嵐は突然やってくる

白うさぎ

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第17章 かくれんぼ

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「ん・・・っ・・・」
しくしく泣き始めた廉の様子から見て恐怖で泣いたというよりはなんかほかの理由も大きく影響している気がする。
「廉くん?おいで。」
拓が布団をあげてこっちへおいでというと、拓の方へ行ってすっぽりと収まった。
「廉くん、今一番いやなことはなあに?」
「・・・触らないで・・知らない人・・・拓くん傷つけないで・・・」
「「「・・・!?」」」
廉は気を失ってたはずで拓が助けようとしたとき暴力振るわれたなんて記憶はないはず・・・。
「どうしてそう思ったかな?」
志月が慎重に聞く。
「・・・迷惑・・・ばっかり・・ごめんなさい・・・!!」
「あ、廉くん嫌だったね。ごめんね。しーくんが焦っちゃった。」
拓の腕の中で声を出すのを押し殺して泣き始めた。
「俺がどうして廉くんのせいで傷つけられたと思ったの?」
拓が穏やかな口調で聞いてみてくれた。
「目・・・覚めたら拓くん・・・怪我・・・。俺と関わる・・・人・・・みんな不幸になる・・」
「なんでそんな・・・」
「廉くん、触らないでの意味は?」
「んーーー!!!!・・・」
翔が聞くと少し混乱が起こり志月がもうやめようと首を振った。
拓に廉を託して廊下に出た翔と志月。
「どう思う?廉くん途中目を覚ましてた可能性・・・。」
「いや、でも拓くんが抱き寄せてても拒否がない。」
「俺もそこは気になった。」
「どういうことなんだろう。感覚だけが残ってたとか?」
「あの子虐待の影響で色々トラウマあるし我慢できるのかが疑問。」
「確かに。虐待経験ある子だと冷や汗をかいたり顔色が真っ青になったりわかりやすく出る子多いし。」
「だよな。」
「でもさっき不安定になりかけてた。」
志月も翔も廉がはっきり話すのは難しいのを理解はしている。でも・・・。
「廉くんお話してくれないかなぁ。そしたらすべて俺たちが・・・
「俺たちでも治すのに時間かかるものもあるんだよ。」
「俺は志月と違って整形外科だからなぁ得意分野。」
「お前に心療クリニックとかカウンセラーは無理だろうな。」
「いやごもっとも。」
「とりあえず、今日拓くんどうするの?」
「昼まで様子見して熱が下がりそうなら退院にするよ。うちでちょっとゆっくりしてもらう。」
「下がるか?」
「下がることを願うよ。」
「それしかないな。」
結局廉が自分がされたことを把握しているのかは謎のまま。拓が熱が下がり始めたら退院し飲み薬で痛みを散らしていくことになった。
「廉くんは、手首だけは絶対に。」
「もちろん。廉くんには次の治療の時にプロペトでだましてはいだら皮が剥げるとでも言っておく。」
「それいいかもね。」
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