当て馬にも、ワンチャンあってしかるべき!

紫蘇

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学園5年目

人の事ぁ言えない ※

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パーティーが終わって、離れの2階へ上がる。
階段を上がってすぐ殿下がデコチューしてくる…

「よく頑張ったな」

だって。
本当によく頑張ったよ俺の頭…。
しばらく何にも考えたくないくらい!

「さて、風呂に入るか」
「はい」

だから殿下から風呂に誘われても断る脳味噌はもう残ってなかったんだ。
無かったんだよ…。

***

「はぁっ、ふ、ん…」

ちゅぷ、ちゃぷ、と風呂に音が響く。
湯の音なのかキスの水音なのか、もう分からない。
分からないけど…
俺は脚の上に跨る格好でアルと向き合う。
お互いもう下半身はギンギンになってて、そのの先でもキスをする。

「ん、んふ…」

体を洗われてる時から、こうなる気はしてた。
だけどもう俺の頭は警報を鳴らさなくなった。
こうなるのがひどく自然になってきたからかもしれないし、単にキモチイイコトにハマってるのかもしれない。

俺は震える腕で殿下の頭を抱える。
震えている理由は…

すりすり、きゅっ、ぴん、ぴん…
「あ、あっ…は、あむっ…ん」
くるくる…きゅっ、きゅぅ。
「んふ、ん、ん、んふぅ…!」

アルが両方の乳首をいじるから、だ。
腕だけじゃない、全身がびくびくして、感じてるって主張している。
感じ過ぎて涙が出そうになった頃、アルは唇を口から左の乳首の上に移動させ、そこへキスした後、

「ふぁ、ぷ、あ!、あっ、あぃっ、ひ!」
「まるで甘いキャンディーだな…
 いつまでも舌で転がしていたい」
「あ、なにいって、あ、あふ、ふう…」
「こっちは何味がするんだろうな?」
「や、おなじ、おなじだよぅ、あ!ひぁっ!?」

今度は右の乳首を乳輪ごとべろり…と舐めて、かしり、と、噛む。
痛烈な快感が後頭部まで響く。
自分の腰がいやらしく動いているのを自覚していても止められない。
アルのと自分のとが擦れ合って、キモチイイ…

その時。

「あ、ぁあっ…!」

右を強く吸われ、左に爪をたてられて、俺の中でバチンと快感が弾け……

「……ふふっ」
「は、あ…ぁ」

白濁は湯に解けて、見えなくなる。
俺はアルにもたれ掛かり、息を整える…

「さて、上がるか」
「…うん…わっ!」

そのまま抱えられて湯舟から引き上げられて、脱衣所でふかふかのタオルに包まれて優しく拭かれ、甲斐甲斐しく着せられた「寝間着」を見て…

ああ、ベッドの上でもたっぷり啼かされるんだろうな…と、確信しながらも…

そのまま俺は、アルに抱き着いた。
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