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ロイ・ユーフォルビアの恋愛相談室
公爵家同士、一人っ子同士 1
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なし崩し的にブレティラ印のアレを取り扱う事になってから数日…
ていうか、アルファード殿下からまるまる1本頂いておきながら、欲をかいてブレティラ殿から試供品までせしめたりするからいけないんだよね…反省。
それはさておき、どうやら貴族の方々はトリエステのやってるクリニックの本部がうちだと思ってるみたいで、意外と色んな人がうちを訪ねてくる。
知識の出所はたしかにユーフォルビア家だけど、これって僕がやっていい仕事なのかなぁ…
まあ、ゼフさんが何も言わないならいいか。
おかげで順調に一回飲み切りタイプが捌けて、目標の15本も早々に達成できそうだしね!
さて…今日はこの後の予約も入って無いし、久々に凝った料理でも作るか。
最近補佐局へ育児の手伝いに行くようになってからゼフさんもお腹が空くみたいだし、ガッツリ系で…
ローストビーフ!
さてと、そうと決まれば早速…ん?
「ロイ様ー!ロイ様ぁーー!」
「おやリチャード、丁度良い所に…」
「爵位お高めのお客様でございます!」
「……は?」
んもう、こんな時に限って…!!
***
「…すまない、急に押しかけてしまって」
「いえ別に、少々驚きましたが」
かつての5公爵家から、イフェイオン・エルム・プリムラの3公爵が消えた。
残る2つの公爵家…フリージア公爵家とバイオレット公爵家のお二人がそろってここへお越しになった、ってことは…
「相談が、あるのです」
「そうでしょうなあ」
取り敢えず応接室にお二人をお通しし、リチャードが心が落ち着く効果のあるハーブティーを持ってくると、トーリ様がこれは内密に願いたい…と前置きして口を開いた。
「私と、ラミー…フリージア公子は、恋仲で」
「ええ、存じておりますよ」
「そ、そうなのか?」
「ええ、王宮勤めの方なら半分以上ご存じかと」
「「!?」」
つか、今まで隠せてると思っていた方が驚きだよ。
ルースでも気づいてるんだから、下手するとほぼ全員気づいてると思うけどな。
「公爵家の次期当主が産む側になるなんて前代未聞、みたいな話ですかね?」
「…まあ、そのような事です」
「面子やら世間体やら、貴族も大変ですねぇ」
次期当主同士で結婚、なんて前例が無いんだろうな。
多分。
「こういう時は、既成事実を作るのが一番だったりしますけどね」
「きせいじじつ?」
「もう妊娠しちゃえば、堕胎できないんだし産むしかないでしょ。
胤側の親が分からないなんて体面的に最悪なんだから、結婚させるしか無くなるでしょ。
産まれた子どもにはそれぞれの家を継……あっ」
そっか、そうなると確実に2人以上の子どもが必要なのか。確かに、そんなの上手く行くかどうか分かんないよな…。
大体子どもは授かり物であって、やったら出来るなんて簡単なものじゃないんだよね、本来。
トーリ様もその事が気になるのだろうか、微妙な顔つきで言う。
「そ、れは、いい考え…かもしれないが、その」
「ですがお互い他の人と結婚したくないなら、そうするのが一番…」
あっ。
「もう、どっちも産んだら良いのでは?」
そうそう、ルディ君が言ってた。
男爵や子爵同士のカップルは、お互いがお互いの子どもを産み合うのが美徳みたいなもんだって。
そしたら2人以上の子どもに恵まれる確率はぐんと上がるし!
でも、僕の言葉にトーリ様は反論する。
「そ、それは…その、領地を治める必要も要職に就く必要もない者たちだけに許される、特権で…特に我々公爵家は領地も国政も、だから…」
うん?何?高位貴族のプライド的な話?
そんなもので愛を放り出す気なの?
何だか気に入らないので、僕は彼らに厳しめの口調で言った。
「そりゃまあ出産のリスクはありますけど、そのリスクを最小限にするために助産師と産科医がいるわけで」
すると、トーリ様はおどおどしながら言った。
「それは…まあ、そうなんだが、その…」
うん?そういう事じゃない?どゆこと?
あ、ばれないようにしたいって事かな?
「あの、公にできないなら、ユーフォルビア邸で産めば良いんじゃないです?」
確か昔々はそういう家だったって、ルースやゼフさんから聞いた。
ベルガモット侯爵が魔法侯爵たちの子をうちの屋敷で産んだのも、そういうご縁だって…
「その…違うんだ、問題はそこじゃなくて…あの」
「?」
何が問題なのかさっぱり分からなくて首を傾げていると、トーリ様が僕に言いにくそうに話した。
「お互い、閨教育が不十分というか…」
「はあ」
「抱く側の事は習ったんだ、でも、抱かれる側の事が分からなくて」
「えっ…でも、抱く側だとしても、抱かれる方にどういう準備を施すかとかくらいは…」
だって、どっちがどっちでも、相手の事を慮る為にはどっちの知識も必要になる…
と、思うんだけど…?
「そ、れが…」
「それが?」
「抱かれる側は準備を万全にしてくるものだ、と…」
「…………は?」
「こ、公爵家の閨教育は、輿入れする者が完璧な閨教育を施されている事を前提に、話が進むのだ…」
「はあああああ!?」
極・端!!
男爵と公爵でこうも違うかね!?
どういう事なのよ!
ていうか、アルファード殿下からまるまる1本頂いておきながら、欲をかいてブレティラ殿から試供品までせしめたりするからいけないんだよね…反省。
それはさておき、どうやら貴族の方々はトリエステのやってるクリニックの本部がうちだと思ってるみたいで、意外と色んな人がうちを訪ねてくる。
知識の出所はたしかにユーフォルビア家だけど、これって僕がやっていい仕事なのかなぁ…
まあ、ゼフさんが何も言わないならいいか。
おかげで順調に一回飲み切りタイプが捌けて、目標の15本も早々に達成できそうだしね!
さて…今日はこの後の予約も入って無いし、久々に凝った料理でも作るか。
最近補佐局へ育児の手伝いに行くようになってからゼフさんもお腹が空くみたいだし、ガッツリ系で…
ローストビーフ!
さてと、そうと決まれば早速…ん?
「ロイ様ー!ロイ様ぁーー!」
「おやリチャード、丁度良い所に…」
「爵位お高めのお客様でございます!」
「……は?」
んもう、こんな時に限って…!!
***
「…すまない、急に押しかけてしまって」
「いえ別に、少々驚きましたが」
かつての5公爵家から、イフェイオン・エルム・プリムラの3公爵が消えた。
残る2つの公爵家…フリージア公爵家とバイオレット公爵家のお二人がそろってここへお越しになった、ってことは…
「相談が、あるのです」
「そうでしょうなあ」
取り敢えず応接室にお二人をお通しし、リチャードが心が落ち着く効果のあるハーブティーを持ってくると、トーリ様がこれは内密に願いたい…と前置きして口を開いた。
「私と、ラミー…フリージア公子は、恋仲で」
「ええ、存じておりますよ」
「そ、そうなのか?」
「ええ、王宮勤めの方なら半分以上ご存じかと」
「「!?」」
つか、今まで隠せてると思っていた方が驚きだよ。
ルースでも気づいてるんだから、下手するとほぼ全員気づいてると思うけどな。
「公爵家の次期当主が産む側になるなんて前代未聞、みたいな話ですかね?」
「…まあ、そのような事です」
「面子やら世間体やら、貴族も大変ですねぇ」
次期当主同士で結婚、なんて前例が無いんだろうな。
多分。
「こういう時は、既成事実を作るのが一番だったりしますけどね」
「きせいじじつ?」
「もう妊娠しちゃえば、堕胎できないんだし産むしかないでしょ。
胤側の親が分からないなんて体面的に最悪なんだから、結婚させるしか無くなるでしょ。
産まれた子どもにはそれぞれの家を継……あっ」
そっか、そうなると確実に2人以上の子どもが必要なのか。確かに、そんなの上手く行くかどうか分かんないよな…。
大体子どもは授かり物であって、やったら出来るなんて簡単なものじゃないんだよね、本来。
トーリ様もその事が気になるのだろうか、微妙な顔つきで言う。
「そ、れは、いい考え…かもしれないが、その」
「ですがお互い他の人と結婚したくないなら、そうするのが一番…」
あっ。
「もう、どっちも産んだら良いのでは?」
そうそう、ルディ君が言ってた。
男爵や子爵同士のカップルは、お互いがお互いの子どもを産み合うのが美徳みたいなもんだって。
そしたら2人以上の子どもに恵まれる確率はぐんと上がるし!
でも、僕の言葉にトーリ様は反論する。
「そ、それは…その、領地を治める必要も要職に就く必要もない者たちだけに許される、特権で…特に我々公爵家は領地も国政も、だから…」
うん?何?高位貴族のプライド的な話?
そんなもので愛を放り出す気なの?
何だか気に入らないので、僕は彼らに厳しめの口調で言った。
「そりゃまあ出産のリスクはありますけど、そのリスクを最小限にするために助産師と産科医がいるわけで」
すると、トーリ様はおどおどしながら言った。
「それは…まあ、そうなんだが、その…」
うん?そういう事じゃない?どゆこと?
あ、ばれないようにしたいって事かな?
「あの、公にできないなら、ユーフォルビア邸で産めば良いんじゃないです?」
確か昔々はそういう家だったって、ルースやゼフさんから聞いた。
ベルガモット侯爵が魔法侯爵たちの子をうちの屋敷で産んだのも、そういうご縁だって…
「その…違うんだ、問題はそこじゃなくて…あの」
「?」
何が問題なのかさっぱり分からなくて首を傾げていると、トーリ様が僕に言いにくそうに話した。
「お互い、閨教育が不十分というか…」
「はあ」
「抱く側の事は習ったんだ、でも、抱かれる側の事が分からなくて」
「えっ…でも、抱く側だとしても、抱かれる方にどういう準備を施すかとかくらいは…」
だって、どっちがどっちでも、相手の事を慮る為にはどっちの知識も必要になる…
と、思うんだけど…?
「そ、れが…」
「それが?」
「抱かれる側は準備を万全にしてくるものだ、と…」
「…………は?」
「こ、公爵家の閨教育は、輿入れする者が完璧な閨教育を施されている事を前提に、話が進むのだ…」
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