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学園3年目
婚前旅行 6
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兄と使節団にくっついて王宮に行き、シャラパール国王(優しそうなおじさまだった)にご挨拶申し上げたりささやかな歓待の宴があったりした次の日の早朝、俺たちは熱気球の研究所へ向かった。
砂漠地帯の入口、街から大分外れた場所にあるここで、縫製や魔道具の技術者さんたちが熱気球の作製に勤しんでいる。
「ルースの言ってたの、熱気球よ!」
「おおー、すごい!出来てる!」
「温かいする空気、上に上がる…すごいね、こんな浮くのびっくりでした」
ミニチュアの実験用気球が未だに降りてこないらしく…魔道具1個損したね、とノースさんが笑いながら言った。
成層圏まで到達したらさすがに落ちてはくると思うんだけど…どうなんだろ?
「降りるとき困るね、何かいい案ない?」
「えーと、空気を温めなくするか、あと、てっぺんの穴を開いて空気を抜くか…。
確か説明してたと思うんですけど」
「それ、すぐ降りたいのとき、できない」
「あー…そっか、緊急時か…」
んー難しいな。風魔法で何とかならないかな…
「いっそ長い縄でもつけておけばどうだ」
「あ、なるほど!
それなら高度を下げれば、搭乗者だけでも縄を伝って降りられますね」
「いいね、それ、言ってみる」
ノースさんが殿下のアイデアを伝えると、早速縄の取り付けにかかる気球製作チームの人々。
仕事が早い!
後はパイロットが緊急時に脱出できる方法か…。
「操縦者の訓練もしないとね」
「そうね、空飛びたい、軍から希望の人集めるしてる…でも、今、忙しい」
「そうか…紛争か」
軍からじゃなきゃ駄目なのかな…と思ったけど、空中じゃ命の危険に動じない精神力がいるし、一般からじゃ厳しいよな…
「じゃあ、我々でちょっとやってみますか?」
「ルー!危険なことは駄目って、」
「大丈夫!ディー兄にカイト君に、なんたってエルさまもいるし」
「えっ…私?」
「まずは地上部隊と飛行部隊を分けましょうか」
***
「えーと、地上部隊…ウエイト係。
ケンタウレア先生、ゴード先輩、ソラン先輩、ジョンさんで、飛びすぎ防止のためにロープを保持してください…引きずられるのは覚悟しておいてくださいね」
「おう」「うむ」「はい」
「それから、カイト君、ディー兄、イドラ君。
ホバー台車で気球を追いかけて下さい」
「おう」「分かった」「うん」
「アレクさん、ウィン兄、カート君は、それぞれホバー台車に同乗、魔物が出たら退治して下さい」
「了解」「うん」「はい!」
「殿下とカレンデュラ先生は、ウエイト係の補助と、魔物が出た時はホバー部隊と連携して対応お願いします」
「うむ」「了解!」
「おじいちゃん先生とヘザー先輩は、もしもの時の回復係…土魔法は厳禁でお願いします。サンドワーム出てきたら困るんで」
「うむ」「うん」
「で、飛行部隊…ノースさん、ガーベラ先輩。
データ採取と、魔道具に不具合があれば調整…調整中は俺が魔道具の代わりをします」
「分かった」「ドキドキする…」「うむ」
「エルさまは墜落への備え…いざという時にはトルネードで俺たちの落下速度を落としてください」
「……はい」
そう、俺が考えついた墜落事故対策は、クリスマスの大魔法大会で風属性のオレガノ教授が自分を中心にトルネードを放ったアレ。
あの時教授が空中に浮いてたので、アレと同じ事をやれば落下速度がかなり下げられるんじゃないかなと思ったんだよね。
「…できるでしょうか」
「そりゃできるでしょ!さっき試しにやってみたら出来てたじゃないですか」
「……でも、自信が、」
「風魔法で丸太を板に加工してた人が何言ってるんですか?あんな繊細なことがホイホイできちゃうんだから大丈夫ですよ」
エルさまで自信ないなら誰も自信ないよ?
「ええ、エルなら出来ます」
「…ジョン、」
「ライフグロウで植物クッションって技が使えないんで、これがベストなんです…頼みます!」
「……分かりました」
こんな感じでとりあえずのテスト飛行!
ゆくゆくはこれで砂漠を回って、巨大サンドワームの穴を探すんだ…いるかどうか分からんけど!
無ければ無いで、また乾燥の理由を探さないと…。
とにかく1度、テイクオフだ!!
砂漠地帯の入口、街から大分外れた場所にあるここで、縫製や魔道具の技術者さんたちが熱気球の作製に勤しんでいる。
「ルースの言ってたの、熱気球よ!」
「おおー、すごい!出来てる!」
「温かいする空気、上に上がる…すごいね、こんな浮くのびっくりでした」
ミニチュアの実験用気球が未だに降りてこないらしく…魔道具1個損したね、とノースさんが笑いながら言った。
成層圏まで到達したらさすがに落ちてはくると思うんだけど…どうなんだろ?
「降りるとき困るね、何かいい案ない?」
「えーと、空気を温めなくするか、あと、てっぺんの穴を開いて空気を抜くか…。
確か説明してたと思うんですけど」
「それ、すぐ降りたいのとき、できない」
「あー…そっか、緊急時か…」
んー難しいな。風魔法で何とかならないかな…
「いっそ長い縄でもつけておけばどうだ」
「あ、なるほど!
それなら高度を下げれば、搭乗者だけでも縄を伝って降りられますね」
「いいね、それ、言ってみる」
ノースさんが殿下のアイデアを伝えると、早速縄の取り付けにかかる気球製作チームの人々。
仕事が早い!
後はパイロットが緊急時に脱出できる方法か…。
「操縦者の訓練もしないとね」
「そうね、空飛びたい、軍から希望の人集めるしてる…でも、今、忙しい」
「そうか…紛争か」
軍からじゃなきゃ駄目なのかな…と思ったけど、空中じゃ命の危険に動じない精神力がいるし、一般からじゃ厳しいよな…
「じゃあ、我々でちょっとやってみますか?」
「ルー!危険なことは駄目って、」
「大丈夫!ディー兄にカイト君に、なんたってエルさまもいるし」
「えっ…私?」
「まずは地上部隊と飛行部隊を分けましょうか」
***
「えーと、地上部隊…ウエイト係。
ケンタウレア先生、ゴード先輩、ソラン先輩、ジョンさんで、飛びすぎ防止のためにロープを保持してください…引きずられるのは覚悟しておいてくださいね」
「おう」「うむ」「はい」
「それから、カイト君、ディー兄、イドラ君。
ホバー台車で気球を追いかけて下さい」
「おう」「分かった」「うん」
「アレクさん、ウィン兄、カート君は、それぞれホバー台車に同乗、魔物が出たら退治して下さい」
「了解」「うん」「はい!」
「殿下とカレンデュラ先生は、ウエイト係の補助と、魔物が出た時はホバー部隊と連携して対応お願いします」
「うむ」「了解!」
「おじいちゃん先生とヘザー先輩は、もしもの時の回復係…土魔法は厳禁でお願いします。サンドワーム出てきたら困るんで」
「うむ」「うん」
「で、飛行部隊…ノースさん、ガーベラ先輩。
データ採取と、魔道具に不具合があれば調整…調整中は俺が魔道具の代わりをします」
「分かった」「ドキドキする…」「うむ」
「エルさまは墜落への備え…いざという時にはトルネードで俺たちの落下速度を落としてください」
「……はい」
そう、俺が考えついた墜落事故対策は、クリスマスの大魔法大会で風属性のオレガノ教授が自分を中心にトルネードを放ったアレ。
あの時教授が空中に浮いてたので、アレと同じ事をやれば落下速度がかなり下げられるんじゃないかなと思ったんだよね。
「…できるでしょうか」
「そりゃできるでしょ!さっき試しにやってみたら出来てたじゃないですか」
「……でも、自信が、」
「風魔法で丸太を板に加工してた人が何言ってるんですか?あんな繊細なことがホイホイできちゃうんだから大丈夫ですよ」
エルさまで自信ないなら誰も自信ないよ?
「ええ、エルなら出来ます」
「…ジョン、」
「ライフグロウで植物クッションって技が使えないんで、これがベストなんです…頼みます!」
「……分かりました」
こんな感じでとりあえずのテスト飛行!
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とにかく1度、テイクオフだ!!
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