獣人姫は逃げまくる~箱入りな魔性獣人姫は初恋の人と初彼と幼馴染と義父に手籠めにされかかって逃げたけどそのうちの一人と番になりました~ R18

鈴田在可

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レインバッドエンド 愛していると言わない男

10 私の酷い番 ✤✤✤

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注)強姦注意

***

「……リア、ヴィクトリア」

 目を開けると心配そうなレインの顔がすぐそばにあった。

「良かった、気が付いた」

 レインはやや笑顔を浮かべてほっとした表情をしているが、ヴィクトリアは覚醒しつつも目の前の男に何をされたのか思い出して、全身を総毛立たせた。

 お互い全裸でレインに組み伏された状態である。性器にあの忌まわしいものは入っていないが、途中で気絶して意識のないその間にレインのものでも犯されていた。数度体内で射精された残り香があって、股の間から白濁液が溢れている。

 前の時のように上書きを試みたのかもしれないが、器具で犯された時の感触と悲しみと絶望と苦痛はまだはっきりと覚えている。ヴィクトリアは悲鳴を上げながら上に乗る男を押しのけようとしたが、やはり打たれた薬のせいで大した力は出なかった。

 レインは拒絶されたことに驚いたようだったが、すぐに暴れるヴィクトリアを抑えて身体を開いてくる。何をしようとしているのかは予想がついた。

「大丈夫だ、嫌な記憶もすぐに忘れるから。ちゃんと元に戻ろう。俺たち、仲直りだ」

 そんなの無理だ。

(この人はやっぱり私のことなんて愛していないのよ。愛している相手にあんな仕打ちができるはずがない。何をしても抱けば戻ってくると思っている)

「殺して……」

 絞り出すように言うと、ヴィクトリアと結合しようとしていたレインの動きがピタリと止まる。

「殺して…… もう生きていたくない」

「なんでそんなこと……」

 流石のレインも一瞬躊躇ったようだったが、止めていた腰を進めてヴィクトリアの中に自身を侵入させた。

「う、うっ……」

 レインの怒張が身体の中を進む圧迫感に、いつもなら歓喜して受け入れて快感を感じるのに、今は嫌悪感しかなかった。

「抜いて……っ! 挿れないで……!」

 ヴィクトリアの懇願を無視して、レインは腰を振りたくる。

「死ぬなんて言わないでくれ! 俺を置いて行かないでくれ! 君がいなくなったら俺は……っ! 君が死ぬなら俺も死ぬ!」

 レインは泣きながらヴィクトリアを犯す。ヴィクトリアは穿たれる度に、器具でされていた時と変わらない苦痛を感じて悲鳴を上げ続ける。

「いやああああっ! 誰か! 誰か助けてっ……!」

「誰かなんていない! ヴィクトリアには俺だけだ! 俺だけなんだ!」

「ああああああああ!」

 拷問に近い時が永遠に続くのかと思ったが、自分の身体はこんな酷い状況でも順応してしまうらしい。

 苦行でしかなかった抽送の隙間から、快感を拾い上げるようになった。

 ヴィクトリアの泣き声が、悲鳴じみたものから甘いものへと変わっていく。

 ヴィクトリアの反応が変わってきたことに気付いたレインが、安堵と喜びの混ざった笑顔を見せる。

「ヴィクトリア、俺が悪かった。あんなこともうしない。もう二度としないと誓うから。だから許してくれ」

(嘘だ。そんなものは嘘。この人はまた私を傷付ける)

 だけどそう確信していなから、ヴィクトリアはこくりと頷いた。



 だって、この人を愛しているから。

 この人が私の番だから。

 この人が私を憎んでいて、私のことを愛してくれなくても、私は愛している。

 この愛からは逃れられない。



「レイン…… 愛してる……」

 揺すられながら絞り出すようにそう言うと、レインは笑って、それが永遠の愛の証であるかのような口付けを落とした。
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