ブラッドレイ家の夏休み ~たわわ義妹の水着姿を見て意気消沈した令嬢は完璧彼氏に岩場で育乳され、次期宗主はセクシー脱衣の罠にも嵌められる、他~

鈴田在可

文字の大きさ
19 / 21
父編

夏の思い出 ✤✤✤

しおりを挟む
女性上位あり、下品な祭り注意

***

 部屋を飛び出し、滞在中の別荘も飛び出したロゼは、ただひたすらに走っていた。

 魔力はないがロゼは、自分の脚力だけを頼りに闇夜の中を猛然と走り続け、ようやく、目的地のとある村へと辿り着いた。

 その小さな村には夏の盛りに子宝祈願の祭りを開催している。村に唯一ある寺院の周囲では露店なども出ているが、精力増強のための薬などもこれ見よがしに売られていたりする。

 寺院の祭壇にはこの時期だけ、男性器を模した巨大な木造のご本尊が祀られていて、ご本尊が乾かないようにと、夜中でも一定の時間で水を掛けなければならないそうだ。

 こんな夜更けでは露店も閉まっているだろうが、水を掛ける役割の司祭を始めとして、誰か起きている者に尋ねれば薬が手に入るのではないかと、ロゼはその可能性に賭けていた。

 ロゼが欲しいのは睡眠薬だ。薬でアークを眠らせ、その間に思う存分ズッコンバッコンやって、スッカラカンになるまで精子を搾り取ってやるつもりだ。

(妊活への執念舐めんなよおおぉぉぉっ!)

 ロゼの思いが天へ届いたのか、村に入ってすぐ、真夜中にも関わらず若者同士でワイワイと集まって語り合っている集団を見つけた。

 運良くその中の一人に実家が薬屋を営んでいるという若者がいたため、ロゼは頼み込んで睡眠薬と、それから、枯れてもまたバッキバキに復活できるという精力増強剤と、そして、「子供ができやすくなる薬」なるものをお勧めされるがまま購入した。










 再び走って別荘に戻って来た頃には、もうすぐ夜明けという時間帯だった。ロゼは超強力睡眠薬と精力増強剤を口移しでアークへ飲ませてから、自身も子供ができやすくなる薬を飲んだ。

 ロゼははやる心を抑えながらシャワーでさっと汗を流した後に、全裸のままアークに跨がった。

 アークの男根は精力増強剤のおかげか、何をせずとも硬く天を向いている。

 裏筋を秘裂に添わせて擦ると、期待に膨らむロゼの淫穴は充分に濡れ濡れだったらしく、ヌチュヌチュといやらしい音が鳴って、溢れた蜜が陰茎を伝い落ちていった。

 ロゼは指でくぱりと秘裂を開くと、アークの先端を嵌め込み、腰を落として彼の全てを飲み込んだ。

「あっ! イっちゃう! イっちゃうう……っ!」

 ズン、と最奥に彼のモノが当たった刺激でロゼは達した。涙が出るくらいに気持ちが良くて、ロゼは愛するアークと子作りセックスができる幸運に感謝した。

 アークは仕事で家にいないことも多いが、ロゼは本当は、アークのそばに四六時中ずっといたいと思っている。

 ロゼはアークと毎日毎時毎秒繋がっていたいくらいに深く彼を愛している。ロゼにとってはアークこそが幸せの源だった。

「……っ……く……」

 ロゼが上り詰めそうになりながら騎乗位で激しく腰を振っていると、アークの吐息のような色っぽい声が聞こえてきた。

「アーちゃん、気持ちいいの? いいのよ、中に出してっ! アーちゃんの赤ちゃんが欲しいのっ!」

 ロゼが叫んで膣をきつく締めながら動きを早めると、アークの陰茎がビクビクッと震え、彼女の体内が温かなもので満たされた。

 それと同時にロゼの心も喜びで満たされ、彼女もすぐに長い長い絶頂を味わった。

「アーちゃん……! もっと……! もっとちょうだい!」

 アークの大量の子種を浴びたかったロゼは、強請るように声を上げて再び動き出し、行為に耽溺した。










 薬の影響なのか、アークは昼過ぎにようやく起き出してきた。

 ロゼも昨晩のアークが激しすぎて疲れたからと適当な理由をつけて、レオハルトをアークに任せて部屋に籠もっていた。

 ロゼは夕食時に会ったシオンに、念願の受精を見破られて声を上げられるまでは、昨夜の出来事は内緒にしていた。

 ロゼの胎の中に新しい命が宿ったことを知ったアークは、珍しくも顔に驚きの表情を浮かべていたので、ロゼは夫を出し抜けたことに歓喜した。

 アークは昨夜のロゼの行動を魔法で探った後、半ば呆れてもいたようだったが、デキたものはしょうがないと、本当は嬉しいくせにそんなことも言っていた。

「ヤり溜めするぞ」

 ところが、ロゼがアークにギャフンと言わせることができたのはそこまでで、妊娠で体調が悪くなることを見越したアークに、彼女は半ば監禁のように部屋に連れ込まれた。

 ロゼはあれほど願っていた中出しで、鬼のように責めてくるアークにヤりまくられて、無間絶頂地獄を味わい続け、白旗を揚げ続けた。

 その結果ロゼは滞在中の初日しか海遊びができなかったが、別荘でずっとアークの愛を独り占めできたことは、夏の良い思い出となった。










***





《後日談》


「ねえカイちゃん、そろそろ性別わかるかしら? 見てもらってもいい?」

「あ、そうだね…… じゃあ見てみるね」

 透視魔法で自分のお腹を探るカインを見ながら、ロゼはワクワクしていた。

「えーっと……」

「どっち? どっち?」

 カインはとても言い難そうにしている。

「………………男」



「何でよぉぉぉぉっ!」





父編了
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

ヴェルセット公爵家令嬢クラリッサはどこへ消えた?

ルーシャオ
恋愛
完璧な令嬢であれとヴェルセット公爵家令嬢クラリッサは期待を一身に受けて育ったが、婚約相手のイアムス王国デルバート王子はそんなクラリッサを嫌っていた。挙げ句の果てに、隣国の皇女を巻き込んで婚約破棄事件まで起こしてしまう。長年の王子からの嫌がらせに、ついにクラリッサは心が折れて行方不明に——そして約十二年後、王城の古井戸でその白骨遺体が発見されたのだった。 一方、隣国の法医学者エルネスト・クロードはロロベスキ侯爵夫人ことマダム・マーガリーの要請でイアムス王国にやってきて、白骨死体のスケッチを見てクラリッサではないと看破する。クラリッサは行方不明になって、どこへ消えた? 今はどこにいる? 本当に死んだのか? イアムス王国の人々が彼女を惜しみ、探そうとしている中、クロードは情報収集を進めていくうちに重要参考人たちと話をして——?

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?

きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。 しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……

裏切りの先にあるもの

マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。 結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

おかしくなったのは、彼女が我が家にやってきてからでした。

ましゅぺちーの
恋愛
公爵家の令嬢であるリリスは家族と婚約者に愛されて幸せの中にいた。 そんな時、リリスの父の弟夫婦が不慮の事故で亡くなり、その娘を我が家で引き取ることになった。 娘の名前はシルビア。天使のように可愛らしく愛嬌のある彼女はすぐに一家に馴染んでいった。 それに対してリリスは次第に家で孤立していき、シルビアに嫌がらせをしているとの噂までたち始めた。 婚約者もシルビアに奪われ、父からは勘当を言い渡される。 リリスは平民として第二の人生を歩み始める。 全8話。完結まで執筆済みです。 この作品は小説家になろう様にも掲載しています。

処理中です...