嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第14章 1歩進んで・・・

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みんなはまだごはん食べたりお風呂に入ったりするが廉だけ一人先に寝かせることになって、見守っているんだけどゴソゴソと珍しく落ち着かない様子。
赤ちゃんでも幼児でもないしそっとしといて横目で見るくらいにしてるんだけど、寝がえりも何度もうっていた。
「廉くん、映画楽しくない?変えようか?」
「見てないからどうでもいい・・・。」
「そっか」
確かに画面を見ている様子はない。
百々は勉強に珍しく集中していて、そっと映画を止めて動画サイトのカフェミュージックを流した。
「ボスはまーだ拗ねてるし・・・。廉くんは眠れないし・・・。」
「理紗、真っ暗にしようか。百々ちゃんは机のライトで大丈夫そうだし。」
「そうだね。暗くないから寝れないのかもしれないし。」
翔が廉の隣に横になってお腹をポンポンと軽くたたきながら寝れるようにしてみる。
伝わってくる体温はやっぱり熱というか微熱くらい。
嫌がるかと思ってたけど、お腹をポンポンしていても何も反応はない。
本人はどう感じているかはわからないが、日常的でない出来事で脳は興奮状態なんだろうなと翔は思いながら次の寝かせる手段を考えた。
「ホットタオルしようか。」
「蒸気のアイマスクじゃダメ?あっちの方が濡れないし。」
「あるの?」
「あるよ、クマの柄の。」
「柄なんかあるんだ。」
「期間限定の買っておいたの。」
「いいの?廉君に使って。」
「別にいいよ、たくさんあるし。」
「ありがと。」
「ほら、これ。」と理紗が鞄からアイマスクを取りだした。
袋から出して、目元にかけてあげる。
「廉くん、無理に寝なくていいからね?」
あえて反対の言葉を投げかける。
寝よう寝ようと思うと寝れなくなるから。
「これでパニックにならなかったらかなりの前進なんだけど、どうだろうなぁ」
「なおるの・・・?」
小さな声で廉が聞いてきた。
「うん、もちろん。」
「今日でなかったらいいな・・・」
「そうだね。ゆっくり寝れたらいいね」
「うん・・・。ボス・・・。」
廉の小さな声にすねていたボスが反応した。
「ボス・・・ごめんね・・・痛かったね・・・おやすみ・・・」
ボスが急いでこっちにやってくる。
もう怒ってないと表すかのように翔の反対側から廉に甘える。
廉も頭をゆっくり撫でてやる。
さっきまであんなに寝れなかったのにボスを撫でているとあっという間に廉は夢の世界に旅立てたようだ。
「寝た寝た・・」
「こっちも。」
見ると机で百々も突っ伏せて眠りこけていた。
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