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学園3年目
怒涛の学外研修(鉱山都市②)
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鉱山都市で白い石を使って魔法陣が起動するか散々やってみた結果、なんと成功する石が現れた。
なので、成功する石としない石の違いを探るため、石のサンプルを大量に持って帰ることに…。
「何とな~くは分かるんだけどなあ…」
「わかる、いっぱい魔石みてる、私たち」
「だけど一般の人には説明しづらいですよね…トレッドさん」
「そうだな…なんちゅうか、透明感というか…輝く白さ?う~ん…駄目だな」
そうそう、ついにここでトレッドさんが合流したんだ…「すまん、遅れた~!」って。最初から来たかったんだけど、仕事があったんだって。
そりゃそうだよね…社会人だもん。
トレッドさんによると、さらに古龍の墓ではイドラ君とクリビアさんも待ってるらしい。
遅ればせながら全員集合って感じだな。
ああ、ちなみに薄い色の魔石に追加で属性魔力を吹き込む実験は…腰を据えて学園でやることになった。
こっちは後で鉱山から送ってくれるとのこと。王都に向けて魔道具を出荷する便に一緒に乗せてくれるんだって。
やったぜ。
今日は工房見学。
街の方に出て、魔道具を作ってる場所や魔石を使いやすく加工する場所にお邪魔する。
「魔石を仕分ける職人さんにも、違いが分かるか見てもらいましょうよ」
「確かに、今まで見てきた魔石の数は俺たちよりずっと多そうだ」
職人さんにしてみれば、学園でやってることなんておままごとみたいなもんだろうしな…本職に聞くのが早いよね。
「しかし、色んな工房がありますね…」
「うむ、どこも活気があるいい街だな」
町工場が集まってるみたいな…まさに「ものづくりの街」って感じ。
「使う魔石ごとに工房が違うんですね、部品屋さんみたいな工房も多いや」
「昨日、魔法で魔石が濁るって言ってましたし、違う属性の魔石を混ぜないためでしょうね」
「なるほど…だから複数の属性を組み合わせて使う魔道具の開発が難しいのか」
「だから僕らの家業が成り立ってるんですね」
「そうだな、持ちつ持たれつ…開発の仕事が成り立つのは、ちゃんと商品化してくれる人がいるからだしな」
うんうん、どっちが欠けても駄目だよね。
「シャラパールきてほしい、買うだけはお金ないなるよ」
「ノースさんの留学目的ってそれなんですね」
「そうよ!砂漠の魔物の魔石、きれいよ!」
前世で砂漠といえば石油とか出るイメージだけど…この世界ってどうなんだろ。
砂…砂かあ。ガラスって砂から出来るんだっけ…。何か砂漠で一山当てる…う~ん、難しいな。
「綺麗な魔石なら、いっそ装飾品っぽい魔道具なんかいいかも…主に出る魔石って何ですか?」
「土よ!土の魔法…畑耕す…」
「火属性もあれば建物を建てられますよ?」
「おお…いいね!火の魔石も出る、わりと」
シャラパール特産の魔道具、出来たらいいなぁ。
兄貴の暮らしが豊かになってくれると嬉しい。
***
その日は色んな工房を巡って、色んな話を聞いて、なかなか充実していた。
工房はネリネ(スイッチ)式とガーベラ(タッチ)式で派閥があることも分かった。
特に喧嘩してるとかでは無いからいいんだけどね。
それにしても、この街ではネリネ先生とガーベラ先輩が大人気だ。
どこへ行ってもちゃんとおもてなししてくれるし何でも話してくれるし、困り事の相談も乗ってくれる。
今日最後に技術者ギルドに寄って、帰りの挨拶をしたらここでの研修は終わり。
明日はまた馬車で大神殿に戻る予定…
ここからは帰り道だし、軽く観光して終わり…とは、いかないだろうな。
夜はトレッドさんが今までの話を聞きたいらしいから、久々に遅くまでみんなと話をすることになりそう。
殿下は不満そうだけど。
「…むう」
「いいじゃないですか、昨日だって散々…」
「ならん」
もー、ならんじゃないのよ!
エロは一旦置いときなさい!!
なので、成功する石としない石の違いを探るため、石のサンプルを大量に持って帰ることに…。
「何とな~くは分かるんだけどなあ…」
「わかる、いっぱい魔石みてる、私たち」
「だけど一般の人には説明しづらいですよね…トレッドさん」
「そうだな…なんちゅうか、透明感というか…輝く白さ?う~ん…駄目だな」
そうそう、ついにここでトレッドさんが合流したんだ…「すまん、遅れた~!」って。最初から来たかったんだけど、仕事があったんだって。
そりゃそうだよね…社会人だもん。
トレッドさんによると、さらに古龍の墓ではイドラ君とクリビアさんも待ってるらしい。
遅ればせながら全員集合って感じだな。
ああ、ちなみに薄い色の魔石に追加で属性魔力を吹き込む実験は…腰を据えて学園でやることになった。
こっちは後で鉱山から送ってくれるとのこと。王都に向けて魔道具を出荷する便に一緒に乗せてくれるんだって。
やったぜ。
今日は工房見学。
街の方に出て、魔道具を作ってる場所や魔石を使いやすく加工する場所にお邪魔する。
「魔石を仕分ける職人さんにも、違いが分かるか見てもらいましょうよ」
「確かに、今まで見てきた魔石の数は俺たちよりずっと多そうだ」
職人さんにしてみれば、学園でやってることなんておままごとみたいなもんだろうしな…本職に聞くのが早いよね。
「しかし、色んな工房がありますね…」
「うむ、どこも活気があるいい街だな」
町工場が集まってるみたいな…まさに「ものづくりの街」って感じ。
「使う魔石ごとに工房が違うんですね、部品屋さんみたいな工房も多いや」
「昨日、魔法で魔石が濁るって言ってましたし、違う属性の魔石を混ぜないためでしょうね」
「なるほど…だから複数の属性を組み合わせて使う魔道具の開発が難しいのか」
「だから僕らの家業が成り立ってるんですね」
「そうだな、持ちつ持たれつ…開発の仕事が成り立つのは、ちゃんと商品化してくれる人がいるからだしな」
うんうん、どっちが欠けても駄目だよね。
「シャラパールきてほしい、買うだけはお金ないなるよ」
「ノースさんの留学目的ってそれなんですね」
「そうよ!砂漠の魔物の魔石、きれいよ!」
前世で砂漠といえば石油とか出るイメージだけど…この世界ってどうなんだろ。
砂…砂かあ。ガラスって砂から出来るんだっけ…。何か砂漠で一山当てる…う~ん、難しいな。
「綺麗な魔石なら、いっそ装飾品っぽい魔道具なんかいいかも…主に出る魔石って何ですか?」
「土よ!土の魔法…畑耕す…」
「火属性もあれば建物を建てられますよ?」
「おお…いいね!火の魔石も出る、わりと」
シャラパール特産の魔道具、出来たらいいなぁ。
兄貴の暮らしが豊かになってくれると嬉しい。
***
その日は色んな工房を巡って、色んな話を聞いて、なかなか充実していた。
工房はネリネ(スイッチ)式とガーベラ(タッチ)式で派閥があることも分かった。
特に喧嘩してるとかでは無いからいいんだけどね。
それにしても、この街ではネリネ先生とガーベラ先輩が大人気だ。
どこへ行ってもちゃんとおもてなししてくれるし何でも話してくれるし、困り事の相談も乗ってくれる。
今日最後に技術者ギルドに寄って、帰りの挨拶をしたらここでの研修は終わり。
明日はまた馬車で大神殿に戻る予定…
ここからは帰り道だし、軽く観光して終わり…とは、いかないだろうな。
夜はトレッドさんが今までの話を聞きたいらしいから、久々に遅くまでみんなと話をすることになりそう。
殿下は不満そうだけど。
「…むう」
「いいじゃないですか、昨日だって散々…」
「ならん」
もー、ならんじゃないのよ!
エロは一旦置いときなさい!!
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