12 / 45
幼なじみ・木暮悠哉
しおりを挟む
俺は幼馴染みだった岩城(いわき)みずほの告別式に出席していた。
学校の屋上から飛び降りたんだ。
でも自殺ではなかった。
どうやら誰かに突き落とされたらしいのだ。
それは通夜の準備中に発覚したようだ。
俺の親友の磐城瑞穂(いわきみずほ)が見つけたのだ。
実は、瑞穂はみずほの恋人だったんだ。
岩城みずほ遺体は、送り出した時とほぼ同じ状態のまま帰って来たようだ。
CTなどの最新機器を駆使してくれたからだった。
死因は全身打撲と脳挫傷。
飛び降りた事実に間違いなかったが一つだけ気になる箇所があったようだ。
それは、胸元に微かに付いた痣。
もし打ち付けたのだとしたら、もっと強く出るらしいのだ。
物凄く気になった瑞穂は悪いと思いながらその部分を見て、痣が手の形になっているに気付いたのだ。
警察は頭を抱えた。
みずほが飛び降りた屋上にはクラスメートが全員集まっていたそうだ。
父親の葬儀中だった松尾有美(まつおゆみ)と、サッカーの練習試合会場へ向かっていた磐城瑞穂を除いて……
そう……
全員が自殺の目撃者だったからだ。
二人は同じ保育園に通っていた。
だから何時もこんがらがって、騒動を起こしていたんだ。
だって二人とも《いわきみずほ》だったからだ。
二人は犬猿の仲だった。
事の発端は瑞穂のお祖母ちゃんが紙オムツを届けたことに始まる。
新入りの保育士が間違えてみずほに渡したのだ。
中身を見てみずほは泣き出した。
そして余りに泣きすぎて、お漏らしをしてしまったのだ。
それはみずほにとって汚点となってしまったのだった。
みずほはその時はもうとっくにオムツを卒業していたのだ。
そんなことを知らない瑞穂は地区の運動会でみずほに恋をした。
――バシッ。
みずほの平手打ちが炸裂した。
瑞穂が勝手に惚れて強引にキスをしたからだった。
そんな二人がラブラブな関係になるなんて……
同じ高校には通わなかったけど、俺は本当に陰で二人を応援していたんだ。
俺は岩城みずほの旅立ちを一般席から見守っていた。
その中には瑞穂の姿もあった。
いくら結婚を許された恋人でも、家族席には座れないのだ。
二人は十五歳同志だったけど、双方の家族の公認の仲だったのだ。
瑞穂の哀しみが俺の心を打ち、涙が後から後から溢れ出てきた。
ハンカチで拭っても拭ってもダメだったのだ。
そっと瑞穂を見ると、苦しそうに俯いていた。
(恋人が殺されたのかも知れないのだ。それもクラスメートの誰かに……俺だったら気が狂ってしまうな)
そんなことをずっと考えていた。
この時はもう殆どの人がみずほが自殺ではないことを知っていたのだ。
木魚と銅鑼の音が斎場内にあるホールに広がる。
そこかしこですすり泣きの音が聞こえる。
その中には瑞穂のライバルの橋本翔太(はしもとしょうた)の姿もあった。
俺と瑞穂は一緒の少年サッカー団だった。
橋本翔太は違う少年サッカー団で、時々試合もあり良く対戦で顔を合わせていたのだった。
俺はこっそりと其処へ移動した。
「さっき聞いたのだけど、みずほが自殺じゃないって知ってた?」
俺の質問に橋本翔太は頷いた。
「朝ね。瑞穂はみずほさんと逢い引きをしていたんだ」
「逢い引き!?」
「うん。二人は示し合わせて、愛の時間を堪能していた。『オハヨー』『好きだよ』『アイシテル』なんて言い合って……」
「やるうー」
「みずほさんは赤い糸を持っていて、サッカーグランドの見える木に結び付けるんだ。『サッカーが上達しますように』そう言いながらね。そして『はい、私のおまじない効くのよ』って言って、その糸を瑞穂のスパイクの中に入れるんだよ」
「見てたのか?」
翔太は頷いた。
「みずほさんがどうして亡くなったのか詳しいことは知らないけど……」
「みずほには誰かに突かれたような痣があったそうだ」
「そりゃあ、殺しの可能性も否定出来ないかも知れないな。誰かに突き落とされたのか? でもあの時、確か大勢の人が屋上に集まっていたと言っていたな」
「うん。確か全員が自殺の目撃者だとか言っていたな……あーあ、こりゃ難航するな」
俺は何故翔太がこんな話しを始めたのか解らずにいた。
「町田百合子(まちだゆりこ)って知ってる?」
翔太は突然話を変えた。
「えっ、誰それ?」
「あっ、知らなければいいんだ」
「何だよ、気になるな。もしかしたら何かみずほと関係あるの?」
「いや、違うと思う。何て言うか気持ち悪いんだよ、ストーカーみたいでな」
「ストーカーとは穏やかじゃないな」
「うん。そうなんだ。気が付けば何時も傍にいるんだよ。この間も……」
翔太は、そう前置きしてから話し始めた。
サッカーの練習試合の前日、監督が言ったそうだ。『明日の試合の出来具合を見て、新入生からレギュラーを決める』
と――。
瑞穂も翔太同様にそれを目指して頑張ってきた。
二人は本当にいいライバルだったんだ。
でも翔太は独り言を呟いてしまったそうだ。
瑞穂とみずほがいちゃついていたその木の脇で『磐城がグランドに来なければ』
と――。
最後の別れに柩の中に花を入れる。
俺は別れを惜しむ振りをして、瑞穂を見ていた。
瑞穂は隠し持った赤い糸をみずほの指先に結んだ。
(もしかしたらさっき翔太の言ってたおまじないの赤い糸かな?)
何気にそう思った。
それはきっと、さっきまで瑞穂の小指に結ばれていたのではないのか?
二人は運命の赤い糸で繋がれている。
そう思った。
きっとみずほの愛に報いるために、それを入れたのだろう。
何故瑞穂がモテるのか解らないけど、みずほは一途に愛していたのだ。
どんなに綺麗な花で飾られても柩の中のみずほが痛々しい。
今にも起き上がってきて何か言いたそうだった。
俺もみずほの死を受け入れたくなかっただけなのかもしれない。
みずほの見える小窓越しに唇を近付けた瑞穂。
きっとキスでもしてやりたかったのだろう。
でも釘付けされた柩はもう二度と開くことが出来ないのだ。
俺の心中に虚しさだけが心の隅々まで広がっていった。
「ところで、お兄さんを殺した犯人は見つかったの?」
「いや、まだだよ」
「木暮(こぐれ)や瑞穂とのリフティング大会楽しみにして行ったら……」
「俺の兄貴が変死したからな」
「確か、デパートのエレベーターの前だったよね」
「あの遺体を見たら、何もする気になれなくなっちゃってさ」
「でも、又何時か戦おうよ」
翔太はそう言って、斎場を後にした。
俺は瑞穂とみずほの付き合い出したいきさつを知っていた。
だから、みずほを殺した犯人が憎くて堪らなくなった。
(もしかしたらこの中に居るのだろうか?)
気が付くと、告別式を終え会場を後にするみずほのクラスメートの一人一人を見つめている俺がいた。
学校の屋上から飛び降りたんだ。
でも自殺ではなかった。
どうやら誰かに突き落とされたらしいのだ。
それは通夜の準備中に発覚したようだ。
俺の親友の磐城瑞穂(いわきみずほ)が見つけたのだ。
実は、瑞穂はみずほの恋人だったんだ。
岩城みずほ遺体は、送り出した時とほぼ同じ状態のまま帰って来たようだ。
CTなどの最新機器を駆使してくれたからだった。
死因は全身打撲と脳挫傷。
飛び降りた事実に間違いなかったが一つだけ気になる箇所があったようだ。
それは、胸元に微かに付いた痣。
もし打ち付けたのだとしたら、もっと強く出るらしいのだ。
物凄く気になった瑞穂は悪いと思いながらその部分を見て、痣が手の形になっているに気付いたのだ。
警察は頭を抱えた。
みずほが飛び降りた屋上にはクラスメートが全員集まっていたそうだ。
父親の葬儀中だった松尾有美(まつおゆみ)と、サッカーの練習試合会場へ向かっていた磐城瑞穂を除いて……
そう……
全員が自殺の目撃者だったからだ。
二人は同じ保育園に通っていた。
だから何時もこんがらがって、騒動を起こしていたんだ。
だって二人とも《いわきみずほ》だったからだ。
二人は犬猿の仲だった。
事の発端は瑞穂のお祖母ちゃんが紙オムツを届けたことに始まる。
新入りの保育士が間違えてみずほに渡したのだ。
中身を見てみずほは泣き出した。
そして余りに泣きすぎて、お漏らしをしてしまったのだ。
それはみずほにとって汚点となってしまったのだった。
みずほはその時はもうとっくにオムツを卒業していたのだ。
そんなことを知らない瑞穂は地区の運動会でみずほに恋をした。
――バシッ。
みずほの平手打ちが炸裂した。
瑞穂が勝手に惚れて強引にキスをしたからだった。
そんな二人がラブラブな関係になるなんて……
同じ高校には通わなかったけど、俺は本当に陰で二人を応援していたんだ。
俺は岩城みずほの旅立ちを一般席から見守っていた。
その中には瑞穂の姿もあった。
いくら結婚を許された恋人でも、家族席には座れないのだ。
二人は十五歳同志だったけど、双方の家族の公認の仲だったのだ。
瑞穂の哀しみが俺の心を打ち、涙が後から後から溢れ出てきた。
ハンカチで拭っても拭ってもダメだったのだ。
そっと瑞穂を見ると、苦しそうに俯いていた。
(恋人が殺されたのかも知れないのだ。それもクラスメートの誰かに……俺だったら気が狂ってしまうな)
そんなことをずっと考えていた。
この時はもう殆どの人がみずほが自殺ではないことを知っていたのだ。
木魚と銅鑼の音が斎場内にあるホールに広がる。
そこかしこですすり泣きの音が聞こえる。
その中には瑞穂のライバルの橋本翔太(はしもとしょうた)の姿もあった。
俺と瑞穂は一緒の少年サッカー団だった。
橋本翔太は違う少年サッカー団で、時々試合もあり良く対戦で顔を合わせていたのだった。
俺はこっそりと其処へ移動した。
「さっき聞いたのだけど、みずほが自殺じゃないって知ってた?」
俺の質問に橋本翔太は頷いた。
「朝ね。瑞穂はみずほさんと逢い引きをしていたんだ」
「逢い引き!?」
「うん。二人は示し合わせて、愛の時間を堪能していた。『オハヨー』『好きだよ』『アイシテル』なんて言い合って……」
「やるうー」
「みずほさんは赤い糸を持っていて、サッカーグランドの見える木に結び付けるんだ。『サッカーが上達しますように』そう言いながらね。そして『はい、私のおまじない効くのよ』って言って、その糸を瑞穂のスパイクの中に入れるんだよ」
「見てたのか?」
翔太は頷いた。
「みずほさんがどうして亡くなったのか詳しいことは知らないけど……」
「みずほには誰かに突かれたような痣があったそうだ」
「そりゃあ、殺しの可能性も否定出来ないかも知れないな。誰かに突き落とされたのか? でもあの時、確か大勢の人が屋上に集まっていたと言っていたな」
「うん。確か全員が自殺の目撃者だとか言っていたな……あーあ、こりゃ難航するな」
俺は何故翔太がこんな話しを始めたのか解らずにいた。
「町田百合子(まちだゆりこ)って知ってる?」
翔太は突然話を変えた。
「えっ、誰それ?」
「あっ、知らなければいいんだ」
「何だよ、気になるな。もしかしたら何かみずほと関係あるの?」
「いや、違うと思う。何て言うか気持ち悪いんだよ、ストーカーみたいでな」
「ストーカーとは穏やかじゃないな」
「うん。そうなんだ。気が付けば何時も傍にいるんだよ。この間も……」
翔太は、そう前置きしてから話し始めた。
サッカーの練習試合の前日、監督が言ったそうだ。『明日の試合の出来具合を見て、新入生からレギュラーを決める』
と――。
瑞穂も翔太同様にそれを目指して頑張ってきた。
二人は本当にいいライバルだったんだ。
でも翔太は独り言を呟いてしまったそうだ。
瑞穂とみずほがいちゃついていたその木の脇で『磐城がグランドに来なければ』
と――。
最後の別れに柩の中に花を入れる。
俺は別れを惜しむ振りをして、瑞穂を見ていた。
瑞穂は隠し持った赤い糸をみずほの指先に結んだ。
(もしかしたらさっき翔太の言ってたおまじないの赤い糸かな?)
何気にそう思った。
それはきっと、さっきまで瑞穂の小指に結ばれていたのではないのか?
二人は運命の赤い糸で繋がれている。
そう思った。
きっとみずほの愛に報いるために、それを入れたのだろう。
何故瑞穂がモテるのか解らないけど、みずほは一途に愛していたのだ。
どんなに綺麗な花で飾られても柩の中のみずほが痛々しい。
今にも起き上がってきて何か言いたそうだった。
俺もみずほの死を受け入れたくなかっただけなのかもしれない。
みずほの見える小窓越しに唇を近付けた瑞穂。
きっとキスでもしてやりたかったのだろう。
でも釘付けされた柩はもう二度と開くことが出来ないのだ。
俺の心中に虚しさだけが心の隅々まで広がっていった。
「ところで、お兄さんを殺した犯人は見つかったの?」
「いや、まだだよ」
「木暮(こぐれ)や瑞穂とのリフティング大会楽しみにして行ったら……」
「俺の兄貴が変死したからな」
「確か、デパートのエレベーターの前だったよね」
「あの遺体を見たら、何もする気になれなくなっちゃってさ」
「でも、又何時か戦おうよ」
翔太はそう言って、斎場を後にした。
俺は瑞穂とみずほの付き合い出したいきさつを知っていた。
だから、みずほを殺した犯人が憎くて堪らなくなった。
(もしかしたらこの中に居るのだろうか?)
気が付くと、告別式を終え会場を後にするみずほのクラスメートの一人一人を見つめている俺がいた。
0
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】限界離婚
仲 奈華 (nakanaka)
ミステリー
もう限界だ。
「離婚してください」
丸田広一は妻にそう告げた。妻は激怒し、言い争いになる。広一は頭に鈍器で殴られたような衝撃を受け床に倒れ伏せた。振り返るとそこには妻がいた。広一はそのまま意識を失った。
丸田広一の息子の嫁、鈴奈はもう耐える事ができなかった。体調を崩し病院へ行く。医師に告げられた言葉にショックを受け、夫に連絡しようとするが、SNSが既読にならず、電話も繋がらない。もう諦め離婚届だけを置いて実家に帰った。
丸田広一の妻、京香は手足の違和感を感じていた。自分が家族から嫌われている事は知っている。高齢な姑、離婚を仄めかす夫、可愛くない嫁、誰かが私を害そうとしている気がする。渡されていた離婚届に署名をして役所に提出した。もう私は自由の身だ。あの人の所へ向かった。
広一の母、文は途方にくれた。大事な物が無くなっていく。今日は通帳が無くなった。いくら探しても見つからない。まさかとは思うが最近様子が可笑しいあの女が盗んだのかもしれない。衰えた体を動かして、家の中を探し回った。
出張からかえってきた広一の息子、良は家につき愕然とした。信じていた安心できる場所がガラガラと崩れ落ちる。後始末に追われ、いなくなった妻の元へ向かう。妻に頭を下げて別れたくないと懇願した。
平和だった丸田家に襲い掛かる不幸。どんどん倒れる家族。
信じていた家族の形が崩れていく。
倒されたのは誰のせい?
倒れた達磨は再び起き上がる。
丸田家の危機と、それを克服するまでの物語。
丸田 広一…65歳。定年退職したばかり。
丸田 京香…66歳。半年前に退職した。
丸田 良…38歳。営業職。出張が多い。
丸田 鈴奈…33歳。
丸田 勇太…3歳。
丸田 文…82歳。専業主婦。
麗奈…広一が定期的に会っている女。
※7月13日初回完結
※7月14日深夜 忘れたはずの思い~エピローグまでを加筆修正して投稿しました。話数も増やしています。
※7月15日【裏】登場人物紹介追記しました。
2026年1月ジャンルを大衆文学→ミステリーに変更しています。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる