嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第15章 我慢と限界

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「廉くん、どうした?」
「・・・ごめんなさい・・・」
「なにが?」
「部屋・・・。」
「いいよ。どうしてこうなっちゃった?」
「・・・大学再開したいのに・・どうしてああなるのか考えたらむしゃくしゃしちゃった・・。物に当たったらダメなのに・・・ごめんなさい・・」
「ううん。仕方ないよ。発散する何か一緒に探そうかなぁ。」
「探す?」
「うん。廉くんは何が好き?カラオケだったり、料理だったり、ランニングだったりいろんなことがあるけど。」
「うーん・・・。何が好きだろう・・・。おうちの中がいいな。」
「じゃあパンでも作る?おいしいパンにストレス受け止めてもらおうか。」
「パン・・・作る・・・」
「まずは、何パンがいいかなぁ。」
「うーんピザパン・・・。揚げパン・・・」
「ピザならすぐできるけど、そうする?」
「うん。」
「買い物に一緒に行こうか。ちょっと遠くの。」
「遠く?」
「近いと不安でしょ?」
「ん・・・。」
「1時間ぐらいはしろうかなぁ」
「うん。」
「じゃあすぐに行くよ。」
「ボスは?」
「ボスじゃあ散歩しちゃおうか。」
時間は17時。正直夕飯とかまでには帰ってこれないから直人に連絡を入れておく。
直人がいったん百々が帰るまで家に戻ってきておいてくれることになった。
こんなことできるのは院長の特権だよな。と思いながら翔は廉とボスを車に乗せて発車した。
「さぁて、どこを通ろうかなぁ。」
海沿いの道を通るように進んでいく。
ボスの散歩を先に済ませておこうと思っている翔に気付いているのかボスのしっぽ振りが止まらない。
「ボス~、お前どこ行くか気づいてるのか?」
「そうなの?ボス。」
「廉くんはどこだと思う?」
「大きい公園・・・・?」
「ちがいまーす!」
「どこだろ・・・。」
「ついてのお楽しみ。」
海が見えてきて人が絶対行かない浜辺についた。
「ここは誰も来ないから安心してボスを離せるからね」
そういって翔はドアを開けてボスのリードをつけたまま手を離した。
「リードはいいの?」
「ボスがもしもどこかに脱走しようとしたらリードがある分掴めるでしょ?だからわざとあのままにしたんだよ。」
「そっか。」
「でも、ボスはきっと短時間で廉くんの元に戻ってくるよ。」
少し肌寒い浜辺で何往復も駆け回るボスを翔と二人で見守っていると、ボスが勢いよく廉に突進しようとしたので廉を抱え上げる。
「ボスNO!」
「わん!」
「お前テンション上がりすぎだよ。危ないだろ?」
「くぅん。」
「ほら、廉くんこのボール蹴ってあげて。」
少し空気の抜けたボールを蹴るとボスは喜んで取りに行った。
「ボスもたまには外でこうやって自由にさせてやらないとかわいそうだからね。今日はボスに取ったら最高の日だよ、きっと。」
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