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おばあちゃんが亡くなった
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僕はお祖母ちゃんが大好きなんだ。優しいし、美味しい物を沢山用意してくれている。だから僕は両親より先に会いに行くんだ。
きっかけは、一人で電車に乗れたことを誉められたからだ。お祖母ちゃんは僕の成長を喜んでくれたのだ。
でも僕が行くのは決まってパパが休みになる1日前だ。僕が先に行くことをお祖母ちゃんは楽しみにしている。それでもママはお祖母ちゃんに迷惑を掛けたくなかったんだ。
「オッス」
片付け? が終わり僕が一安心していると、いきなり押し入れが開いて誰かの声がした。何事かと思い恐る恐る目をやる。すると、今片付けた物を押し分けながら中から人が這い出してきた。あまりの出来事に腰を抜かした。
「お前なあ、押し入れくらい片しておけ」
彼は呆気に取られて動けなくなった僕を見下すように言った。
「だって、お祖母ちゃんの家に行く前に片付けておけって言われたからだよ」
やっとの思いで言った。
そうなんだ。僕は部屋にあった玩具などを押し入れにぶち込んで片付けを済ませたつもりになっていたのだ。
「お前の性格考えるべきだったな」
彼は意味不明なこと言っていた。
僕のことを良く知っている人だと思ったけど、心当たりが全くない。
「何なんだよ。早く仕舞ってくれよ」
泣き出しそうな僕を尻目に、彼は下に置いてあった荷物を全部放り出していた。
「止めてくれ!」
僕はソイツの足をを必死に掴んだ。
でもソイツは訊かない。
あれよあれよと言う間に、僕の部屋は押し入れに仕舞ってあった荷物で溢れかえっていた。
「さあ、これから冒険の旅へ出るぞ」
又意味不明だ。
第一押し入れの中でどんな冒険が待っているんだ?
「待てよ、一体何処へ行く気なんだい?」
「決まっているじゃないか? 熊谷のお祖母ちゃんの家だよ」
彼の言葉にまた腰を抜かしそうになった。
「そうだ。その前に両親に挨拶だったな。『お祖母ちゃんの家に行ってくる』って言ってこい」
「さっき言ってきたよ」
「いや、もう一度だ」
「あのー、この部屋は?」
「此処はこのままだ。帰れる場所だからな」
「何だよ、まったく」
怒りが込み上げてくる。
でも仕方なく両親の元に行くことにした。
「ボク、くれぐれもそそうのないようにね」
ママは本当に心配性で、僕がお祖母ちゃんに迷惑かけると思っていたのだ。実は僕一人の熊谷行きはお祖母ちゃんが言い出したことなのだ。でもそれは二人だけの秘密だったのだ。
電車でもバスでも熊谷駅には行ける。
ただ電車の方が正解に早く着く。だから僕達は駅に急ぐことにした。
ープシューー
電車が駅に着いてドアが開く。その途端にムッという熱気に体の全てが覆われた。
「あぢー」
同じ埼玉なのに風さえも違って感じた。
明日からお盆だって言うのにかなり暑い。
「又日本一にならないかな?」
「四万十に抜かれたのがそんなに口惜しい?」
そんな会話はしていないのに彼は知っていた。まあ、僕にも解ることだけどね……
「そりゃそうだよ。『俺のお祖母ちゃんは熊谷に居る』って言うだけで、話の中心にいられるんだからな」
彼の話に合わせながらもミストを探す。でもその前に階段を眺めてみた。
熊谷の階段には暑さ凌ぎになるように涼しげな絵が描いてあるんだ。
スイカの絵だったり、鯉の絵だったりする。
「ミストもいいけど、この絵は目から涼しくなるみたいだな」
「確かにそれはあるな」
「だろ?」
僕達はさっき電車の中で色々な話をした。
その結果、彼は本当に未来から来た僕だと言うことを理解した。
お祖母ちゃんが亡くなる前に『子供の頃に戻って真っ青な空がみたい』って言ったらしいんだ。
だから彼はタイムマシーンを作り上げたのだ。
今日はその試運転だったのだ。
小さな空間毎の移動だから、押し入れになったそうだ。
「トイレより良いだろう?」
自慢気に彼は言った。
今のトイレは水洗だけど昔は……
そう考えながら頭を振った。
押し入れのタイムマシーンの操作するのは車のハンドルだ。
彼は大きなバッグにそれを入れてきた。
お祖母ちゃんの家の押し入れで試すためだった。
お祖母ちゃんは彼を見ても平然としていた。
もしかしたら、事前にタイムマシンの話したのか?
って言うことは僕に会いにくる前に、お祖母ちゃんの家に来たのかな?
お祖母ちゃんは遅れてくる両親のためにもあって、ご馳走を沢山用意していた。
お腹が膨らんだので、彼はお祖母ちゃんをタイムマシンへと案内した。
「約束守ったよ」
彼はそう言いながら過去に向かってハンドルをきった。
その言葉はタイムマシンで此処に来たことを物語っていた。
だからかな?
お祖母ちゃんの家の押し入れはキチンと整理されていた。僕の押し入れとは雲泥の差だ。
きっかけは、一人で電車に乗れたことを誉められたからだ。お祖母ちゃんは僕の成長を喜んでくれたのだ。
でも僕が行くのは決まってパパが休みになる1日前だ。僕が先に行くことをお祖母ちゃんは楽しみにしている。それでもママはお祖母ちゃんに迷惑を掛けたくなかったんだ。
「オッス」
片付け? が終わり僕が一安心していると、いきなり押し入れが開いて誰かの声がした。何事かと思い恐る恐る目をやる。すると、今片付けた物を押し分けながら中から人が這い出してきた。あまりの出来事に腰を抜かした。
「お前なあ、押し入れくらい片しておけ」
彼は呆気に取られて動けなくなった僕を見下すように言った。
「だって、お祖母ちゃんの家に行く前に片付けておけって言われたからだよ」
やっとの思いで言った。
そうなんだ。僕は部屋にあった玩具などを押し入れにぶち込んで片付けを済ませたつもりになっていたのだ。
「お前の性格考えるべきだったな」
彼は意味不明なこと言っていた。
僕のことを良く知っている人だと思ったけど、心当たりが全くない。
「何なんだよ。早く仕舞ってくれよ」
泣き出しそうな僕を尻目に、彼は下に置いてあった荷物を全部放り出していた。
「止めてくれ!」
僕はソイツの足をを必死に掴んだ。
でもソイツは訊かない。
あれよあれよと言う間に、僕の部屋は押し入れに仕舞ってあった荷物で溢れかえっていた。
「さあ、これから冒険の旅へ出るぞ」
又意味不明だ。
第一押し入れの中でどんな冒険が待っているんだ?
「待てよ、一体何処へ行く気なんだい?」
「決まっているじゃないか? 熊谷のお祖母ちゃんの家だよ」
彼の言葉にまた腰を抜かしそうになった。
「そうだ。その前に両親に挨拶だったな。『お祖母ちゃんの家に行ってくる』って言ってこい」
「さっき言ってきたよ」
「いや、もう一度だ」
「あのー、この部屋は?」
「此処はこのままだ。帰れる場所だからな」
「何だよ、まったく」
怒りが込み上げてくる。
でも仕方なく両親の元に行くことにした。
「ボク、くれぐれもそそうのないようにね」
ママは本当に心配性で、僕がお祖母ちゃんに迷惑かけると思っていたのだ。実は僕一人の熊谷行きはお祖母ちゃんが言い出したことなのだ。でもそれは二人だけの秘密だったのだ。
電車でもバスでも熊谷駅には行ける。
ただ電車の方が正解に早く着く。だから僕達は駅に急ぐことにした。
ープシューー
電車が駅に着いてドアが開く。その途端にムッという熱気に体の全てが覆われた。
「あぢー」
同じ埼玉なのに風さえも違って感じた。
明日からお盆だって言うのにかなり暑い。
「又日本一にならないかな?」
「四万十に抜かれたのがそんなに口惜しい?」
そんな会話はしていないのに彼は知っていた。まあ、僕にも解ることだけどね……
「そりゃそうだよ。『俺のお祖母ちゃんは熊谷に居る』って言うだけで、話の中心にいられるんだからな」
彼の話に合わせながらもミストを探す。でもその前に階段を眺めてみた。
熊谷の階段には暑さ凌ぎになるように涼しげな絵が描いてあるんだ。
スイカの絵だったり、鯉の絵だったりする。
「ミストもいいけど、この絵は目から涼しくなるみたいだな」
「確かにそれはあるな」
「だろ?」
僕達はさっき電車の中で色々な話をした。
その結果、彼は本当に未来から来た僕だと言うことを理解した。
お祖母ちゃんが亡くなる前に『子供の頃に戻って真っ青な空がみたい』って言ったらしいんだ。
だから彼はタイムマシーンを作り上げたのだ。
今日はその試運転だったのだ。
小さな空間毎の移動だから、押し入れになったそうだ。
「トイレより良いだろう?」
自慢気に彼は言った。
今のトイレは水洗だけど昔は……
そう考えながら頭を振った。
押し入れのタイムマシーンの操作するのは車のハンドルだ。
彼は大きなバッグにそれを入れてきた。
お祖母ちゃんの家の押し入れで試すためだった。
お祖母ちゃんは彼を見ても平然としていた。
もしかしたら、事前にタイムマシンの話したのか?
って言うことは僕に会いにくる前に、お祖母ちゃんの家に来たのかな?
お祖母ちゃんは遅れてくる両親のためにもあって、ご馳走を沢山用意していた。
お腹が膨らんだので、彼はお祖母ちゃんをタイムマシンへと案内した。
「約束守ったよ」
彼はそう言いながら過去に向かってハンドルをきった。
その言葉はタイムマシンで此処に来たことを物語っていた。
だからかな?
お祖母ちゃんの家の押し入れはキチンと整理されていた。僕の押し入れとは雲泥の差だ。
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