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学園6年目
最後の学園祭 2日目
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学園祭2日目。
俺は昨日の魔法学会延長戦が長引いたせいもあってくたびれていた。
深夜近くまでワイワイやってたからなあ…
それに、魔法以外の話も随分したような…?
でも不用意な事を喋らないようにおじいちゃん先生がずっと付いていてくれたので助かった。
「大丈夫ですか、ルース先生?」
「ええ、まあ何とか…」
「終わったら第一砦で仮眠してください!」
「サウナも準備しておくよ!」
「サウナ、シャラパールでも流行るしそうよ」
今日はチーム側室として、エル様とカート君、ガーベラ先輩にノースさんの4人が俺を囲んでくれている。
ちなみに同じ側室であるジョンさんは出場者として、ヘザー先輩はヘヴィさんと一緒にスタッフとして闘技場へ…
ヘザー先輩は「学術交流会で話せる事もないからね」って謙遜していたけど、魔法侯爵4人が不在(!)の今、学園で光魔法を一番使えるのはヘザー先輩なのだ。
人命、大事。
「そういえば、ヘヴィさんが僕と先輩の仲を認めてくれたんです!」
「えっ、そうなの!良かったねぇ」
「クリビアさんが色々言ってくれたみたいで…へへ」
「魔王もあの美人には勝てませんね」
ははは…とみんなで笑い合い、食堂に到着。
すでに受付は開始されていて、バイオレット先輩を含む外交官の人たちもばっちり待機してくれている。
「おお、ルース、久しぶりだな!」
「バイオレット様、本日は宜しくお願いします」
「ああ、任された。
アルファード殿下とカルロス前国王殿下はもう中で談笑中だ。
ラミー…フリージア内務官もすでに中に混じっているから、宜しく頼む」
「かしこまりました」
久しぶりって、この前王宮で会った気がするけどな…まあいいか。
受付にいるのはいつもの古代魔法チーム…
のはずが、1人足りない。
「お、ルース、来たか」
「ルースさぁん!こちらで受付どうぞ!」
「ワルド先輩、ルディ君!…あれ、マグノリア教授は?」
「あっこでシャラパールの大使たちに囲まれてる」
「あー…もみくちゃだあ」
シャラパールでは「巨大ミミズVS巨大ゴーレム」関連の話は未だに人気らしく、ゴーレムを作るのに協力した人たちは何かにつけああして囲まれるんだよな…。
悪いけどマグノリア教授には犠牲になってもらおう。
俺はひっそり受付を終わらせる。
ノースさんが言う。
「そういえば、ゴーレムの歌、定期演奏会でやる、本当?」
「あー、でも歌なしの弦楽三重奏ですね。
デューイ君がやって何かあったら大変なので」
「シャラパールでも人気ある曲よ!
でも歌つけるは禁止!ルースみたいなるは困るからね」
「まだ言いますかそれ…」
いつの間にか黒歴史化してるじゃん。
あんな頑張ったのになあ…。
ブツブツ言いながらも、俺は食堂の前室へ入る。
「ルース様、ボディチェック失礼するっす!」
「アレク…主催者は別に良いんじゃねえの?」
入口付近では、王宮から応援に来たカレンデュラ先生とアレクさんが仲良くお仕事中だ。
「いや、こういう事は例外なく全員しないと…。
久しぶりですね、カレンデュラ先生…じゃなくて近衛騎士副団長?」
「はは、良いよもうトルセンで。
ルースが結婚すりゃ俺のほうが部下なんだし、そもそもそっちのほうが爵位も高いんだしさ」
「あー…爵位ね、忘れてたな最近…」
学園が気楽すぎるんだよね。
俺も公爵家のご子息に「真面目に働かんかい!」って平気で言うようになってきたし。
さて、ボディチェックも終わったし本会場へ…
すると早速軽食コーナーに知った人影が。
「おっ、ルース君やないか」
「ロメリアのおっちゃん!久しぶり…またナポリタン食うてんの?」
「好っきゃねん、このチープさが。
そやそや、ご注文通りの結界しといたで!」
「ありがとう!」
ロメリアのおっさんにしか出来ない「魔法禁止・指定魔道具以外禁止」のガッチリかつ小器用な結界があれば、安心度も高まるってもんやね。
「ほんでやな、うどんの件なんやけど」
「刻みやなくてキツネがええんですよね?
したら砂糖は国産でええとして、醤油は多分ダフォデイルから輸入するしかないんちゃうかな」
ちなみにお揚げさんは自分で作るしかない。
なぜか豆腐はあるからそれほど大変でも無いけどね…。
「あー、ほなそっちの神殿に聞いてみるわ、神殿同士の取引やったら商売にカウントされへんし」
「そんな抜け道あるんや!知らんかった…」
「せやろ?融通し合うのは助け合いの内やねん」
それよりうどん職人を育てる人材を頼むわ!
と言ってロメリアのおっちゃんはどっかへ消えていった。
アイリス商会で何とかならんもんかな。
ならんか。
「さて…」
キュポン。ゴクゴク…
俺は「疲れたときに飲んでくださいね!」と薬学コンビが調合してくれた「体力回復薬」を飲んで気合を入れ直した。
「よし!ほんじゃまあ今年も開会しますか!」
「頑張ってくださいルースさん!」
「行ってらっしゃいませ、ルース先生!」
「皆さんサポート宜しくお願いします」
「もちろん!精一杯頑張るよ!」
「ファイトね~!」
チーム側室の応援を受けて、食堂の一番奥まで行く。
そこにはすでに殿下とおじいちゃん先生が待っていて、俺をお立ち台へエスコートしてくれる。
王族2人のエスコート。
それが何を意味するのかは…まあ簡単に言うと「これはローズ王国のモノだ!」という牽制だ。
未だに色んな国から王子の嫁にならないかって引き抜きのお声がけを頂くもんだから…。
”ユーフォルビアの苗床”って、結構世界的に広まっちゃってんだろうな。
…「子どもを産む機械」。
前世で政治家が言って大炎上してたけど、こうして実際にその立場になってみるとマジで腹立つな。
ま、今生の「苗床」も大概だけど!!
俺は謎の怒りを鎮めてから、演説する。
「本日は、国際学術交流会にご参加頂き、誠に有難う御座います!」
…この台から降りたら、出来る限りの来客と話をしていかなきゃならない。
今日で脳味噌使い切るくらいの気概で、俺は台から降り…
「ルース様!私の事、覚えてらっしゃいますか」
「あ!スプーラ殿下のご学友の方ですよね?」
「そうです、お久しぶりです!」
聞けば、スプーラ殿下は魔法術大会に参加したいというゴード先輩に付いて明日こっちへ来るらしい。
「…明日も休めなくなったな…」
まあ、最後の学園祭だし。
燃え尽きるまでやるのもまた一興…?
頑張ろ…。
俺は昨日の魔法学会延長戦が長引いたせいもあってくたびれていた。
深夜近くまでワイワイやってたからなあ…
それに、魔法以外の話も随分したような…?
でも不用意な事を喋らないようにおじいちゃん先生がずっと付いていてくれたので助かった。
「大丈夫ですか、ルース先生?」
「ええ、まあ何とか…」
「終わったら第一砦で仮眠してください!」
「サウナも準備しておくよ!」
「サウナ、シャラパールでも流行るしそうよ」
今日はチーム側室として、エル様とカート君、ガーベラ先輩にノースさんの4人が俺を囲んでくれている。
ちなみに同じ側室であるジョンさんは出場者として、ヘザー先輩はヘヴィさんと一緒にスタッフとして闘技場へ…
ヘザー先輩は「学術交流会で話せる事もないからね」って謙遜していたけど、魔法侯爵4人が不在(!)の今、学園で光魔法を一番使えるのはヘザー先輩なのだ。
人命、大事。
「そういえば、ヘヴィさんが僕と先輩の仲を認めてくれたんです!」
「えっ、そうなの!良かったねぇ」
「クリビアさんが色々言ってくれたみたいで…へへ」
「魔王もあの美人には勝てませんね」
ははは…とみんなで笑い合い、食堂に到着。
すでに受付は開始されていて、バイオレット先輩を含む外交官の人たちもばっちり待機してくれている。
「おお、ルース、久しぶりだな!」
「バイオレット様、本日は宜しくお願いします」
「ああ、任された。
アルファード殿下とカルロス前国王殿下はもう中で談笑中だ。
ラミー…フリージア内務官もすでに中に混じっているから、宜しく頼む」
「かしこまりました」
久しぶりって、この前王宮で会った気がするけどな…まあいいか。
受付にいるのはいつもの古代魔法チーム…
のはずが、1人足りない。
「お、ルース、来たか」
「ルースさぁん!こちらで受付どうぞ!」
「ワルド先輩、ルディ君!…あれ、マグノリア教授は?」
「あっこでシャラパールの大使たちに囲まれてる」
「あー…もみくちゃだあ」
シャラパールでは「巨大ミミズVS巨大ゴーレム」関連の話は未だに人気らしく、ゴーレムを作るのに協力した人たちは何かにつけああして囲まれるんだよな…。
悪いけどマグノリア教授には犠牲になってもらおう。
俺はひっそり受付を終わらせる。
ノースさんが言う。
「そういえば、ゴーレムの歌、定期演奏会でやる、本当?」
「あー、でも歌なしの弦楽三重奏ですね。
デューイ君がやって何かあったら大変なので」
「シャラパールでも人気ある曲よ!
でも歌つけるは禁止!ルースみたいなるは困るからね」
「まだ言いますかそれ…」
いつの間にか黒歴史化してるじゃん。
あんな頑張ったのになあ…。
ブツブツ言いながらも、俺は食堂の前室へ入る。
「ルース様、ボディチェック失礼するっす!」
「アレク…主催者は別に良いんじゃねえの?」
入口付近では、王宮から応援に来たカレンデュラ先生とアレクさんが仲良くお仕事中だ。
「いや、こういう事は例外なく全員しないと…。
久しぶりですね、カレンデュラ先生…じゃなくて近衛騎士副団長?」
「はは、良いよもうトルセンで。
ルースが結婚すりゃ俺のほうが部下なんだし、そもそもそっちのほうが爵位も高いんだしさ」
「あー…爵位ね、忘れてたな最近…」
学園が気楽すぎるんだよね。
俺も公爵家のご子息に「真面目に働かんかい!」って平気で言うようになってきたし。
さて、ボディチェックも終わったし本会場へ…
すると早速軽食コーナーに知った人影が。
「おっ、ルース君やないか」
「ロメリアのおっちゃん!久しぶり…またナポリタン食うてんの?」
「好っきゃねん、このチープさが。
そやそや、ご注文通りの結界しといたで!」
「ありがとう!」
ロメリアのおっさんにしか出来ない「魔法禁止・指定魔道具以外禁止」のガッチリかつ小器用な結界があれば、安心度も高まるってもんやね。
「ほんでやな、うどんの件なんやけど」
「刻みやなくてキツネがええんですよね?
したら砂糖は国産でええとして、醤油は多分ダフォデイルから輸入するしかないんちゃうかな」
ちなみにお揚げさんは自分で作るしかない。
なぜか豆腐はあるからそれほど大変でも無いけどね…。
「あー、ほなそっちの神殿に聞いてみるわ、神殿同士の取引やったら商売にカウントされへんし」
「そんな抜け道あるんや!知らんかった…」
「せやろ?融通し合うのは助け合いの内やねん」
それよりうどん職人を育てる人材を頼むわ!
と言ってロメリアのおっちゃんはどっかへ消えていった。
アイリス商会で何とかならんもんかな。
ならんか。
「さて…」
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俺は「疲れたときに飲んでくださいね!」と薬学コンビが調合してくれた「体力回復薬」を飲んで気合を入れ直した。
「よし!ほんじゃまあ今年も開会しますか!」
「頑張ってくださいルースさん!」
「行ってらっしゃいませ、ルース先生!」
「皆さんサポート宜しくお願いします」
「もちろん!精一杯頑張るよ!」
「ファイトね~!」
チーム側室の応援を受けて、食堂の一番奥まで行く。
そこにはすでに殿下とおじいちゃん先生が待っていて、俺をお立ち台へエスコートしてくれる。
王族2人のエスコート。
それが何を意味するのかは…まあ簡単に言うと「これはローズ王国のモノだ!」という牽制だ。
未だに色んな国から王子の嫁にならないかって引き抜きのお声がけを頂くもんだから…。
”ユーフォルビアの苗床”って、結構世界的に広まっちゃってんだろうな。
…「子どもを産む機械」。
前世で政治家が言って大炎上してたけど、こうして実際にその立場になってみるとマジで腹立つな。
ま、今生の「苗床」も大概だけど!!
俺は謎の怒りを鎮めてから、演説する。
「本日は、国際学術交流会にご参加頂き、誠に有難う御座います!」
…この台から降りたら、出来る限りの来客と話をしていかなきゃならない。
今日で脳味噌使い切るくらいの気概で、俺は台から降り…
「ルース様!私の事、覚えてらっしゃいますか」
「あ!スプーラ殿下のご学友の方ですよね?」
「そうです、お久しぶりです!」
聞けば、スプーラ殿下は魔法術大会に参加したいというゴード先輩に付いて明日こっちへ来るらしい。
「…明日も休めなくなったな…」
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頑張ろ…。
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