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日常
結衣side
しおりを挟む榊さんは薬を飲み1時間ほど経つとすぐにまた仕事を始めた。
榊「食後のコーヒーお淹れしました。」
琉「ありがとう。」
秀「おぉ!榊さんありがとう!」
結「もう!コーヒーなら私が淹れたのに!!」
榊「いいえ。私の仕事ですから。」
榊さんは全く休もうとしない。
薬で何とか熱下がってるだけなのに……。
私がそんな榊さんを心配してじっと見てると…
榊「結衣様、何か私の顔についていますか?」
と言って来た。
心配してるの分かってるくせに。
私はそっぽを向いて「別に。」と応えた。
そんな私をみて榊さんは分かりやすくため息をついた。
榊「結衣様は試験勉強はよろしいのですか?もうすぐ試験でしょう。」
その一言になんかカチンと来てしまった私は頬を膨らませた。
結「もういいっ!榊さんなんて知らないっ!!」
そう言い放ち自分の部屋へ行くことにした。
そんな部屋に行く私を見て琉生お兄ちゃんと秀兄は
琉「結衣なんで怒ってるんだ?」
秀「さぁ?」
なんで話してるのが聞こえる。
2人は榊さんが無理してるの知らないからそう言えるんだよ。とか思うけど…
榊さんが無理して頑張ってる以上私から言うわけにもいかない。
複雑。
部屋に戻って勉強を始めるとさっき近藤くんが言っていたことがふと浮かんだ。
近藤くん…何を言おうとしてたんだろう……。
近藤くんの連絡先は知らないし、クラスが違うからあまり普段会うこともない。
太陽さんからは諦めろとか言われてるみたいだから太陽さんに聞くのはなんか違うし…
結「あぁー!!」
もう考えること多すぎて勉強捗らないよっ!
するとコンコンとノックする音が聞こえた。
返事をしてみると秀兄だった。
結「どうしたの?秀兄。」
秀「なんか…結衣ちゃん色々と悩んでるんじゃないかなーと思って。」
結「大丈夫!」
秀「こら!そうやって思っている事をいつも口にしないから爆発するんだよ?」
結「でも……。」
秀「聞いた事は他言しないし話してみてごらん?俺ももう後悔したくないんだ。だから話して欲しい。」
そう真剣に話す秀兄。
私は秀兄に考えている2つの事を話してみることにした。
秀「榊さんがねぇ…でも頑張ろうとしてるからこっちが心配したところで、って感じなんだろうけど……。」
結「そうなの。」
秀「でも…それは兄貴にも話した方がいいかもね。自分のことを自分で少しでも出来る様になれば榊さんの負担も減るだろうし!」
結「そうだね。」
秀「あと、陽斗くんのことは結衣ちゃんはあまり気にすることないと思うよ!機会を見て向こうからまた話してくるだろうし!」
そう言うと秀兄はニヤニヤした。
私がその意味を理解できるのはもう少し先のお話。
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