いよって言ってくれたし、足良くなって良かった。」
「これでようやく買い物に行けるな?」
「うん!」
「それじゃあ!明日買いに行こうね!すうちゃん?」
カメちゃんに言われ
「そっか、私こっちでの初めてのお買い物だドキドキするよ!」
「だったら俺のお勧めの店を紹介するから楽しみにしとけよ!」
「私もすうちゃんと一緒に行きたいお店があるの!」
私はカメちゃんとうーちゃんに
「うん!」
と約束して別れた。
キノコのお家のドアを開けるなり
「ただいま!明日!カメちゃんとうーちゃんと一緒にお買い物に行ってくるね」
そう言うと
「あっ!帰って来た!お帰りなさいー!」
「えー!いいな楽しそうー!」
「面白そうー!」
と羨ましそうだった。
私はキノコ達に
「お弁当箱や水筒とかおやつのお金があまったら何かお土産買ってくるね!」
言うとキノコ達は
「えー、いいの?楽しみ」
「うんうん嬉しいね!」
「ドキドキでも無理しなくていいからね?」
そう言われたたけど…このお金はキノコ達のお陰でもあるし、少しでもお礼がしたかった。
明日のお買い物が楽しみで楽しみでフワフワした気持ちでベッドに入った。
「ちゃんと寝れるかな?」
心配するとキノコ達が
「大丈夫だよすうちゃん」
「うん」
「お休みなさいすうちゃん」
そして何処からともなく子守唄が聞こえ…る。
「おやすみなさい…」
しばらくすると寝息が聞こえた。
「皆さん!おはようございます。早速ですがお話があります!」
何だろうと皆が顔を見合わせているとクマ先生はニコニコと
「実は今度の月曜日は遠足に決まりました。なので各自お弁当と水筒とおやつを準備してください!」
クラスの皆が一斉に
「やったー!遠足だって!」
「楽しみだね!」
教室中がザワザワとしてる中チュー君がハイと手を挙げて
「ハイ!クマ先生ー!」
「はい、なんですか?チュー君」
「遠足は何処に行くんですか?」
チュー君が質問するとクマ先生がニッコリと
「それはですね!先生も楽しみにしている海です!」
海と聞いてクラスの皆も
「海だ!」
「海かー!すげー!楽しみだ!」
「私海なんて初めて!」
「海ってどんなとこ?」
「うーん?聞いた話だと大きな湖みたいらしいよ?」
「え?大きな湖?」
「そうなんだー」
私は皆の声を聞きながら
「海かぁ…」
ポツリと呟きながら
そう言えば小さい頃お父さんとお母さんで海水浴場行った記憶があるけど、こっちの海も同じなんだろうか?と考えているとクマ先生が手を叩き
「ハイハイ!皆さん落ち着いて!当日は校庭に集まってから海に出発しますからねー!忘れ物とか無いように、きちんと準備をしてくださいねー」
クマ先生が言うと皆が
「ハーイ!」
皆の声でふと我に返った。
あれ?私…そう言えば…お弁当箱とか水筒持ってない!
それにおやつを買うお金も持ってない!
このままじゃ!おやつ無しの遠足になってしまう!
どうしょう…キノコ達に相談する?
いや…そんな事言っても…どうせキノコ持っていけとか言われそう…いや!絶対に言う!
だったら相談する相手は決まってる。
私は学校の帰り道にカメちゃんとうーちゃんに
「あのね、2人に相談があるの」
そう言うとカメちゃんとうーちゃんが立ち止まって
「ん?なんだ?急に改まって」
「相談?何すうちゃん?」
「うん、今度遠足があるでしょ?実は私こっちのお金とか無くて…お弁当とか水筒とかを買うお金が無くて…」
2人はハッとした顔で
「そう言えばそうだ!すうがこっちのお金持ってる訳が無いもんな!」
「そうよね!すっかり忘れてた!ごめんなさい!すうちゃん!」
2人がワタワタと焦りながら
「そっかぁー金かぁ…そうだよな基本物々交換で今までやって来たもんなー」
こんな事を相談するのは気が引けたがこのままなのも困るし…
するとカメちゃんが
「ねぇ、すうちゃん私がお金出そうか?」
カメちゃんの言葉に私は首を振り
「それは、ダメだよ!お金の貸し借りだけはしちゃあダメってパパが…それに私も嫌なの、ごめんねカメちゃん」
言うとカメちゃんはショボンとして
「…うんわかった。そうだよね、でもどうしょうか?」
うーんと悩んでいるとうーちゃんが
「だったらバイトするしかないな!」
私はビックリしながら
「バイト?」
「確か町の掲示板に書き込みが出来るだろ?」
カメちゃんがパンと手を叩き
「あー!成る程!だったら早速行ってみよう!」
と私の手を掴んで来た。
私は焦りながら
「あの…でも私バイトとかした事無いけど良いの?」
「何言ってるんだよ!何事も経験だろ?向いてなかったら止めればいいだけなんだし!それに俺もカメも手伝うし取り敢えず掲示板見るだけでもいいから行ってみようぜ?」
それもそうかと思い直し
「うん!そだよね!行ってみる!」
そう言うと
「じゃ!決まりだな!取り敢えずランドセルは置いて行こうぜ、そしてまた此処に集合な!」
そう言うとうーちゃんが走って行ってしまった。
カメちゃんも
「私も急いで荷物置いてくるね!」
と手を振り行ってしまった。
私も急いでキノコのお家に走って帰った。
そして帰るなり
「ただいまー!」
「あ!お帰りなさいすうちゃんー!」
「今日は早いねー」
「おかえりー!」
私は急いでランドセルを下ろして
「あのね、今度遠足に行くから…お金が必要だからバイトに行ってくるね!」
早口で言うと
「バイト?ってなに?」
「遠足?ってなに?」
「お金?ってなに?」
私はキノコに
「えっと…遠足っていうのは、皆で一緒にお出かけして一緒にお弁当を食べたりしたりして…帰る迄が遠足…って言ってたけど…どういう意味だっけ?」
キノコに説明しながら遠足の意味を考えていると
「うわー!いいな遠足!」
「楽しそう!」
「お弁当にキノコー!」
「…キノコはいらない…」
そう言うとキノコ達からの
「美味しいのにー!」
「そうだよー!」
「遠足にぴったりー!」
文句を言おうとすると帽子のキノコが
「すうちゃん!すうちゃん!カメちゃんとうーちゃんとの待ち合わせに遅れちゃうよ!」
「ハッ!まずい!早くいきなきゃ!それじゃあ!行ってきます!」
走って、さっきの場所に戻るとうーちゃんが腕組しながら
「遅いぞ!」
私は
「ごめん!キノコ達に遠足の事説明してたら遅れちゃった。」
私は辺りを見渡して
「あれ?うーちゃんカメちゃんは?」
聞くと
「あー…。ほらあそこだ」
指指した方を見るとカメちゃんが手を振りながら
「2人ともーまってー!ハァハァ」
そして付くと
「良かったー。間に合った!」
3人が揃うと
「それじゃあ!掲示板の所行ってみようぜ!」
そう言うなり、うーちゃんはさっさと歩いて行ってしまった。
「もう、待ってよ!」
私とカメちゃんは慌ててうーちゃんの後ろに付いて行った。
町と言われていたから、てっきりお店とか色んな物があるんだろうかと期待していると…本当にただの住宅地だった。
お店が1つも無い…あるのは…綺麗に並んだお家ばっかりだった。
そして更に奥に進むと小さな広場があり、そこに掲示板らしき物が見えた。
うーちゃんが私とカメちゃんに振り向き
「ほら!あれが掲示板だ!」
指さされた掲示板を見ると結構色々な事が掛かれていた。
「これ?…」
掲示板の前に立ち内容を確認すると
果物を売りたいとか掃除のお願いとか多い様だった。
どれが良いのかな?と掲示板を覗き込んで見て
「うわー色々あるんだねー」
「うん、ここで売る事も買う事も出来るぽいね」
突然うーちゃんが
「あ!だったら俺達もキノコ取って来て、ついでに売ろうぜ!」
そう言われて、そう言えばそうだと
「私ちょと帰ってキノコ達取ってくるよ」
「じゃぁ!私は家からキノコさん達を入れる袋持ってくるね?」
「だったら俺は掲示板をチャックしながらキノコの事とか書いて待ってるから」
私達は
「わかった!じゃあ、ちょと待っててね!行こうカメちゃん!」
「うん!」
走ってまたキノコのお家に帰りキノコ達に説明すると
「いいよー!」
「どうぞー!」
「とってー!」
と早速抜こうとするとキノコ達が
「すうちゃん!僕達をたくさんは持てないでしょう?」
確かに私が持てる量なんてたかがしれてるけど…だったらどうしょう?するとキノコが
「一本だけ抜いて見て?」
言われるままに一本抜くと
「お願いしてみて!」
?意味が分からず
「え?どういう事?お願いって何を言えば良いの?」
「いーっぱいになれって!」
「いっぱい?」
言うと手の平からこぼれる程のキノコがミルミル増えていく
「うわー!これどうしたら良いの?」
慌てて聞くと
「もういいよって言ってみて?」
「も!もういいよ!」
するとピタリと止まった。
「ビックリしたー!でも一本キノコがあればたくさん増えるんだ…。」
「そうだよーいっぱいキノコ食べれるの!」
「凄いでしょ!」
「画期的でしょ!」
「…う、うん?」
逆に怖いと思ったけど…言わずにキノコを握りしめ
「それじゃ、私行ってくるね!」
「うん!」
「いっぱい売ってきてね!」
「行ってらっしゃいー!」
私はキノコを手に持って来た道を戻っていった。
途中カメちゃんと一緒になって2人でうーちゃんが居る掲示板の所に戻った。
「おー!戻ってきたか!」
私は2人にキノコの事を説明するとカメちゃんもうーちゃんもビックリしてたけど
まぁ…あのキノコなら、そう云う物なんだろうで落ち着いた。
良いんだろうか?と思ったけど私は考えない事にした。
「ところで何か良いバイトとかあった?」
聞くと、うーちゃんが胸を張り
「色々あるみたいだぞ!ここら辺がバイトの情報があるところだ。」
掲示板を指指した。
カメちゃんと掲示板を見ると
「うわー色々あるね何々?庭のお花達の水やり?こんな簡単なのでお金もらえるのかな?」
少し心配で聞くとカメちゃんが青い顔で
「お花達の水やり…」
うーちゃんも、ああって顔で
「結構大変だからじゃね?」
「大変?」
水やりが大変?首をかしげてるとカメちゃんが
「うーちゃんが言う通り…私も一度やったけど…凄く辛かった。」
「うわ!よくやったな花達の水やりなんて!俺でさえも面倒臭くてやんねーのに」
「…だってお花屋さんのおばさん足を怪我しちゃったから…それで私お手伝いしたんだけど…水やり上手く出来なくてお花達を枯らしそうになっちゃって…」
え?水やりの失敗って何?水のあげすぎ?とか?意味が分からず
「えーと?花にお水をあげるんだよね?」
カメちゃんとうーちゃんに聞くと2人は、うん、と頷き
「そうだよ?」
「まぁ…でもすうなら多分大丈夫だろう。うん!足まあまあ早いしなんとかなるだろう」
たかが水やりで足の早さは関係無いのに何で?
「はぁ?ちょっと待って何で足の早さが必要なの?」
カメちゃんとうーちゃんがえ?っという顔で
「もしかして知らないのか?」
「何が?」
「花は足が早いって…」
「それは切り花の話だよね?」
切り花は管理をしてないと直ぐ枯れてしまうから
「何いってるんだよ?花を切ったら、あいつら枯れちゃうだろ?」
話が噛み合わないカメちゃんを見ると
「もしかして…すうちゃんまだお花達を見た事無い?」
花を?そう言えば草原は見たけど花は無いかもしれない
「無いかも…」
そう言うとカメちゃんが
「やっぱり…だったら今回はこのお花達の水やりにしてみようか?」
カメちゃんが言うとうーちゃんも
「そうだな、見た方が早いもんな!」
そう言って2人に案内されて行った家は可愛い作りのお家だったけど…
お花屋さんなのに花が一本も無い何で?
するとカメちゃんが大きな声で
「こんにちわー!」
と声を掛けると家の中からズルズルと音をたてて出てきたのは大きなイグアナだった。
ビックリしているとワンピースを着たイグアナはしっぽを振りながら
「あらあら?カメちゃんこんにちわー。今日はどうしたの?お花を買いに来てくれたのかしら?」
カメちゃんが
「アナさん今日は違うの私達お花の水やりのバイトに来たの」
「あらあら!あなた達掲示板を見てお花の水やりを手伝ってくれるの?ありがとうね」
私は一本前に出て
「あの…今日はよろしくお願いします。」
頭を下げると
「あらー初めて見る子ね?私はイグアナのアナって言うのお嬢さんは?」
「私はすうって言います!」
「まあまあ!すうさんって言うのね私の事はアナって呼んでちょうだいね?」
「アナさん…あの私実はお花の水やり初めてで…どうやればいいんでしょうか?」
言うとアナさんが
「お花の水やり初めてなのね、わかったわ、そんなに難しい事じゃないの、ただ庭を走ってるお花達にお水をあげてくれれば」
私は聞き間違えたんだろうか?
お花達が走ってる?
アナさんを見ても、ふざけてる訳じゃ無いみたい…
カメちゃんとうーちゃんを見ても普通だ。
すると何処からかドタドタと音がする。
誰かが走ってるのか段々近付いてくる…
「ほら、来たわ!」
アナさんが指を指した方から、お花の集団がこっちに走ってきてる!
思わず
「何でお花が走ってるの!」
アナさんがニコニコと
「あれはね、太陽の光を効率良くとる為に走ってるらしいの健気よね?」
そう言う私達の前を花達が凄いスピードで走り去っていく…
「…あの?お花達走って行ってしまいましたけど?」
そう言うとアナさんはニコニコと
「大丈夫よーお花達はこのお庭をぐるぐると走ってるから、しばらくするとまた戻ってくわ」
そう言われても…あのスピードのお花達にどうやって水やりを?
「あの、アナさんあのお花達にどやって水やりをすれば?」
出来る気がしない。
するとアナさんが私の手にボトルを渡して
「これをお花達に渡して欲しいの」
これって…よくテレビで見たマラソン選手に給水で渡すやつ
「これをお花達に渡せば良いんですが?」
「そうなの!走ってる全てのお花にあげて欲しいの」
そんなお花の水やり見た事ないけど…
いやそもそもお花は走らない!
でもやるときめたのは私!
よし!と2人を見て
「私頑張るね!」
「俺達も手伝うぞ!」
「そうだよ頑張ろうね!」
ドタドタと音がして早速お花達が戻って来た。
「まずはどのお花が水が欲しいのか見分けて!」
ボトルを持って渡そうとしたが失敗!
「そのお花はさっき、お水渡したよ!」
何度かやってるうちに段々コツが分かってきて、どうにか全部のお花達に水を渡せた!
「ゼェゼェ!やったー!」
「終わった!」
「凄い出来たね!」
ニコニコとアナさんが
「お疲れ様ーハイこれ今日の分よー」
と渡してくれた。
するとうーちゃんが
「アナさんこれ」
とキノコを渡して
「何かしら?キノコ?良いの?お花の水やり手伝てもらったのにこんなもの迄もらってしまって?」
「これはサービスです。もしこのキノコがうまかったら今度買ってください!」
そう言うとアナさんは
「あらあら商売上手ね、わかったわ美味しかったらお友達にも紹介しておくわね?」
「ヘへ、毎度ありー」
私は
「あの、今日は本当にありがとうございます。」
頭を下げると
「いいのよー手伝てもらって本当に助かってるの、今私足をひねってしまって、お花達のお世話が出来なくて困ってたから今日はありがとうねー」
私達はアナさん挨拶をして3人で公園のベンチに座り
「この調子で行けば、お弁当箱と水筒とおやつは買えそうだよね!」
それから私達は毎日掲示板でキノコを売りアナさんの所でお花の水やりのバイトで…とうとう
「これだけあればお弁当箱とか大丈夫だよ!カメちゃんうーちゃん本当にありがとう!」
「は、こんぐらいたいした事じゃねーよ」
「そうそう、それに楽しかったよね!」
「確かにお花の水やりは最初大変だったけど最近じゃ上手に出来るようになってたよね!」
「それにアナさんの足大分良くなって、もう良いよって言ってくれたし、足良くなって良かった。」
「これでようやく買い物に行けるな?」
「うん!」
「それじゃあ!明日買いに行こうね!すうちゃん?」
カメちゃんに言われ
「そっか、私こっちでの初めてのお買い物だドキドキするよ!」
「だったら俺のお勧めの店を紹介するから楽しみにしとけよ!」
「私もすうちゃんと一緒に行きたいお店があるの!」
私はカメちゃんとうーちゃんに
「うん!」
と約束して別れた。
キノコのお家のドアを開けるなり
「ただいま!明日!カメちゃんとうーちゃんと一緒にお買い物に行ってくるね」
そう言うと
「あっ!帰って来た!お帰りなさいー!」
「えー!いいな楽しそうー!」
「面白そうー!」
と羨ましそうだった。
私はキノコ達に
「お弁当箱や水筒とかおやつのお金があまったら何かお土産買ってくるね!」
言うとキノコ達は
「えー、いいの?楽しみ」
「うんうん嬉しいね!」
「ドキドキでも無理しなくていいからね?」
そう言われたたけど…このお金はキノコ達のお陰でもあるし、少しでもお礼がしたかった。
明日のお買い物が楽しみで楽しみでフワフワした気持ちでベッドに入った。
「ちゃんと寝れるかな?」
心配するとキノコ達が
「大丈夫だよすうちゃん」
「うん」
「お休みなさいすうちゃん」
そして何処からともなく子守唄が聞こえ…る。
「おやすみなさい…」
しばらくすると寝息が聞こえた。
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