いきましょう、ぼっちゃま! ~モブの俺が攻略対象者の弟を連れて逃げた結果~

紫蘇

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行きましょう、坊ちゃま!

役に立たない前世の知識 ※微

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夕飯を食べてシャワーしてベッドに入ると、モートン坊ちゃまはスヤスヤと眠ってしまった。

俺はちっとも眠れないのに……。
坊ちゃまは意外と大物なのかもしれない。

「まあ、ゲームでも結構なご活躍だしな…」

主に悪役…と言って良いのか分からないけど、結構な重要人物なのだ、彼は。
だからゲームが始まる「クリムト18歳、モートン16歳」になったら、ゲームの舞台である「フェロー学園」へ戻る事になると思う…多分。

そう、俺が知っているこの世界っぽいゲーム…
その名も「生徒会内恋愛~仮面の下の淫欲~」。

タイトルから分かる通り、ゴリっゴリの18禁。
とある老舗エロゲメーカーから発売された、朽の
親友ダイキから「マジでヌケるから!」って押し付けられて…

で、とりあえず全キャラ全エンド攻略した。
ハマったわけじゃないぞ!
ただ、まあ、借りたからには、礼儀というか、そう、礼儀だから!!

……んんっ。

まず主人公が「公爵家の次男」。
これは自分で名前入れられるやつで、デフォルトなら「キース・アレイス」。
アレイス公爵家があるからには、主人公は多分その名前だろう。

攻略対象は生徒会に所属する5人。

生徒会長/レゴバルト・ダルクシェール王子。
副会長/アキナ・サンダル公爵令息。
書記/サンドレア・ブロキアス侯爵令息。
会計/ルイズ・ヘッドバル伯爵令息。
総務/クリムト・レイクリッド子爵令息。

ちなみに、一番難易度が低いのがクリムト様だ。

ストーリー的には、ある日いきなり真面目だったクリムト様に異変がおきる。
主人公を性的に誘うのだ…シャツと靴下のみ装備という倒錯的なスタイルで…

「昨日の夜から、ぼくのココが疼くの…お願い、助けて、キース様…」

いつもは敬語で話すクリムト様が、幼な口調でなり切れないM字開脚で……

うん、エロゲーだね。
間違いなくエロゲーだね。
だって、魔法がある理由の半分が「洗浄魔法」を成立させるためだからね。
さすがだよね。

で、その謎を解いていくと、クリムト様の弟、つまりモートン坊ちゃまが「セイなるまじない」をかけたせいだって判明するのね。

まあその「セイ」は「性」なんだけどね。

クリムト様の弟はブラコンで、主人公からお兄さんを守るために「セイなるまじない」をかけるんだ。
弟はセイを聖だと思ったんだな。

まあ、ここでも魔法っぽいのが出てきて、これが残り半分の「魔法がある理由」だね。
だって、戦闘イベントとか無いしね。
あ、一応魔法の授業はあるよ。
そこに出てくる先生が……

って、まあ、それは置いといてだな。

ここでクリムト様を抱くと、そのままクリムト様ルートに入る。
抱かないとクリムト様ルートは消滅するけど、弟に恩を売る事になって、自分の気になる子にその呪いをかけるように命令できるようになる…

あ、当然好感度上げとかはあるよ。

成績良かったりとか、剣術大会で優勝するとか、イベント中の会話とか…。
足らないと、気になるあの子をエロエロにしたとたん、他の子に奪われちゃう。
それを見て失恋しちゃう、これがバッドエンド。

一番難しいのは王子様で、誘い方もなかなか過激。
両手に拘束具付けて首輪して、バイブ入れた状態で誘ってくる。
「こんなのじゃ効かない…だからお前のチンポでイかせてくれよ、なぁ」
っつって。

うん、エロゲーだからね。
すぐチンポって言わせたがるのね。
AVとかでもそうだけどさ。

それが無くても、ちょっと引くよね。
副会長はいきなりフェラしてこようとするしね。

俺、全ルートやったけど、結局クリムト様が一番…恥じらいがあって、良いなって。
見た目も清純派な感じだし…。

「あっ…おっきいの、はいってくる…っ♡」
「キースさま、ずっとお慕いして、あっ♡」
「あ、あ、入っちゃだめなとこぉおおっ♡」

♡喘ぎは全員だから、嫌いな人は耐えて欲しい。
耐えて一回プレイして欲しい。
結局クリムト様だから!

・・・・・・・・

って、まあ、俺は何だかんだこのゲームをやりこんでたわけだけど…
ゲームには、学園と学園街から外の事は全く描かれてないんだよね。
ちな俺の名前1ドットも出て来ねーし。

だから、この街は完全に未知の世界。
分かってるのは剣と魔法のファンタジーって事と、冒険者ギルドと職人ギルドがあるよって事と、日本的テキトー感が垣間見える程度の宗教があるって事ぐらい。

とはいえ、この世界のこの国で生まれた俺には、それなりの常識とかが詰まっている。
これが異世界転移なら、常識もねーし持ってきた知識も使えねーし、MAX詰んでたとこだぜ…
だからまあ、ラッキーっちゃあラッキーなんかな。




……はあ。




「ってか、疲れマラってあるのな…」

仕方ない、記憶の中にあるクリムト様のエロシーンで抜いてこよ…。

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