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集結
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「おはよう!」
「おはよう」
「「「「……おはよう?」」」」
次の日の朝。
一緒に登校し、そのままフェルス達のところに来て挨拶する遊星とアルバに、挨拶をされた方は戸惑いつつも挨拶を返した。
……どうして、こうなったのか。話は、前日に遡る。
※
昨日、あの後ゆっくり体を休めたおかげで夕方には遊星の体調は良くなった。
どうせ明日から学校は週末の休みに入るし、大事を取ってもう一日くらい休んでも――とアルバは思ったし、実際に口にもしたのだが。
「それだと、アルバの目の届くところにいられないだろ?」
真顔でそう言われると、言った当人としては反論出来ない。更に遊星は、ふと何かに引っかかったように眉を寄せた。
「だけどこれ以上、どう一緒にいるんだ?」
言われて、アルバもふむと指を顎に当てて考えた。クラスメートで、寮も同室。確かに、今でも十分一緒にはいるのだが。
「でも、今日みたいなこともありますし」
今日、アルバが一緒にいたらあの同級生は死神の裁きに委ね、遊星は逃がしていたと思う。結果的に同級生は死なずに済んだが、そうしていれば遊星は気絶せずに済んだのだ。
「ピッ!」
「友達になればいいって、彼は言っているよ?」
二人でしばし悩んでいると、不意に遊星の頭に飛び乗った赤い小鳥が鳴き声を上げ、遊星を背後から抱きしめたガブリエルがその内容を通訳した。
突然の使い魔の登場に驚いていると、アルバの使い魔であるムシュフシュも子犬サイズで現れて、アルバの足元に頭をすり寄せた。
「……いつから、聞いていたんですか?」
「怒るな、主。これでも、主達の話が一段落するまでは止めたのだ」
あまりのタイミングの良さに尋ねると、ムシュフシュが宥めるようにそう答えた。
まあ、先に彼らを放置して寮に戻ってきたのは自分達(と言うかアルバ)だし、仕方ないと思うべきなんだろう。
「えっ……鸞鳥?」
「ピッ」
「『混ぜ物』で召還されたけど、元の血の主……と言うか、獣がいないから主不在なんだよ。だからって訳じゃないけどこのチビちゃん、ユーセイの使い魔になりたいんだって」
「ピッ!」
遊星の呼びかけには嬉しそうに、そしてガブリエルの『チビちゃん』扱いには抗議するように鳴く。見た目は小鳥だが流石、聖獣である。喋れこそしないが、知能は高いのだろう。
「で、話を戻すけど。彼の言う通り、友達になればいいんじゃないかな? 友達、実にいいと思うよ!」
にこにこ、にこにこ。
遊星に抱きついたまま、妙に『友達』を強調するガブリエルに先程のように胸がモヤモヤする。それに内心、首を傾げつつも提案自体は確かに一理あるとアルバは思った。
「友達……」
それは、遊星も同様――と言うか、嬉しそうに頬を緩めている。けれど、続けられた言葉にアルバはまた胸がざわつくのを感じた。
「明日、フェルス達のところに言いに行こうな?」
「……そうですね」
確かに、先に友達になったのはフェルス達で。許可まで大げさではないだろうが、遊星と一緒にいる為には筋は通すべきだろう。そう、理解は出来るのだが。
(遊星と、一緒にいるだけじゃ駄目なのか)
これだから、学校のような同じ年頃の人間が集まる場所での交友関係は難しい。そう思い、アルバはこっそりとため息をついた。
※
「えっと……昨日、世話になって仲良くなってさ。よければこれから、アルバも一緒にいていいかな?」
「俺達はいいけど……いや、先に言わないと公平じゃないよね。こっちも一人、新しい友達が増えたんだけど」
「……あの、昨日は本当にごめん!」
フェルスに促され、おずおずと前に出てきたのは昨日の同級生だった。
そして遊星とアルバに頭を下げると、驚く彼らの疑問に答えてくれた。
「おはよう」
「「「「……おはよう?」」」」
次の日の朝。
一緒に登校し、そのままフェルス達のところに来て挨拶する遊星とアルバに、挨拶をされた方は戸惑いつつも挨拶を返した。
……どうして、こうなったのか。話は、前日に遡る。
※
昨日、あの後ゆっくり体を休めたおかげで夕方には遊星の体調は良くなった。
どうせ明日から学校は週末の休みに入るし、大事を取ってもう一日くらい休んでも――とアルバは思ったし、実際に口にもしたのだが。
「それだと、アルバの目の届くところにいられないだろ?」
真顔でそう言われると、言った当人としては反論出来ない。更に遊星は、ふと何かに引っかかったように眉を寄せた。
「だけどこれ以上、どう一緒にいるんだ?」
言われて、アルバもふむと指を顎に当てて考えた。クラスメートで、寮も同室。確かに、今でも十分一緒にはいるのだが。
「でも、今日みたいなこともありますし」
今日、アルバが一緒にいたらあの同級生は死神の裁きに委ね、遊星は逃がしていたと思う。結果的に同級生は死なずに済んだが、そうしていれば遊星は気絶せずに済んだのだ。
「ピッ!」
「友達になればいいって、彼は言っているよ?」
二人でしばし悩んでいると、不意に遊星の頭に飛び乗った赤い小鳥が鳴き声を上げ、遊星を背後から抱きしめたガブリエルがその内容を通訳した。
突然の使い魔の登場に驚いていると、アルバの使い魔であるムシュフシュも子犬サイズで現れて、アルバの足元に頭をすり寄せた。
「……いつから、聞いていたんですか?」
「怒るな、主。これでも、主達の話が一段落するまでは止めたのだ」
あまりのタイミングの良さに尋ねると、ムシュフシュが宥めるようにそう答えた。
まあ、先に彼らを放置して寮に戻ってきたのは自分達(と言うかアルバ)だし、仕方ないと思うべきなんだろう。
「えっ……鸞鳥?」
「ピッ」
「『混ぜ物』で召還されたけど、元の血の主……と言うか、獣がいないから主不在なんだよ。だからって訳じゃないけどこのチビちゃん、ユーセイの使い魔になりたいんだって」
「ピッ!」
遊星の呼びかけには嬉しそうに、そしてガブリエルの『チビちゃん』扱いには抗議するように鳴く。見た目は小鳥だが流石、聖獣である。喋れこそしないが、知能は高いのだろう。
「で、話を戻すけど。彼の言う通り、友達になればいいんじゃないかな? 友達、実にいいと思うよ!」
にこにこ、にこにこ。
遊星に抱きついたまま、妙に『友達』を強調するガブリエルに先程のように胸がモヤモヤする。それに内心、首を傾げつつも提案自体は確かに一理あるとアルバは思った。
「友達……」
それは、遊星も同様――と言うか、嬉しそうに頬を緩めている。けれど、続けられた言葉にアルバはまた胸がざわつくのを感じた。
「明日、フェルス達のところに言いに行こうな?」
「……そうですね」
確かに、先に友達になったのはフェルス達で。許可まで大げさではないだろうが、遊星と一緒にいる為には筋は通すべきだろう。そう、理解は出来るのだが。
(遊星と、一緒にいるだけじゃ駄目なのか)
これだから、学校のような同じ年頃の人間が集まる場所での交友関係は難しい。そう思い、アルバはこっそりとため息をついた。
※
「えっと……昨日、世話になって仲良くなってさ。よければこれから、アルバも一緒にいていいかな?」
「俺達はいいけど……いや、先に言わないと公平じゃないよね。こっちも一人、新しい友達が増えたんだけど」
「……あの、昨日は本当にごめん!」
フェルスに促され、おずおずと前に出てきたのは昨日の同級生だった。
そして遊星とアルバに頭を下げると、驚く彼らの疑問に答えてくれた。
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