嵐は突然やってくる

白うさぎ

文字の大きさ
442 / 536
第14章 1歩進んで・・・

しおりを挟む
廉が過剰な反応をしないように寝るまでは冷却シートはせずとにかく早く寝る用に理紗と翔が動く。
百々はある程度どうしたのか察したようだけど、さっきと変わらずに普通でいた。
百々までバタバタするとさすがに気づいてしまうから。
廉が歯磨きに行くとボスに翔が声をかけた。
「ボス。お前いつまで拗ねてるんだよ。」
ボスは少しバツが悪そうに伏せをする。
「廉くん、眠たくなった?」
戻ってきた廉を布団に翔がいれたので理紗が肩まで掛け布団をしっかりかけながら言うと首を横に振った。
「映画つけとこうか。」
人気の動物が話す洋画を流す。
「ほら、空のぬいぐるみ今日持っておく?」
「ん。」
「廉くんそのぬいぐるみ好きだよね」
「ん。」
ピンポーンとチャイムが急になってビクッとなる廉の頭を理紗が優しくなでた。
「隣のじいちゃんだな。行ってくる。」
泊りに来るといっていた隣のじいちゃんとばあちゃんが大きな荷物を持ってやってきた。
「こんばんわ。今父と母出かけてて。お部屋は準備できてるんでどうぞ。」
「ごめんね、翔くん。」
「いえ。大変でしたね。」
「本当になんで我が家で銃騒動なんて・・・。今も警察に協力してて話が長引いちゃって。」
「廉くん大丈夫だったかい?」
「んー。たぶん今夜大きい声出したりちょっとバタバタするかもしれないです。」
「そうか・・・。大変じゃの・・・。ちょっと顔見せとこうかの。夜中に急にわしらに会った時余計にパニックになったらかわいそうだから。」
「まだ起きていると思うので、荷物置いたらどうぞ。あ、廉くん連れてきましょうか。」
「もう寝そうなんじゃない?いいわよ。私たちが行くわ。」
「ありがとうございます。」
さすがは元医者。廉くんがパニックにならないように予防線を張ってくれるところがありがたい。
すぐに荷物を置くと3人で廉の部屋へ。
「廉くん、お隣さんがお泊りのご挨拶に来てくれたよ。」
「ん?」
布団から少しだけ体を起こした廉が布団を握りしめたままドアの方を見た。
「こんばんは。今日から少しお世話になるからよろしくね。」
「ん・・・。こんばんは・・・。」
「トロンとしとるからもう寝そうじゃな」
じいちゃんが笑うと廉も小さく微笑んだ。いわゆる愛想笑いを廉が珍しくして翔はびっくりしていた。
今までなら廉は無表情か目をそらすだったのに。
「理紗・・・俺今晩すっごい怖いかも・・・。」
「私も・・・。やっぱり今日廉くん変だよね?」
「うん・・・。志月呼んで寝る?」
「いや、もう寝る準備してるか夜勤じゃない?」
「精神科に夜勤ってあったっけ?」
「知らん・・・。」


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

『続・聖パラダイス病院』

菊池昭仁
現代文学
『聖パラダイス病院』の続編です。こんな病院なら入院生活も悪くはありません。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる

衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。 男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。 すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。 選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。 二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。 元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。

クールで一途な白雪さん

SAKADO
恋愛
 高校二年生の蔵真 龍彦(くらま たつひこ)には困ったことが……いやそこまで困ってないことがある。  それは中学の時からなんだかんだ一緒のクラスになっている話題の美少女(と言われている)白雪 繭奈(しらゆき まゆな)。  目が合ったりすれ違うと睨まれ、龍彦がクラスの女の子と仲良くしていると辛辣な物言いをされる始末。  そんな女の子と、ひょんなことから少しずつ距離を詰めることになる。 あれ?白雪さんってそんな性格だったの?  そう龍彦を驚かせている彼女のことが、少しずつ詳らかにされていく。 ※この物語はフィクションです

記憶を無くしたら家族に愛されました

レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない… 家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…

朔望大学医学部付属病院/ White Dictator

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
White Dictator______通称:『白衣の独裁者』 <ホワイト・ディクテイター> ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ 圧倒的な「実力」と「技術」で捩じ伏せ・現場を支配する凄腕たち。 ___ ごく僅かな一瞬の隙も逃さない神手の集まり。

処理中です...