嵐は突然やってくる

白うさぎ

文字の大きさ
472 / 536
第15章 我慢と限界

しおりを挟む
翔のスマホが鳴り下に降りて店の出入り口に行くと志月が立っていた。
「ごめん、忙しいのに。」
「いや、全然気にしなくて大丈夫。かわいい廉くんのためだし。」
「なんかソワソワイライラしてる感じでさ。思いっきり発散させてあげれたらいいんだけど生憎そういうの俺不器用だからさ。」
「よく自分のことわかってんじゃん。かなりストレスかかってるな・・。てかなんかあったのかな?例の件で。」
「今日自宅にやってきた以外は何もないはずだけど?」
「うーん・・・。」
「廉くんどこまであいつのこと知ってるんだか。今日来た事とか知ってるか俺も親父もわからないし。本人がもしも親父とあの男との会話を聞いてた場合廉くんの人に対する嫌悪感が増してるよな。」
「とりあえず廉くんの気持ちが少しでも楽になるようにしてあげたいね。」
志月を連れてデザインルームへ上がる。
「こんにちはっす!」
「こんにちは~」
「こんにちは。お疲れ様~」
風太と文とあいさつを交わしてすぐに廉の元へ行く志月。
「廉くん、こんにちは。」
「・・・・ん。」
「なんかストレスたまってる?」
「・・・・ん・・・。」
「そっかそっか。翔から聞いたんだけど、大学行きたくないって?」
「ん・・・。」
「廉くん、廉くんがまだ行きたくないよって思うならもう1年くらいお休みしてもいいと思うよ?」
「・・・それはいや・・・負けたみたい・・自分に。」
「そっかぁ~。廉くんの中では今の理由でお休みのばすのは負けた気持ちになっちゃうか。」
「ん。」
「そうなんだね。廉くん今日なんか見たり聞いたりしたことある?いつもの廉くんと様子が違うからみんな心配してるみたいだよ。」
「・・・・。手紙って何・・・?」
「!!」
「廉くん。どこまで知ってる?」
「今日・・・直人さんが・・・盗撮の人と話してた・・・」
「会話聞いちゃった?」
「ん・・・。」
「それでいつもと様子が違うんすね・・・。」
「手紙が気になっててイライラする?」
「それもある・・・。」
「翔、手紙は家?」
「いや。あるよ。家だと廉くんが見つけたらと思ってこっちに持ってきたんだ。」
「見る・・・。」
別に性的なものがあるわけではないが自分の盗撮を見ていい気になる人はいない。
「翔、いいよ。見せた方が本人は落ち着くかもしれない。」
「うん・・・。」
翔は社長室へ写真を撮りに行った。
「はい。これだよ。ポストに入ってた。」
廉は自分が食堂で盗撮された写真を見て真っ青になった。
「怖いね。」
そういって志月が廉を抱きかかえた。もう写真が見えないように。
ほっぺたに涙の跡が幾筋もついた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる

衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。 男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。 すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。 選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。 二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。 元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。

『続・聖パラダイス病院』

菊池昭仁
現代文学
『聖パラダイス病院』の続編です。こんな病院なら入院生活も悪くはありません。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

クールで一途な白雪さん

SAKADO
恋愛
 高校二年生の蔵真 龍彦(くらま たつひこ)には困ったことが……いやそこまで困ってないことがある。  それは中学の時からなんだかんだ一緒のクラスになっている話題の美少女(と言われている)白雪 繭奈(しらゆき まゆな)。  目が合ったりすれ違うと睨まれ、龍彦がクラスの女の子と仲良くしていると辛辣な物言いをされる始末。  そんな女の子と、ひょんなことから少しずつ距離を詰めることになる。 あれ?白雪さんってそんな性格だったの?  そう龍彦を驚かせている彼女のことが、少しずつ詳らかにされていく。 ※この物語はフィクションです

朔望大学医学部付属病院/ White Dictator

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
White Dictator______通称:『白衣の独裁者』 <ホワイト・ディクテイター> ⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯⎯ 圧倒的な「実力」と「技術」で捩じ伏せ・現場を支配する凄腕たち。 ___ ごく僅かな一瞬の隙も逃さない神手の集まり。

【長編版】孤独な少女が異世界転生した結果

下菊みこと
恋愛
身体は大人、頭脳は子供になっちゃった元悪役令嬢のお話の長編版です。 一話は短編そのまんまです。二話目から新しいお話が始まります。 純粋無垢な主人公テレーズが、年上の旦那様ボーモンと無自覚にイチャイチャしたり様々な問題を解決して活躍したりするお話です。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...