「彼氏が性癖ありすぎて困ってます。」

岡野 こう

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お外でドキドキえっち

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 「千秋ちあきー。今日、仕事終わったら先に風呂入っておいて。」
朝、机の上のサボテンに水を上げながら俺に微笑み、りょうは言った。
「?珍しいね。」
俺は洗面所で首を傾げた。
「んー?そう?今日は夜、一緒に散歩行こうと思って。」
俺が後ろを振り返ると、涼は涼しい顔をして笑っていた。
「夜に散歩??なら後で風呂入ればいいじゃん」
「別にそれでもいいんだけどさぁ、ちょっとね」
涼は俺の肩に両腕をのっけた。
「ふーん。」
俺が前を向きネクタイを結んでいると、急に涼が耳を触った。
「っ、びっくりしたぁ、なんだよ」
体がビクッと反応し、俺はまた後ろを振り向いた。
「なんでもないよ、夜が楽しみだね。」
含み笑いをしながら俺から離れ、涼はカバンを持った。
「じゃあ先に出るね、戸締りよろしく。」
涼はそう言って玄関のドアを開け、歩いていった。
「?そんなに散歩が楽しみなのか?」
1人で言葉をこぼし、俺は涼の後を追うようにして外へ出た。
     
✩.*˚
 今日は仕事がキリよく終わり、定時で帰ることができた。電車に揺られ、マンションの近くにある駅に降りる。この町はあまり栄えてはいないが、それなりに充実した毎日を過ごせている。
もうすっかり覚えた道を通り、俺はマンションに帰った。そして、朝涼が言っていた事を思い出し、ネクタイを緩め風呂に入った。
風呂から出ると、いつの間にか涼が帰ってたらしく、こちらが見ると微笑んだ。
「おかえり、風呂入っててくれたんだ。俺も入ってこようかな。」
涼は言った。
「あぁ、ただいま。そういえば、普通に私服を着ればいいのか?」
タオルでワシワシと頭を拭き、パンイチの状態で言うと、
「俺が用意しといたからそれ着て欲しい!あ、パンツは履かないでね。」
と涼は俺のパンツを指さしながら言った。
「は?ノーパンって事?」
ポカンとした顔で見ると涼は笑った。
「そういうこと。まぁ、俺の性癖だからさ、お願い。」
うるうるとした目で手を合わせ、俺を見た。
「はぁ、まぁ別にいいけど。」
「やった、風呂入ってくるから!準備してて!」
キラキラとした瞳で涼は素早く私服を取りだし、風呂場に直行した。
そんなにノーパンが好きなのか、スースーするだけだろ。俺はそう思いながらパンツを脱ぎ、涼が用意しといた服を着始めた。
「は、これ半ズボンじゃん。」
涼が用意した服は下が半ズボンで、上がダボダボした長袖のパーカーだった。
半ズボンはテロテロしている少し生地が薄いもので、パーカーは俺の頭が余裕で入るフードが付いていた。
確かに今は春だから夜でも暖かいが、いくらなんでも20歳が半ズボンはキツイだろう…。
これも涼の性癖、?なのか?
変だと思いつつ、とりあえず着てみた。
ノーパンだからか違和感が半端なく、テロテロの半ズボンで下半身が心もとない。それに上は長袖パーカー1枚だけだから、涼が弄りにいじった乳首が擦れて凄くムズムズする。
「っ、これ嫌だな。」
そう言って俺はベットに座り、モゾモゾと動いた。
着替えて5分ほど経ち、涼が風呂から出てきた。
「お、着替えた?うん、やっぱり似合ってるよ。」
俺を上から下までじっくりと舐めるような目付きで見たあと言った。
「なんで半ズボンなんだよ。」
眉をひそめ、上目遣いみたいな形で涼を見る。
「半ズボンのほうが暑くないだろ?ほら、もう春だし。」
にっこりと笑い、涼は言った。
「絶対嘘。春でもまだ寒いし。」
俺がじとっと見ると、涼はカバンを持ち
「嘘じゃないよ。ほら、行こ?」
と、話を上手くかわした。
2人でマンションを出て、俺は涼の隣を黙って歩いた。
「んーっと、とりあえず公園行こっか。」
涼は顎に指を置き、考える素振りをした。俺は頷き、また涼の隣を黙々と歩いた。
「どうしたの?まだ怒ってるの?」
涼は俺の顔を覗き込み、不思議そうな顔で言った。
「違う、怒ってない。」
俺は涼から顔を背け少し猫背になりながら歩いた。
「あ、もしかして、乳首痒いの?それともちんこがスースーする?」
ニヤニヤしながらわかったような顔をしてまた俺の顔を覗き込んだ。
「うるさい、大体なんでノーパンなんだよ。パーカーもダボダボだし、寒い。」
俺は涼を軽くどつき、睨んだ。
「だからー、俺の性癖だってば。いいって言ったじゃん?パーカーはダボダボの方が嬉しいかなーって思ったんだけどー、。あ、ピチピチの方が良かった??」
まだ涼はニヤニヤしている。
「は、うざい。」
そう言っている間も下半身が風で撫でられ、乳首が擦れ、変な気分になりそうだ。
少し歩くと、公園が見えてきた。
涼を見ると、にっこり微笑みかけられ
「トイレ行こっか。」
と、言われた。
 トイレに着くと涼は個室に入り、ちょいちょいと手招きした。
俺が同じ個室に入ると涼は鍵を閉め、ウエストポーチから新品のエネマグラを取り出した。
「なっ、。」
俺が驚いていると、涼は笑いながらローションも取り出し、自分の手にたっぷりと出した。
「ほら、千秋、後ろ向いて。」
ぐいっと後ろを向かされ、俺は尻を突き出す形になった。
涼は撫でるように俺の半ズボンを少しずらし、ローションがついた指を尻の穴にツプッと入れた。
「んっ、」
思わず小さな声が漏れた。
涼は慣れた手つきで尻に指を出し入れし始めた。前立腺付近を何度も弄られる。
「っ、んっ、あっ、、。ん、」
自分の尻の穴からジュブジュブといやらしい音がなる。
「ふっ、や、ん、、っっ」
俺のちんこが半立ちした時、涼はツプッと指を抜いた。
「ここからが本番だよ?感じすぎ。」
ふふっと笑いながら涼はエネマグラにローションを垂らしそれを俺の尻にゆっくりと入れた。
ツププっっ。
ローションでヌルヌルとしていてすんなり入り、エネマグラはグチグチと自分の形がハマるところを探しだした。
ツプッ。
「んあっっ。」
エネマグラがしっかりとハマり、俺の前立腺をコツコツと刺激した。
「んっっ、やっ、これやっ…、んんっ」
俺が個室でうずくまろうとすると、涼が半ズボンを上げ個室の鍵を開けた。
「さっ、散歩しよっか。」
まるで悪魔みたいな笑顔で俺の手を掴み、トイレから引きずり出した。
歩く度にエネマグラが動き、何度も前立腺を刺激する。とっくのとうに俺のちんこは完立ちだ。
「やだ、んっ、や、もうかえるっ、ひゃ、っっ」
何度も小さな声が漏れ、体がビクッと反応する。
「だーめ。散歩するって言ったじゃん。」
涼はそんな俺をニコニコしながら見る。
少し歩くと、向かい側から男女のカップルが歩いてきた。
「ひっ、やら、りょうっ、バレちゃうっ…っ」
前立腺がコツコツと刺激され続ける。
「んー?声抑えな?」
わざとカップルがいる方に俺を歩かせた。
「りょうっのっ意地悪っっ、んっ、」
限界に近い俺の様子を絶対に楽しんでいる。
「もー、しょうがないなぁ。」
涼は呆れた素振りをして、俺の手を引っ張った。
「ひゃっ、んっ」
思わず声が漏れたが、カップルは気づかなかったようだ。
そのまま木の影に連れてかれ、俺はヘタっと地面に座り込んだ。しかし、余計にエネマグラが前立腺を刺激し、俺は涼にしがみついた。
「りょっ、うっ、これっんっ、やだっ。とってっ、、っっ」
俺が見上げると、涼はしゃがみこみ
「どうしよっかなぁ。全然散歩できなかったしなぁ。」
と、わざと考える素振りを見せた。
そして涼は俺を地面に座らせ、少し体重をかけた。
「ひやっあっっっ、、りょうやだっやめってっ、、っ」
涼の体重が前立腺に乗っかり、グリグリと押される。
「やめってっ、、んあっっ、やっ、」
俺が腰をかくかくしていると
「ん?もうやってないよ??」
いつの間にか涼は手を上げ、俺の事をにこにこと見ていた。
一気に恥ずかしくなった俺はズルズルと地面を這い、涼から逃げるようにトイレに向かった。
「こら、だーめ。」
涼は目の前に立ちはだかり、無理やり俺を立たせた。そして半ズボンをズリっと下ろすと、自分のちんこを俺の尻の穴に入れた。
ズプッ。
「んあっっあああっっ!!」
今日1番大きな声が漏れ、目の前がチカチカと光る。
涼は興奮した顔でちんこを何度も出し入れし始めた。涼の形を覚えた尻が、求めていたものが入ってきたかのようにキュウキュウと締め付ける。
いやらしい音が何度も何度も公園に響き、この世界で2人だけになったような気分にさせた。
 何回かした後、腰が抜けた俺を涼が背負い、マンションに帰った。
風呂に2人で入り、興奮した気持ちが収まらなかったのでその日は朝までやり続けた。
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