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学園5年目
波乱の学園祭 2
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「久しぶり、ヒデル兄さん!」
「ルース!大きくなったね~」
ヒデル兄さんは6番目の兄さんだ。
俺とは10歳以上離れているので、完全に子ども扱い…
この前の婚約披露宴で会ったはずなのになあ。
「今父さんたちはうちの国にいるんだ。
うちの子たちと毎日遊んでくれているよ」
「そうなんだ…2人とも元気?」
「元気元気。
そうそう、こちらはうちの魔法研究者の…」
和やかな雰囲気で学術交流会は進んでいる。
心の中では気が気でない…
お忍びで神殿のトップが来てるとか恐ろしい。
「魔法については我が国はまだまだです、今後とも足りない部分をご教授いただければ幸いです」
「いえいえ、そのような…。ローズの魔法は独自の発展をしようとしています、こちらも教わる事が多そうです」
「それは嬉しいお言葉…有難うございます」
ホスタからの来賓と挨拶を交わして別れる。
考古学と歴史学の教授が手ぐすね引いて待ってるからな…。
「ルース殿、次のデートでは是非農業関連の専門書を」
「ルース殿、物理学のほうはいかがですかな?」
物理か…。
空間魔法とか転移魔法とかのヒントになればなあとは思うけど、これがさっぱりで。
「お恥ずかしながら、物理学は全く理解がついて参りません。
子どもでも簡単に読めるような入門書があれば…」
「なるほど?」
「絵本のように目で見て分かるような本はありませんか?」
「…良いですね!考えてみましょう」
しかし人が増えたな。
来年には入らなくなってそう…
「ルース殿!お久しぶりです、今年は残念でしたが、ご卒業された後には是非我が校で講演を」
「いやいや、医学部の皆様に話せるようなことなど…」
「何をおっしゃいますか!感染症への初期対策に公衆衛生、色々取り組んでおられるでしょう」
「いや、あれは皆さんのお力のほうが大きい事ですから…」
絶対にしません、という強い意志で今後もお断りしていこう。
「ルー、殿下が呼んでるよ」
「あ、はい!では皆さん、楽しんでいらして下さいね」
俺はその場からディー兄とともに離れる。
「スプーラ殿下がいらしたんですね?」
「そうそう」
「各国大使とのご挨拶は?」
「もう少しで始まるよ、今陛下も来たところだから」
「分かっ…陛下?」
「そう、陛下」
「ローズ王国国王陛下?」
「うん」
だーかーら!!
連絡なしに来たらあかんちゅーの!!
***
「陛下、ご機嫌麗しく」
「あー、いいいい、そういうのは」
「じゃあ単刀直入に。
来るなら来ると先触れをお出しくだされば…」
「いやいや、アルファードが「警備が足りない」っていうから近衛を連れて来たついでにね」
いやついでってあなた。
最近フットワーク軽すぎない?
そうして固まる俺の後ろから、またも知った声が…
「おっ、国王陛下やないか」
「ロメリアのおっさん!?会場の設営は!?」
「ワシが居って何するねんな。
ちゃんと警備も付けとるから安心せえて」
「なるほどそれなら安心…」
って、混雑の理由が分かったわ!
警護の人でカサ増しされとんのやないか!!
「おお、ルース、来たか」
「あっ、殿下!!どうなってるんですかこれは!」
「どうもこうも無い、来たものは仕方あるまい。
さて、挨拶に行くか」
「…はい」
無意味に豪華な面々を引き連れて、ひときわ豪華な花が置かれているテーブルへと近づく。
大使…大使もめっちゃおる…
「皆様、本日はようこそお越し下さいました。
この学術交流会が皆様にとって有意義なものとなりますよう、ご挨拶は簡潔にお願い致します」
陛下がいきなりド頭からぶちかます。
するとどこかの国の大使が言う。
「そうですね、我々がルース殿を独占していては、研究者連中を連れてきた意味がありませんから」
「ああ、いや!これは世辞でも嫌味でもございませんよ?ルース殿と一言でも多く会話したいと研究者はみな言っておりますから…」
は?何をゆうとんねん。
「お話をすれば必ず何か閃くと、噂はかねがね」
「いやいやいや、そのようなことは!?」
「またご謙遜を…素晴らしい方を伴侶にお迎えなさいますな、アルファード殿下」
その言葉に、殿下は含みのない笑顔で答えた。
「ええ、彼に出会えた事、神に感謝致します」
するとロメリアのおっさんがすかさず言う。
「おやおや、結婚式の前に私の前でそのような…
宜しいのですか?」
「問題ありませんよ、ロメリア大神官長殿。
彼への愛の誓いなら、いくらでも溢れて出て参りますから」
「ルース殿への愛の深さゆえですかな?」
「ええ、彼以外に愛を囁く気もありませんから」
はははは…
いや、笑てる場合か!
何の茶番やねん…大使全員怪訝なお顔やないか!!
俺が慌てていると、1人が前へ歩み出てきて言った。
「だが、すでに側室がおられるのだろう?」
「ええ、そうですね」
どうやらこの人がスプーラ殿下のようだ…
後ろでエルさまとジョンさんが無の顔をしてる。
それにしても全然似てないな…
自分ちを棚に上げてまで言う事でもないけど!
「ルース!大きくなったね~」
ヒデル兄さんは6番目の兄さんだ。
俺とは10歳以上離れているので、完全に子ども扱い…
この前の婚約披露宴で会ったはずなのになあ。
「今父さんたちはうちの国にいるんだ。
うちの子たちと毎日遊んでくれているよ」
「そうなんだ…2人とも元気?」
「元気元気。
そうそう、こちらはうちの魔法研究者の…」
和やかな雰囲気で学術交流会は進んでいる。
心の中では気が気でない…
お忍びで神殿のトップが来てるとか恐ろしい。
「魔法については我が国はまだまだです、今後とも足りない部分をご教授いただければ幸いです」
「いえいえ、そのような…。ローズの魔法は独自の発展をしようとしています、こちらも教わる事が多そうです」
「それは嬉しいお言葉…有難うございます」
ホスタからの来賓と挨拶を交わして別れる。
考古学と歴史学の教授が手ぐすね引いて待ってるからな…。
「ルース殿、次のデートでは是非農業関連の専門書を」
「ルース殿、物理学のほうはいかがですかな?」
物理か…。
空間魔法とか転移魔法とかのヒントになればなあとは思うけど、これがさっぱりで。
「お恥ずかしながら、物理学は全く理解がついて参りません。
子どもでも簡単に読めるような入門書があれば…」
「なるほど?」
「絵本のように目で見て分かるような本はありませんか?」
「…良いですね!考えてみましょう」
しかし人が増えたな。
来年には入らなくなってそう…
「ルース殿!お久しぶりです、今年は残念でしたが、ご卒業された後には是非我が校で講演を」
「いやいや、医学部の皆様に話せるようなことなど…」
「何をおっしゃいますか!感染症への初期対策に公衆衛生、色々取り組んでおられるでしょう」
「いや、あれは皆さんのお力のほうが大きい事ですから…」
絶対にしません、という強い意志で今後もお断りしていこう。
「ルー、殿下が呼んでるよ」
「あ、はい!では皆さん、楽しんでいらして下さいね」
俺はその場からディー兄とともに離れる。
「スプーラ殿下がいらしたんですね?」
「そうそう」
「各国大使とのご挨拶は?」
「もう少しで始まるよ、今陛下も来たところだから」
「分かっ…陛下?」
「そう、陛下」
「ローズ王国国王陛下?」
「うん」
だーかーら!!
連絡なしに来たらあかんちゅーの!!
***
「陛下、ご機嫌麗しく」
「あー、いいいい、そういうのは」
「じゃあ単刀直入に。
来るなら来ると先触れをお出しくだされば…」
「いやいや、アルファードが「警備が足りない」っていうから近衛を連れて来たついでにね」
いやついでってあなた。
最近フットワーク軽すぎない?
そうして固まる俺の後ろから、またも知った声が…
「おっ、国王陛下やないか」
「ロメリアのおっさん!?会場の設営は!?」
「ワシが居って何するねんな。
ちゃんと警備も付けとるから安心せえて」
「なるほどそれなら安心…」
って、混雑の理由が分かったわ!
警護の人でカサ増しされとんのやないか!!
「おお、ルース、来たか」
「あっ、殿下!!どうなってるんですかこれは!」
「どうもこうも無い、来たものは仕方あるまい。
さて、挨拶に行くか」
「…はい」
無意味に豪華な面々を引き連れて、ひときわ豪華な花が置かれているテーブルへと近づく。
大使…大使もめっちゃおる…
「皆様、本日はようこそお越し下さいました。
この学術交流会が皆様にとって有意義なものとなりますよう、ご挨拶は簡潔にお願い致します」
陛下がいきなりド頭からぶちかます。
するとどこかの国の大使が言う。
「そうですね、我々がルース殿を独占していては、研究者連中を連れてきた意味がありませんから」
「ああ、いや!これは世辞でも嫌味でもございませんよ?ルース殿と一言でも多く会話したいと研究者はみな言っておりますから…」
は?何をゆうとんねん。
「お話をすれば必ず何か閃くと、噂はかねがね」
「いやいやいや、そのようなことは!?」
「またご謙遜を…素晴らしい方を伴侶にお迎えなさいますな、アルファード殿下」
その言葉に、殿下は含みのない笑顔で答えた。
「ええ、彼に出会えた事、神に感謝致します」
するとロメリアのおっさんがすかさず言う。
「おやおや、結婚式の前に私の前でそのような…
宜しいのですか?」
「問題ありませんよ、ロメリア大神官長殿。
彼への愛の誓いなら、いくらでも溢れて出て参りますから」
「ルース殿への愛の深さゆえですかな?」
「ええ、彼以外に愛を囁く気もありませんから」
はははは…
いや、笑てる場合か!
何の茶番やねん…大使全員怪訝なお顔やないか!!
俺が慌てていると、1人が前へ歩み出てきて言った。
「だが、すでに側室がおられるのだろう?」
「ええ、そうですね」
どうやらこの人がスプーラ殿下のようだ…
後ろでエルさまとジョンさんが無の顔をしてる。
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