嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第17章 かくれんぼ

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「廉くん、どこまで覚えてる?無理には聞かないけど・・・」
「・・・・。ん。」
「ん~?」
「翔さんたちには黙っててくれる?」
「いいよ。二人だけの約束。」
「意識失ったときと・・・。拓くんの声・・・・。それだけ。」
「そっか。何があったと思ってる?」
「・・・・・。」
ガタガタ震えだす廉の体を拓が優しく抱きしめた。
「多分・・・未遂で終わったんだろうなって・・・」
あー全部わかっててわからないふりをして自分と周りを守ろうとしてたんだな・・・。
「廉くん。大丈夫だよ。俺そばに絶対いるから。また大学一緒に行こうな?」
「うん・・・。拓くん早く怪我治してね。」
力なく笑って目をつぶった廉の頭をなでる。
この年になって男同士で抱き合って寝るなんて思いもよらなかったけど、廉は別枠というか。
なんか年下の年齢が離れた弟って感じで。
とにかく守らなきゃ、抱きしめて大丈夫って伝えなきゃって思う。
「そういえば・・・」手首のこともわかっててわからないふりをしているのだろうか・・・。
きっとまだ完全には寝ていない廉の背中をトントンとリズムよく叩いて眠りを促した。
翔たちにこの話を伝えようかとも思ったが、廉とせっかく二人でした約束。
言うのはやめておいた。
拓は熱がありしんどいのを思い出してしまい、布団をよくかけて廉を抱き枕に眠りについた。

「拓くーん、どう?」
目を覚ますと百合がいた。
「あ、廉君のお母さんだっけ・・・。」
「そうよ。いつもありがとう廉ちゃんのこと助けてくれて。」
「いえ・・・。」
「あ、体温計ってくれる?私は廉ちゃん計るから。」
「はい。」
百合はテキパキと廉の上着のボタンを一つだけ外して体温計を脇に差し込んだ。
「廉ちゃんは爆睡ね。拓くんみたいにさっき声かけたんだけど。」
ピピピピ・・・と電子音がして拓が体温計を出す。
「37.5か~・・・・。微妙だなぁ。まあ直人さんに報告してどうなるかだね。」
「相談?」
「熱が下がってたらうちで療養してもらおうかと思って。」
「そんな、大丈夫ですよ。ここで入院させてもらえたら。」
「廉ちゃんが落ち着かないし、拓くんもここよりうちの方が自由が利くでしょ?」
「すみません。お心遣いありがとうございます。」
「いーえ。廉ちゃんは37.2。あれ?廉ちゃんは熱上がってきてるのかしら・・・」
「あー・・・。」
拓は多分廉がストレスで熱が上がり始めたことに気付いた。
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