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楸の祟り
土地の呪い
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ここ「楸の地」に流れる空気は、いつもどこか重く、昏い。
生まれ育った者にとって、重い気配は朝夕の寒暖と同じくらい当たり前のもので、抗う対象ではない。ただただ、家を出る瞬間にわずかに肩が重くなることや、夜、寝所にいても誰かに見られているような気がすることを、「そういうものだ」と受け入れて生きていた。
その日、佐伯家の離れを訪れた農夫は震える手で袖を捲り上げた。腕から首筋にかけてどす黒い発疹が毒々しく這い回っている。叔父の亘は顔に険しさを滲ませながら指先で患部を慎重に確かめた。ここ数日、同じ症状の者が三人続いていた。いずれも西の沢の水を使っている者ばかりだ。
「ひどいかぶれだね。薬を出しておくから、しばらく水仕事は控えて……」
穏やかな口調とは裏腹に、亘の言葉に諦めのような色が混じっているのを傍らに立つ杳は感じていた。
塗り薬で治るようなものではない。これは土地が吐き出した毒そのものだ。
薬を大事そうに抱えた農夫が去った後、今度は一人の女が転がり込んできた。夫が昨日の昼から戻らないと訴えるその目には、単なる不安ではなく、「得体の知れないもの」に夫が巻き込まれたかもしれないという、本能的な怖れが張り付いていた。
「……『コロサレタ』『イタイ』……」
西の沢へと続く獣道を歩きながら、杳は誰に聞かせるでもなく独り言をこぼした。地の底から涌き上がるような、粘りつく声。
「……彼らの発疹も、やっぱりこれのせいなのかい?」
隣を歩く亘が苦しそうに問いかける。
「まだ断定はできないよ」
杳は重い足取りのまま首を振った。
「ここはもともと、こんな声が『普通』の土地なんだから」
――そもそも、土地にはそれぞれ『土地神』と呼ばれる存在が座している。
それは人格を持つ神というよりも、人の営みと自然の循環を結びつける働きそのものだ。
命の生滅の中で生まれる穢れや無念は、人が土を耕し死者を弔うことで生まれる正の念と共に、その働きによって混じり合い、巡り、やがて次の命へと還っていく。それは生と死を滞りなく循環させるための土地が本来持つ自浄の力だった。
だが、この地は違った。
二五〇年前、楸の地より南の盆地で大きな合戦があった。
その影響がこの土地を深く蝕んだのだ。戦に敗れ落武者となった者たちがこの地へ雪崩れ込み、飢えた獣のように略奪を尽くした。さらにそれを追う落武者狩りが、正義の名の下に容赦のない暴力を振りかざす。
ここは戦場ではなかった。だからこそ、地獄になったのだ。
覚悟もなく日常を奪われた村人の無念、追い詰められた敗残兵の焦り、そして追手の狂気。本来の戦場よりもさらに質の悪い死と憎悪だけが、この狭い土地で煮詰められていった。そのあまりにも膨大な念は、土地が本来持つ自浄の働きを、たやすく覆い尽くしてしまった。
循環する力を失った土地は、穢れを抱え込むだけの不浄の地――
――人々が『タタリ場』と呼ぶものへと成り果てた。
行き場を与えられず、この地に積もり続けた二五〇年分の嘆きの声。
それこそが、ここ楸の地の空気を、常に重く、昏くしている正体だった。
「……僕にもその『声』が聞こえれば、少しは君の肩代わりできるのにね」
亘の悔しげな言葉に、杳は少しだけ口角を上げた。
「やめておきなよ。こんな澱みの中に意識を沈めるのなんて正気ですることじゃない。佐伯の当主が短命なのは、みんなこの声に精神を削り取られるからなんだ」
翌日の昼下がり、杳は独りで再び沢へ向かった。
立ち止まり、意識を足元の土の中へと沈めると、いつも通りの重いざわめきが聞こえてくる。
だが、その中に一つ、より濃く、生々しい響きを持った感情があった。
強い『悲しみ』と『怒り』。さらに意識を沈めていくと負の感情が重なる層の隙間に、明らかに異質な響きが混じっていることに気づく。
『血』
『森』
それは、この土地にいつも澱んでいるものとは質が違い、どこか理知的な意思を持った声だった。以前から時折、その存在を感じることはあったが、これほどはっきりと声の輪郭を伴って聞こえたのは初めてだった。
杳は眉をひそめながら、その声が指した方角へと足を進めた。
沢の上流で岩肌にこびりついた赤黒い染みが目に入った。光を拒むように鈍く残るそれはただの血ではなく、強い感情を帯びて土地そのものに染み込もうとしているようだった。その血に残された記憶の糸を手繰り寄せていくと、意識は自然と森の奥へと導かれていく。
踏み入れた森の空気は明らかに質を変えていた。
ひとつの強い恨みが凝縮され、あたり一帯を押しつぶすように覆っている。
辿り着いた先で男の亡骸を見つけた。行方不明だと聞いていた者だろうか、亡骸は仰向けに倒れ、胸元には何かに無理やり抉られたような深い穴が開いていた。
角を持つ獣あたりにやられたのか。この傷を受けたその時、どれほどの恐怖と痛みに襲われたか想像するだけで胸の奥が焼けるように疼く。
男の亡骸に静かに手を合わせ、まずは西の沢の住人に知らせようと踵を返した、その時だった。背後の空気が、爆ぜるような音を立てて歪んだ。
血に残った思念、そしてこの亡骸に張り付いた恐怖。
それらが絡み合い森のさらに奥深く、同じ一点を指し示している。
――間違いない。原因はそこにいる。
西の沢へ向かいかけた足を戻し、一歩、また一歩と森の奥へと進む。
奥へ行くほど空気を震わせる気配はいよいよ濃さを増していく。鳥の声も聞こえず、不気味なほどの静けさだけが、そこがすでに人の世ではない「異界」になっていることを教えていた。
不意に、木々の隙間から差し込む日差しすら飲み込むような黒い塊が現れた。
それは鹿のような形をした黒い存在で、その輪郭は陽炎のようにゆらゆらと揺らいでいた。何より異様なのは天を突くかのように伸びる一対の黒い角。この森に生きるどんな鹿のものとも違う。あまりにも大きく、鋭く、威圧感に満ちた角だった。
杳は息を呑み、茂みの向こうに立つ異形を視界に捉えた瞬間、思わず後ずさった。
鹿を模った黒い塊が激しく揺れ、その隙間からまだ幼い鹿の子の姿が垣間見える。鹿の子にこの地の負の念――タタリと呼ばれるモノが絡みつき、膨れ上がり、異様な角を持つ大鹿へと姿を変えてしまったらしい。
――なんだ、何があった。
杳はタタリに覆われた鹿の子に意識を集中し、その念を探る。――と、タタリの断片から途切れ途切れの感情が流れ込んできた。
猟師――
首の落ちた母鹿――
川辺――
地面に広がる血――
『かあさん』
『とうさんみたいに立派なツノ』
『まもれたのに』
――ああ……そうか……
思わず杳は天を仰いだ。
猟師に親子は狩られ、打ち捨てられたのだ。
薄れゆく意識の中で、首を落とされ血を抜かれる母の姿を見続けた絶望。母親を守れなかった無念と、無用のものと棄てられた怒りがこの土地に満ちるタタリと結びついてしまったらしい。
鹿の子がまとっている気配は恐怖ではない。それは「人間」という種そのものへ向けられた、深く、濃い憎しみと殺意だった。
黒い大鹿の頭が、ゆっくりと杳へ向けられる。
「待て……話を聞いてくれ……!」
咄嗟に上げた声は低い唸りにかき消され、黒鹿は身を低く構えると大地を蹴った。
生まれ育った者にとって、重い気配は朝夕の寒暖と同じくらい当たり前のもので、抗う対象ではない。ただただ、家を出る瞬間にわずかに肩が重くなることや、夜、寝所にいても誰かに見られているような気がすることを、「そういうものだ」と受け入れて生きていた。
その日、佐伯家の離れを訪れた農夫は震える手で袖を捲り上げた。腕から首筋にかけてどす黒い発疹が毒々しく這い回っている。叔父の亘は顔に険しさを滲ませながら指先で患部を慎重に確かめた。ここ数日、同じ症状の者が三人続いていた。いずれも西の沢の水を使っている者ばかりだ。
「ひどいかぶれだね。薬を出しておくから、しばらく水仕事は控えて……」
穏やかな口調とは裏腹に、亘の言葉に諦めのような色が混じっているのを傍らに立つ杳は感じていた。
塗り薬で治るようなものではない。これは土地が吐き出した毒そのものだ。
薬を大事そうに抱えた農夫が去った後、今度は一人の女が転がり込んできた。夫が昨日の昼から戻らないと訴えるその目には、単なる不安ではなく、「得体の知れないもの」に夫が巻き込まれたかもしれないという、本能的な怖れが張り付いていた。
「……『コロサレタ』『イタイ』……」
西の沢へと続く獣道を歩きながら、杳は誰に聞かせるでもなく独り言をこぼした。地の底から涌き上がるような、粘りつく声。
「……彼らの発疹も、やっぱりこれのせいなのかい?」
隣を歩く亘が苦しそうに問いかける。
「まだ断定はできないよ」
杳は重い足取りのまま首を振った。
「ここはもともと、こんな声が『普通』の土地なんだから」
――そもそも、土地にはそれぞれ『土地神』と呼ばれる存在が座している。
それは人格を持つ神というよりも、人の営みと自然の循環を結びつける働きそのものだ。
命の生滅の中で生まれる穢れや無念は、人が土を耕し死者を弔うことで生まれる正の念と共に、その働きによって混じり合い、巡り、やがて次の命へと還っていく。それは生と死を滞りなく循環させるための土地が本来持つ自浄の力だった。
だが、この地は違った。
二五〇年前、楸の地より南の盆地で大きな合戦があった。
その影響がこの土地を深く蝕んだのだ。戦に敗れ落武者となった者たちがこの地へ雪崩れ込み、飢えた獣のように略奪を尽くした。さらにそれを追う落武者狩りが、正義の名の下に容赦のない暴力を振りかざす。
ここは戦場ではなかった。だからこそ、地獄になったのだ。
覚悟もなく日常を奪われた村人の無念、追い詰められた敗残兵の焦り、そして追手の狂気。本来の戦場よりもさらに質の悪い死と憎悪だけが、この狭い土地で煮詰められていった。そのあまりにも膨大な念は、土地が本来持つ自浄の働きを、たやすく覆い尽くしてしまった。
循環する力を失った土地は、穢れを抱え込むだけの不浄の地――
――人々が『タタリ場』と呼ぶものへと成り果てた。
行き場を与えられず、この地に積もり続けた二五〇年分の嘆きの声。
それこそが、ここ楸の地の空気を、常に重く、昏くしている正体だった。
「……僕にもその『声』が聞こえれば、少しは君の肩代わりできるのにね」
亘の悔しげな言葉に、杳は少しだけ口角を上げた。
「やめておきなよ。こんな澱みの中に意識を沈めるのなんて正気ですることじゃない。佐伯の当主が短命なのは、みんなこの声に精神を削り取られるからなんだ」
翌日の昼下がり、杳は独りで再び沢へ向かった。
立ち止まり、意識を足元の土の中へと沈めると、いつも通りの重いざわめきが聞こえてくる。
だが、その中に一つ、より濃く、生々しい響きを持った感情があった。
強い『悲しみ』と『怒り』。さらに意識を沈めていくと負の感情が重なる層の隙間に、明らかに異質な響きが混じっていることに気づく。
『血』
『森』
それは、この土地にいつも澱んでいるものとは質が違い、どこか理知的な意思を持った声だった。以前から時折、その存在を感じることはあったが、これほどはっきりと声の輪郭を伴って聞こえたのは初めてだった。
杳は眉をひそめながら、その声が指した方角へと足を進めた。
沢の上流で岩肌にこびりついた赤黒い染みが目に入った。光を拒むように鈍く残るそれはただの血ではなく、強い感情を帯びて土地そのものに染み込もうとしているようだった。その血に残された記憶の糸を手繰り寄せていくと、意識は自然と森の奥へと導かれていく。
踏み入れた森の空気は明らかに質を変えていた。
ひとつの強い恨みが凝縮され、あたり一帯を押しつぶすように覆っている。
辿り着いた先で男の亡骸を見つけた。行方不明だと聞いていた者だろうか、亡骸は仰向けに倒れ、胸元には何かに無理やり抉られたような深い穴が開いていた。
角を持つ獣あたりにやられたのか。この傷を受けたその時、どれほどの恐怖と痛みに襲われたか想像するだけで胸の奥が焼けるように疼く。
男の亡骸に静かに手を合わせ、まずは西の沢の住人に知らせようと踵を返した、その時だった。背後の空気が、爆ぜるような音を立てて歪んだ。
血に残った思念、そしてこの亡骸に張り付いた恐怖。
それらが絡み合い森のさらに奥深く、同じ一点を指し示している。
――間違いない。原因はそこにいる。
西の沢へ向かいかけた足を戻し、一歩、また一歩と森の奥へと進む。
奥へ行くほど空気を震わせる気配はいよいよ濃さを増していく。鳥の声も聞こえず、不気味なほどの静けさだけが、そこがすでに人の世ではない「異界」になっていることを教えていた。
不意に、木々の隙間から差し込む日差しすら飲み込むような黒い塊が現れた。
それは鹿のような形をした黒い存在で、その輪郭は陽炎のようにゆらゆらと揺らいでいた。何より異様なのは天を突くかのように伸びる一対の黒い角。この森に生きるどんな鹿のものとも違う。あまりにも大きく、鋭く、威圧感に満ちた角だった。
杳は息を呑み、茂みの向こうに立つ異形を視界に捉えた瞬間、思わず後ずさった。
鹿を模った黒い塊が激しく揺れ、その隙間からまだ幼い鹿の子の姿が垣間見える。鹿の子にこの地の負の念――タタリと呼ばれるモノが絡みつき、膨れ上がり、異様な角を持つ大鹿へと姿を変えてしまったらしい。
――なんだ、何があった。
杳はタタリに覆われた鹿の子に意識を集中し、その念を探る。――と、タタリの断片から途切れ途切れの感情が流れ込んできた。
猟師――
首の落ちた母鹿――
川辺――
地面に広がる血――
『かあさん』
『とうさんみたいに立派なツノ』
『まもれたのに』
――ああ……そうか……
思わず杳は天を仰いだ。
猟師に親子は狩られ、打ち捨てられたのだ。
薄れゆく意識の中で、首を落とされ血を抜かれる母の姿を見続けた絶望。母親を守れなかった無念と、無用のものと棄てられた怒りがこの土地に満ちるタタリと結びついてしまったらしい。
鹿の子がまとっている気配は恐怖ではない。それは「人間」という種そのものへ向けられた、深く、濃い憎しみと殺意だった。
黒い大鹿の頭が、ゆっくりと杳へ向けられる。
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