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学園2年目
再生計画、改め…
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ケンタウレア一門とソラン先輩が無事に山から帰ってきてから2日。
計画を手伝ってくれた人たちに一般棟の空き教室へ集まってもらい、説明会をすることになった。
ケンタウレア先生が今回の経緯を簡単に黒板に書いてから、話し始めた。
<ダンジョン内に発生している異常について>
1.魔生物の極端な減少
2.ダンジョン内の異常な乾燥
3.10層と外を繋ぐ竪穴を塞ぐ石
※撤去済み、成分を調査中
4.脇道の異常な減少
「以上の事を踏まえ、2回目の調査で分かったのは…」
5.10層の泉が地面に開いた穴により縮小
「この地面に開いた穴だが、サンドワームの開けた穴なのではないかと推測される」
ソラン先輩が続きを説明する。
「魔生物はまず、生きているものと死んでいるもの…アンデッド系と言ったりします…に大別されますが、生きている魔生物は、必ず水を必要とします。乾燥地帯に棲むサンドワームにしても、水が無いと生きられません」
リリー君が質問する。
「生きているか死んでいるかの区別は、どのように分けるのでしょうか?」
ソラン先輩が答える。
「心臓の有無などいくつか項目はありますが、原則、魔法しか効かないのが死んでいる魔生物、物理攻撃が効くのが生きている魔生物です」
リリー君が納得したのを見て、ソラン先輩が説明を続ける。
「サンドワームですが、乾燥地帯のないこの国でもサンドワームはいることが分かっています。
そもそも土属性の生き物ですから、水が多すぎると弱ったり死んだりしますので、乾燥地帯で見られるものほど大きくなることはありません…
通常は。
ですが、何らかの要因で、ダンジョン内で乾燥地帯でみられるほどのサイズに育ったサンドワームがいたとすれば…ダンジョン内の水を摂取し、ダンジョン内の魔物を食べ、信じられないほど大きく育ってしまう可能性はあります。
乾燥地帯で大きくなるサンドワームですが、記録では3mほどが最大です。
それ以上のサイズに育たないのは、水が十分に摂取できないことも要因と考えられる…と」
ヘザー先輩が聞く。
「このまま封鎖を続けて、サンドワームが餓死するのを待つのは無理なんでしょうか?」
ソラン先輩が言う。
「完全にダンジョン内の魔物を食い尽くしてしまった後に、そのサンドワームがすることは、乾燥地帯でサンドワームが起こす行動と同じと考えるのが妥当かと思われます。
つまり、外へ出てきて人を襲う…」
教室内がざわつく。
それを制すように、カレンデュラ先生が聞く。
「10層を塞いでた石を取ったんだろ?そこから出てくる可能性はあるか?」
ケンタウレア先生が言う。
「そうなるならまだいいんだが…最悪なのは、やつがダンジョンの入り口から出てくることだ。
そうなると学園まですぐだ。ダンジョンから一番近い門から真っすぐ入ってくるとして…そこにあるのは一般棟だ。戦闘に向かないやつらばかりの棟が真っ先に狙われることになる。
よって、今のうちに掃討すべきだと考える」
ジョンさんが聞く。
「どこでやる」
ケンタウレア先生が返す。
「ダンジョン内でけりをつける」
異様な緊張感が教室内を支配する。
その腕で、魔物の大発生に立ち向かった人だ。
覚悟のレベルが違う。
エルグラン王子が聞く。
「サンドワームである確証は?」
ソラン先輩が言う。
「たしかに、これがサンドワームと決まったわけではありません。まだ頂上の石の成分分析が終わっていませんし、そのものの全体像を見たわけでもありません。ただ、ここまでに起きたことと、彼らが見たものを総合して考えると…その可能性は高いかと」
ガーベラ先輩が聞く。
「何を見たの?」
俺が答える。
「脇道への入口が塞がっていました。ダンジョンの壁の色と明らかに違う茶色で…動いていました」
ウィン兄が補足する。
「俺が最初に気づいた。
念のため、俺とディーで昨日15年前のマップをもとに調べてきた。確かにそこは昔、脇道があったところだった。最初の探索で見つからなかった、他の脇道についても、入口が塞がっていた…その、動く茶色い色のもののところと、動かないけど、上にあった石と同じ色のもののところがあった」
ディー兄が言う。
「もしかしたら、一匹じゃないかもしれない。
それと…かなりでかいと思う」
ケンタウレア先生が言う。
「ここからは掃討作戦の話になる。関係の無いものは帰ってくれて構わない」
その言葉を聞いても、誰も席を立とうとしない。
魔石工学の受講生のみんなも、この先が気になるようだ。
トレッドさんが言った。
「避難誘導ぐらいなら俺達でもできる。この先の話もしっかり聞かせてもらう」
その言葉に魔石工学のみんながうなずいた。
「大の大人が、子どもを守らないでどうする」
「戦うことはできないけど、役に立てることがあるなら、やらせてほしい」
「みんな…ありがとう」
俺は何だか感動して、涙が出てきた。
それを見ておじいちゃん先生が言う。
「ルースは最近よく泣くのう…
そんな歳でもあるまいに」
それを聞いて、教室内の空気が少し和らぐ。
ケンタウレア先生が言う。
「皆さんのご協力、感謝する。
今回の作戦は危険を伴う可能性が高いので、各自、まずは自分の命を大切にしてほしい」
全員が頷く。
俺も自分にできることをやろう。
大丈夫。
生きて帰って来られる、はずだ。
…やったらんかい!!
計画を手伝ってくれた人たちに一般棟の空き教室へ集まってもらい、説明会をすることになった。
ケンタウレア先生が今回の経緯を簡単に黒板に書いてから、話し始めた。
<ダンジョン内に発生している異常について>
1.魔生物の極端な減少
2.ダンジョン内の異常な乾燥
3.10層と外を繋ぐ竪穴を塞ぐ石
※撤去済み、成分を調査中
4.脇道の異常な減少
「以上の事を踏まえ、2回目の調査で分かったのは…」
5.10層の泉が地面に開いた穴により縮小
「この地面に開いた穴だが、サンドワームの開けた穴なのではないかと推測される」
ソラン先輩が続きを説明する。
「魔生物はまず、生きているものと死んでいるもの…アンデッド系と言ったりします…に大別されますが、生きている魔生物は、必ず水を必要とします。乾燥地帯に棲むサンドワームにしても、水が無いと生きられません」
リリー君が質問する。
「生きているか死んでいるかの区別は、どのように分けるのでしょうか?」
ソラン先輩が答える。
「心臓の有無などいくつか項目はありますが、原則、魔法しか効かないのが死んでいる魔生物、物理攻撃が効くのが生きている魔生物です」
リリー君が納得したのを見て、ソラン先輩が説明を続ける。
「サンドワームですが、乾燥地帯のないこの国でもサンドワームはいることが分かっています。
そもそも土属性の生き物ですから、水が多すぎると弱ったり死んだりしますので、乾燥地帯で見られるものほど大きくなることはありません…
通常は。
ですが、何らかの要因で、ダンジョン内で乾燥地帯でみられるほどのサイズに育ったサンドワームがいたとすれば…ダンジョン内の水を摂取し、ダンジョン内の魔物を食べ、信じられないほど大きく育ってしまう可能性はあります。
乾燥地帯で大きくなるサンドワームですが、記録では3mほどが最大です。
それ以上のサイズに育たないのは、水が十分に摂取できないことも要因と考えられる…と」
ヘザー先輩が聞く。
「このまま封鎖を続けて、サンドワームが餓死するのを待つのは無理なんでしょうか?」
ソラン先輩が言う。
「完全にダンジョン内の魔物を食い尽くしてしまった後に、そのサンドワームがすることは、乾燥地帯でサンドワームが起こす行動と同じと考えるのが妥当かと思われます。
つまり、外へ出てきて人を襲う…」
教室内がざわつく。
それを制すように、カレンデュラ先生が聞く。
「10層を塞いでた石を取ったんだろ?そこから出てくる可能性はあるか?」
ケンタウレア先生が言う。
「そうなるならまだいいんだが…最悪なのは、やつがダンジョンの入り口から出てくることだ。
そうなると学園まですぐだ。ダンジョンから一番近い門から真っすぐ入ってくるとして…そこにあるのは一般棟だ。戦闘に向かないやつらばかりの棟が真っ先に狙われることになる。
よって、今のうちに掃討すべきだと考える」
ジョンさんが聞く。
「どこでやる」
ケンタウレア先生が返す。
「ダンジョン内でけりをつける」
異様な緊張感が教室内を支配する。
その腕で、魔物の大発生に立ち向かった人だ。
覚悟のレベルが違う。
エルグラン王子が聞く。
「サンドワームである確証は?」
ソラン先輩が言う。
「たしかに、これがサンドワームと決まったわけではありません。まだ頂上の石の成分分析が終わっていませんし、そのものの全体像を見たわけでもありません。ただ、ここまでに起きたことと、彼らが見たものを総合して考えると…その可能性は高いかと」
ガーベラ先輩が聞く。
「何を見たの?」
俺が答える。
「脇道への入口が塞がっていました。ダンジョンの壁の色と明らかに違う茶色で…動いていました」
ウィン兄が補足する。
「俺が最初に気づいた。
念のため、俺とディーで昨日15年前のマップをもとに調べてきた。確かにそこは昔、脇道があったところだった。最初の探索で見つからなかった、他の脇道についても、入口が塞がっていた…その、動く茶色い色のもののところと、動かないけど、上にあった石と同じ色のもののところがあった」
ディー兄が言う。
「もしかしたら、一匹じゃないかもしれない。
それと…かなりでかいと思う」
ケンタウレア先生が言う。
「ここからは掃討作戦の話になる。関係の無いものは帰ってくれて構わない」
その言葉を聞いても、誰も席を立とうとしない。
魔石工学の受講生のみんなも、この先が気になるようだ。
トレッドさんが言った。
「避難誘導ぐらいなら俺達でもできる。この先の話もしっかり聞かせてもらう」
その言葉に魔石工学のみんながうなずいた。
「大の大人が、子どもを守らないでどうする」
「戦うことはできないけど、役に立てることがあるなら、やらせてほしい」
「みんな…ありがとう」
俺は何だか感動して、涙が出てきた。
それを見ておじいちゃん先生が言う。
「ルースは最近よく泣くのう…
そんな歳でもあるまいに」
それを聞いて、教室内の空気が少し和らぐ。
ケンタウレア先生が言う。
「皆さんのご協力、感謝する。
今回の作戦は危険を伴う可能性が高いので、各自、まずは自分の命を大切にしてほしい」
全員が頷く。
俺も自分にできることをやろう。
大丈夫。
生きて帰って来られる、はずだ。
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