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レッツクッキング
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さて、グルナと朝食を作ることになった恵理だが、そこでふと引っかかった。
「グルナ? 鍋で、豚の角煮作るのって……どれくらい、時間かかるの?」
母親が圧力鍋で作って、一時間くらいだった気がする。恵理の疑問に、グルナがあっさりと答える。
「四時間くらいだな。下茹で三時間、味付けで一時間くらいだから……恵理悪い! 一緒にって言ったけど明日、真夜三刻(午前三時)には起きて作らないとだから、作り方はロッコに帰ってからで……」
「真夜三刻ね、解ったわ」
「え」
「え? 何で、え?」
「……いや、遠路はるばる来て、明日からはまた移動するから、今夜はゆっくり休んだ方が」
グルナは風魔法で連れて来られたが、普通の移動だと一週間くらいかかる。だからこその気遣いだと解ったが、恵理としてはそれよりも大切なことがあった。
「それだけ時間がかかるなら尚更、今回しっかり覚えたいわ。その代わり、ピザまんはグルナに任せていい?」
「ああ、勿論! チーズはあるけど、中の具にはこだわりたいから……ピザまんは、ロッコに帰ってから味見してくれな」
「ええ」
恵理とグルナは、それぞれ店を持っている。そして、店の休業日は別だ。
だから以前、ハヤシオムライス丼を考案した時はそれぞれの店の閉店時に会って作ったが――三、四時間もかかるなら難しい。そこまで考えて話をした後、恵理は心の中で呟いた。
(二人きりにはなれるけど、それどころじゃないから……気持ちを伝えるのは、帰ってからかな)
気持ちを切り替えると、恵理は用意された部屋でミリアムと一緒に仮眠を取った。そして、ぐっすり眠るミリアムを起こさないように部屋を出て、寝る前に教えて貰ったグルナ用の厨房へと向かった。
※
中華鍋に食べやすい大きさに切った豚バラブロックを、あとスライスした生姜を入れる。
その鍋に、水と酒をひたひたになるように入れて蓋をし火をつけた。時間は大体、三時間くらいらしい。
「下茹で中に、カレー作るか」
「ええ……今日は、グルナに作って貰っていい?」
そう言ったのは、ハオが恵理の料理を下に見ているようだったからだ。まあ、恵理のはあくまで家庭料理であり、グルナはれっきとした料理人なのでハオの気持ちはよく解る。
だが、そんな恵理の提案にグルナは「いや」と首を横に振った。
「口では偉そうなことを言ってるが、中身はガキだからな。絶対、恵理の野菜ごろごろ具沢山カレーの方が好みの筈。更に、男子が大好きなトンカツもあれば……クク、どんぶりを笑う者はどんぶりに泣けばいい」
「グ、グルナさん?」
そして何だか悪い笑顔で悪巧みをするグルナに、思わずさん付けで呼んでしまった。そんな恵理に、今度は満面の笑みを向けてグルナが言う。
「そんな訳で下茹での間は俺、ラード掬っとく。今日の朝食は魯肉飯とカツカレー丼、あと豚角煮まんな♪」
笑顔での圧に、恵理は黙ってコクコクと頷いた。
「グルナ? 鍋で、豚の角煮作るのって……どれくらい、時間かかるの?」
母親が圧力鍋で作って、一時間くらいだった気がする。恵理の疑問に、グルナがあっさりと答える。
「四時間くらいだな。下茹で三時間、味付けで一時間くらいだから……恵理悪い! 一緒にって言ったけど明日、真夜三刻(午前三時)には起きて作らないとだから、作り方はロッコに帰ってからで……」
「真夜三刻ね、解ったわ」
「え」
「え? 何で、え?」
「……いや、遠路はるばる来て、明日からはまた移動するから、今夜はゆっくり休んだ方が」
グルナは風魔法で連れて来られたが、普通の移動だと一週間くらいかかる。だからこその気遣いだと解ったが、恵理としてはそれよりも大切なことがあった。
「それだけ時間がかかるなら尚更、今回しっかり覚えたいわ。その代わり、ピザまんはグルナに任せていい?」
「ああ、勿論! チーズはあるけど、中の具にはこだわりたいから……ピザまんは、ロッコに帰ってから味見してくれな」
「ええ」
恵理とグルナは、それぞれ店を持っている。そして、店の休業日は別だ。
だから以前、ハヤシオムライス丼を考案した時はそれぞれの店の閉店時に会って作ったが――三、四時間もかかるなら難しい。そこまで考えて話をした後、恵理は心の中で呟いた。
(二人きりにはなれるけど、それどころじゃないから……気持ちを伝えるのは、帰ってからかな)
気持ちを切り替えると、恵理は用意された部屋でミリアムと一緒に仮眠を取った。そして、ぐっすり眠るミリアムを起こさないように部屋を出て、寝る前に教えて貰ったグルナ用の厨房へと向かった。
※
中華鍋に食べやすい大きさに切った豚バラブロックを、あとスライスした生姜を入れる。
その鍋に、水と酒をひたひたになるように入れて蓋をし火をつけた。時間は大体、三時間くらいらしい。
「下茹で中に、カレー作るか」
「ええ……今日は、グルナに作って貰っていい?」
そう言ったのは、ハオが恵理の料理を下に見ているようだったからだ。まあ、恵理のはあくまで家庭料理であり、グルナはれっきとした料理人なのでハオの気持ちはよく解る。
だが、そんな恵理の提案にグルナは「いや」と首を横に振った。
「口では偉そうなことを言ってるが、中身はガキだからな。絶対、恵理の野菜ごろごろ具沢山カレーの方が好みの筈。更に、男子が大好きなトンカツもあれば……クク、どんぶりを笑う者はどんぶりに泣けばいい」
「グ、グルナさん?」
そして何だか悪い笑顔で悪巧みをするグルナに、思わずさん付けで呼んでしまった。そんな恵理に、今度は満面の笑みを向けてグルナが言う。
「そんな訳で下茹での間は俺、ラード掬っとく。今日の朝食は魯肉飯とカツカレー丼、あと豚角煮まんな♪」
笑顔での圧に、恵理は黙ってコクコクと頷いた。
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