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大事な弟だから。sideメラン
最近ルナの様子がおかしい。まず、顔色が悪い。元々ルナは健康体でこの屋敷附属の医者にも褒められていたほどなのに今はその面影が見えないほど悪い。そして人の名前を発さ無くなった。…いや、発さ無くなったと言うよりも、忘れてしまった、という方が印象だけとしては正しいのかもしれない。誰かを呼ぶ時は「えーと……そこのあなた」などと少し考える素振りを見せる。それは使用人だけに限らなくて、僕に対するお兄様呼びも、コーナの名前も発している所を一切見なくなってしまった。
顔色が悪いから部屋で休んでおいた方がいいよと声をかけてもルナは「大丈夫です!だってこんなに元気なんですから!」と明らかに力が入ってないように見える腕をあげて見せる。誰がどれだけ言ってもその調子だから最近はもうみんなさりげなくルナに少し気を使うだけに留めている。
……心配だ。
誰だって大事な家族が様子のおかしい態度をしていたら心配だろう。それにこの前は僕が元気の無い時にルナとコーナがクッキーを作って元気付けてくれた。それならば次は僕がルナを助ける番なんじゃないのかと思う。でも、その肝心な助け方が一切思いつかない。どんな言葉を使っても、どんなに強引でも今のルナは「大丈夫」の一言だけで頑固に済ませてしまう。元々は押しに弱くて誰でも少し言ったらすぐに了承してしまうようなお人好しだったのに。
そうだ、ルナの側近のファンズやモニカに聞けばなにか解決方法が見つかるかもしれない。早速聞きに行かないと。どこにいるかな
✱✱✱
「その事なんですが、私達も見当がつかない状態でして、大変困っているんです。」
そうファンズは眉を下げモニカと少し顔を見合せて言う。……少しモニカの様子もいつもと違うような気がしたけど、多分気の所為だ。
「……そうだよね。専属だからってなんでも分かる訳じゃないもんね。ごめん、二人とも暇じゃないだろうに。」
「こちらこそ、御役に立てず申し訳ございません。」
その後少し雑談をして、二人の元を離れた。
結局、解決方法も、理由すら分からなかった。助けてあげたいのに、その方法が、分からない。僕に人の思考を読む能力はない。確か、禁忌魔法にそんなものがあった気もするけど、さすがに禁忌魔法に手を出すような僕じゃない。まず、僕は剣術専攻だし。
しかも、僕はそろそろ休暇期間が終わって学園の方へ戻らないといけない。つまりまた一年くらいはルナと顔を合わせれなくなる。まだ休暇期間があるうちにルナを助けてあげないと、僕の気が治まらない。
……もしかしたら僕ならルナのことが分かるかもしれない。ずっとルナのことを赤ちゃんから見てきた。もちろんコーナもだけど。初めて弟ができた時は間違いなく世界で一番嬉しかった。あの時の感覚は一生忘れられない。そんな僕なら、きっと。
大事な弟だから、僕が救うよ。絶対に。
顔色が悪いから部屋で休んでおいた方がいいよと声をかけてもルナは「大丈夫です!だってこんなに元気なんですから!」と明らかに力が入ってないように見える腕をあげて見せる。誰がどれだけ言ってもその調子だから最近はもうみんなさりげなくルナに少し気を使うだけに留めている。
……心配だ。
誰だって大事な家族が様子のおかしい態度をしていたら心配だろう。それにこの前は僕が元気の無い時にルナとコーナがクッキーを作って元気付けてくれた。それならば次は僕がルナを助ける番なんじゃないのかと思う。でも、その肝心な助け方が一切思いつかない。どんな言葉を使っても、どんなに強引でも今のルナは「大丈夫」の一言だけで頑固に済ませてしまう。元々は押しに弱くて誰でも少し言ったらすぐに了承してしまうようなお人好しだったのに。
そうだ、ルナの側近のファンズやモニカに聞けばなにか解決方法が見つかるかもしれない。早速聞きに行かないと。どこにいるかな
✱✱✱
「その事なんですが、私達も見当がつかない状態でして、大変困っているんです。」
そうファンズは眉を下げモニカと少し顔を見合せて言う。……少しモニカの様子もいつもと違うような気がしたけど、多分気の所為だ。
「……そうだよね。専属だからってなんでも分かる訳じゃないもんね。ごめん、二人とも暇じゃないだろうに。」
「こちらこそ、御役に立てず申し訳ございません。」
その後少し雑談をして、二人の元を離れた。
結局、解決方法も、理由すら分からなかった。助けてあげたいのに、その方法が、分からない。僕に人の思考を読む能力はない。確か、禁忌魔法にそんなものがあった気もするけど、さすがに禁忌魔法に手を出すような僕じゃない。まず、僕は剣術専攻だし。
しかも、僕はそろそろ休暇期間が終わって学園の方へ戻らないといけない。つまりまた一年くらいはルナと顔を合わせれなくなる。まだ休暇期間があるうちにルナを助けてあげないと、僕の気が治まらない。
……もしかしたら僕ならルナのことが分かるかもしれない。ずっとルナのことを赤ちゃんから見てきた。もちろんコーナもだけど。初めて弟ができた時は間違いなく世界で一番嬉しかった。あの時の感覚は一生忘れられない。そんな僕なら、きっと。
大事な弟だから、僕が救うよ。絶対に。
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