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第15章 我慢と限界
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自宅に届いていた二通の手紙。
一つは翔がSNSに文章を出した後にポストに入っていて自分で回収したもの。『なにもするな、シロヤマカケル』という文章、もう一つはピザを作った日に親父がポストから回収してきた翔宛の廉君の盗撮写真が入ったもの。
廉の足元に写真と手紙を出すと、廉はガタガタと震え始めた。
「翔さん、もう片付けた方がよくないっすか?廉くんの震え方見ていてかわいそうっす・・・」
「翔、片付けていいよ。」
志月が言って翔は素早く手紙を片付けた。
「廉くん、今どんな気持ちか言える?」
志月は廉に自分の気持ちを言葉にするように促してみた。
言葉にすることで改めて自分の感情に気付けると思うから。
「こわい・・・気持ち悪い・・・行きたくない・・・」
「それから?」
「外に出るのが・・・こわい・・・」
「わかったよ。怖いね。知らない人にいきなりカメラ向けられたらそりゃそうだよ。」
次々流れる涙を見て風太がティッシュを持ってきた。
志月が受け取り涙を拭いてやる。
「いいよ、ぬいぐるみ殴ってもいいし、ばたばた暴れてもいい。今我慢してることしてごらん。」
最初は動かなかったけど、廉は大きなぬいぐるみの後ろに隠れて握りしめたこぶしでぬいぐるみを叩く。
「つらかったね。」
廉が自分からその行動を辞めるまで見守る。
廉の場合通常は暴力に走ることはない。どちらかというとぐっとこらえて黙って自分の中で消化を待つタイプ。
それでも今回の件は廉にとって消化できないくらい不安で怖かったんだろう。
「だんだんペースが遅くなって力も弱くなってきたね」
文が小さい声でつぶやいた。
殴らなくなったと思うと廉は少しだけ声を出して泣き始めた。
志月が近づいて抱きしめる。
「大丈夫。あの男は捕まったしもう安心して大学行っても大丈夫だよ。」
志月はあえて言わなかった。
SNSで廉の動画をあげられてしまっていること。
そしてそれがかなり再生されてしまっていたこと・・・。
「行きたくない・・外怖い・・・」
「じゃあ大学まだお休みの申請する?」
「やだぁ・・・。」
「廉くんの中で葛藤があるよね。怖いけど、行きたいんだもん大学。そのために今まで頑張ってきたしね。」
「それに廉くんは一切悪いことしてないっすからね・・・」
「大学も協力してくれたらいいけど・・・」
「無理だろうな。そんなこと言ってたら有名人なんてもっと通いやすくなってるはずだし。」
「そうっすよね・・・」
志月の腕の中で放心状態から今度は疲れ果てて眠そうにし始めた。
「いいよ、寝て。」
一つは翔がSNSに文章を出した後にポストに入っていて自分で回収したもの。『なにもするな、シロヤマカケル』という文章、もう一つはピザを作った日に親父がポストから回収してきた翔宛の廉君の盗撮写真が入ったもの。
廉の足元に写真と手紙を出すと、廉はガタガタと震え始めた。
「翔さん、もう片付けた方がよくないっすか?廉くんの震え方見ていてかわいそうっす・・・」
「翔、片付けていいよ。」
志月が言って翔は素早く手紙を片付けた。
「廉くん、今どんな気持ちか言える?」
志月は廉に自分の気持ちを言葉にするように促してみた。
言葉にすることで改めて自分の感情に気付けると思うから。
「こわい・・・気持ち悪い・・・行きたくない・・・」
「それから?」
「外に出るのが・・・こわい・・・」
「わかったよ。怖いね。知らない人にいきなりカメラ向けられたらそりゃそうだよ。」
次々流れる涙を見て風太がティッシュを持ってきた。
志月が受け取り涙を拭いてやる。
「いいよ、ぬいぐるみ殴ってもいいし、ばたばた暴れてもいい。今我慢してることしてごらん。」
最初は動かなかったけど、廉は大きなぬいぐるみの後ろに隠れて握りしめたこぶしでぬいぐるみを叩く。
「つらかったね。」
廉が自分からその行動を辞めるまで見守る。
廉の場合通常は暴力に走ることはない。どちらかというとぐっとこらえて黙って自分の中で消化を待つタイプ。
それでも今回の件は廉にとって消化できないくらい不安で怖かったんだろう。
「だんだんペースが遅くなって力も弱くなってきたね」
文が小さい声でつぶやいた。
殴らなくなったと思うと廉は少しだけ声を出して泣き始めた。
志月が近づいて抱きしめる。
「大丈夫。あの男は捕まったしもう安心して大学行っても大丈夫だよ。」
志月はあえて言わなかった。
SNSで廉の動画をあげられてしまっていること。
そしてそれがかなり再生されてしまっていたこと・・・。
「行きたくない・・外怖い・・・」
「じゃあ大学まだお休みの申請する?」
「やだぁ・・・。」
「廉くんの中で葛藤があるよね。怖いけど、行きたいんだもん大学。そのために今まで頑張ってきたしね。」
「それに廉くんは一切悪いことしてないっすからね・・・」
「大学も協力してくれたらいいけど・・・」
「無理だろうな。そんなこと言ってたら有名人なんてもっと通いやすくなってるはずだし。」
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志月の腕の中で放心状態から今度は疲れ果てて眠そうにし始めた。
「いいよ、寝て。」
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